更新日:2024年10月1日(火)
米主要地区連銀の製造業景況感指数、9月は強弱混在。
NY連銀が11.5へと急騰し、10ヵ月ぶりの節目0超、プラス圏回復で2年5ヵ月ぶりの高水準。
フィラデルフィア連銀も9月は1.7で2ヵ月ぶりにプラス圏へと反発。8月を除けば今年2月以降はプラス圏推移と反発傾向での推移。
しかし、リッチモンド連銀では-21.0。8月の-19.0を下回って4ヵ月連続の低下。11ヵ月連続のマイナス圏推移で4年4ヵ月ぶりの低水準、コロナ後最低へと落ち込む低調ぶり。
この日発表されたダラス連銀は-9.0。続伸で1年8ヵ月ぶり高水準も、2年5ヵ月連続のマイナス圏推移。回復途上でまだまだ低迷状態。
シカゴPMIは46.6。前月から+0.5で続伸、3ヵ月ぶり高水準も10ヵ月連続の節目50割れでの推移。
8月まで5ヵ月連続節目50割れでの推移が続き、今年3月(50.3)を除けば2022年11月以降、節目50割れでの低迷が続くISM製造業景況指数も、9月に極端な悪化こそ想定し難いものの、回復も限定的となりそうな状況のようです。節目50超ならサプライズ。
30日のNY金は-8.7ドル、0.33%安の続落で9月23日(2652.5)以来、1週間ぶりの安値。週明け時間外序盤に2680ドル台後半の高値をつけて戻り売り。ロンドン市場で2670ドルを割れるとNY市場にかけてはドル高の流れにも連れて2650ドル台へ、NY引け後にはパウエルFRB議長の「利下げを急いでいない」とのタカ派発言もあり一時2650ドル割れ。流れとしてはもう少し調整継続も想定可能か、7月末安値(2351.9)から最高値(2708.7)の23.6%戻し(2624.5)辺りまでが当面の調整目安候補にも。ただし目先はイスラエルの地上作戦開始も報じられ、米指標結果も合わせて不安定な展開にも。上方向には2700ドルの節目を超えると2740ドル辺りまでが一段高の目安に。
月間ベースでは+140.5ドル、5.56%高で3ヵ月続伸。
NYプラチナは-30.9ドル、3.02%の続落で9月24日(987.7)以来の安値。週明け時間外スタート時点の1020ドルが超えられず、軟調推移の展開に。ロンドン市場で1000ドルの大台を割れるとNY市場では990ドル割れ。980ドル台前半では下げ渋り、NY午後には990ドル近辺へ。週末に2日連続1030ドルの高値で上値を押さえられてピークアウト、そして今週は調整局面入りの構図に。ただ月初の9月安値(902.0)から下値を切り上げてきた流れは維持。目先、960ドルの節目を割り込むようだとトレンド崩れ、920ドル辺りまでを短期目安に一段安トライへ。逆に1030ドル超へと切り返すことができれば上昇トレンド再開、1060ドル辺りまでが上値目標に。
月間では+89.8ドル、9.63%高で4ヵ月ぶりの反発。
ドル円は+142銭、0.79%の反発。週明け東京朝には142円20銭台から90銭台まで反発、しかし143円の壁に跳ね返されて失速すると午後には142円割れへ、東京市場終了直後に141円60銭台の安値で下げ渋ると欧州時間には反発へ。米10年債利回り上昇にも連れ、NY朝には143円回復トライ。NY午後にはパウエルFRB議長のタカ派発言を受けて143円90銭台まで急上昇。結果的に週末の143円の節目割れに伴う短期下値目安142円割れを週明けに達成して折り返し。一定の下押し圧力を消化した格好となり、目先は142円20銭から145円までを主要レンジに保ち合いから方向感模索の展開にも。好調な米指標結果が続けば上方向へ、軟調な結果が目立つようなら下方向への圧力に。145円台回復なら月末高値圏146円半ばを目標に上値再トライへ、142円20銭の節目割れなら9月半ば安値圏140円半ばを目安に下値トライ再開へ。
月間ベースでは-2.55円、1.74%安で3ヵ月続落。3ヵ月続落は2023年1月以来、1年8ヵ月ぶり。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/30終値とチャート
1日の国内金価格は-28円、0.21%の続落で9月24日(13244)以来、1週間ぶりの安値。9月安値(12521)から9月高値(13614)の23.6%戻し(13356)を達成し、38.2%戻し(13196)から9日移動平均線(13232)辺りまでが目先のサポート候補にも。上方向には13620円の節目を上抜けるようなら高値圏再トライへ、13700円台回復が短期目標に。
9月は月間で+540円、4.21%高で3ヵ月ぶりの反発。3月(+1117円、10.37%)、4月(+964円、8.11%)に続き、今年3番めの大幅高。
プラチナ価格は-73円、1.47%の続落で9月24日(4776)以来、1週間ぶりの安値。上昇軌道の9日移動平均線(4907)を割り込み、短期上昇トレンドは急失速状態に。再度上抜けへと早めに切り返すことができないようだと反発局面腰折れリスク。4770円の節目を割り込むようだと下値トライ再開へ、4680円近辺までが短期下値目安に。5070円超へと切り返すことができれば反発局面再開、5100円台回復が上値目標に。
9月は月間で+229円、4.84%高で4ヵ月ぶりの反発。5月(+458円、8.82%)、4月(+379円、7.91%)に次いで今年3番めの大幅高。
※参考:金プラチナ国内価格10/1とチャート
2024年10月1日(火)時点の相場
国内金:13,334 円 10/1(火) ▼28(0.21%)
国内プラチナ:4,890 円 10/1(火) ▼73(1.47%)
NY金:2,659.4 ドル 9/30(月) ▼8.7(0.33%)
NYプラチナ:991.1 ドル 9/30(月) ▼30.9(3.02%)
ドル円:143.66 円 9/30(月) ▲1.42(1.00%)
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