更新日:2024年11月11日(月)
国内金価格は10月31日に15025円の過去最高値をつけていったんピークアウト。プラチナ価格も10月30日に5586円、3ヵ月半ぶりの高値をつけて失速。
いずれも9月から10月にかけての2ヵ月続伸で大きく水準を切り上げて上昇局面一服、11月入りと同時に調整局面入りの様相に。
11月の騰落状況としては、昨年まで金もプラチナも7勝8敗とやや分が悪い月。いずれも10月が今年まで4年連続上昇となったのとは対照的。
金価格の11月は昨年こそ上昇も、それ以前は4年連続の下落、5年間で1勝4敗、9年間では2勝7敗と圧倒的に下落してきた月。
プラチナ価格は昨年まで3年連続下落、6年間では1勝5敗と大きく負け越し。いずれも近年に限れば下落確率が極めて高い11月。
なお、12月は勝ち越し月で持ち直しの確率が高まり、1月は最大レベルの勝率を誇る、年間で最も上昇しやすい月のひとつ、2月も同様に好調月。
年明けの堅調局面に向けてのエネルギー充電期間として、11月の調整局面もそれなりに重要な意味を持つことにもなりそうです。
11日の国内金価格は-156円、1.07%の反落で10月22日(14430)以来、3週間ぶりの安値。週明け時間外のNY金が2690ドル付近、先週末水準を維持しての小動きに対し、為替は週末の152円60銭台から153円トライへと円安の流れで週明けをスタート。ゆるやかに下降する9日移動平均線(14701)が示唆する下押し圧力に軟調局面を余儀なくされる展開となり、21日移動平均線(14436)も目前に。14480円の節目割れに伴う短期下値目安14400円近辺まで、もう少しの下げ余地。反発方向へは14600円が比較的重要な節目となり、これを超えると高値圏再トライへと向かう流れとなる可能性、短期的には14700円が上値目標に。
一目均衡表では転換線(14734)を下回り、基準線(14337)が目先のサポート候補となり、二役好転、一役は揉み合い。水準的には9月安値(12521)から10月最高値の23.6%戻し(14434)付近に急接近。浅めの調整目安を下抜けると38.2%戻し(14068)、半値戻し(13773)から61.8%戻し(13478)なども。この辺りまでくると雲の上限、遅行線には価格ラインがサポートとなる可能性も。
プラチナ価格は-130円、2.44%の大幅安で4日ぶりの反落。3日分の上げ幅を帳消し、10月18日(5168)以来、4週間ぶりの安値。週明け時間外のNYプラチナは980ドル近辺へと小幅に上昇スタート。下降する9日移動平均線(5331)がレジスタンスラインとなって戻り売り、上昇基調の21日移動平均線(5275)を下抜けて5190円の節目もわずかに下抜け。これに伴い、短期的には5150円程度までが下値目安に。5100円から90日移動平均線(5081)辺りまでは比較的重要なサポート帯となる可能性も。反発方向へは5320円の節目を突破すると持ち直し、5380円程度までを短期目標に上値トライへ。
一目均衡表では基準線(5249)を下抜けて一役逆転。残り二役は好転を維持。水準的には9月の今年安値(4554)から10月高値の38.2%戻し(5192)を達成。もう一段の調整となれば半値戻し(5070)から61.8%戻し(4948)も。と同時に雲の上限、遅行線にとっては価格ラインなどが重要なサポートに。この近辺でサポートされない場合には三役逆転となって流れが大きく変わる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格11/11とチャート
2024年11月11日(月)時点の相場
国内金:14,443 円 11/11(月) ▼156(1.07%)
国内プラチナ:5,188 円 11/11(月) ▼130(2.44%)
NY金:2,694.8 ドル 11/8(金) ▼11.0(0.41%)
NYプラチナ:978.5 ドル 11/8(金) ▼20.6(2.06%)
ドル円:152.62 円 11/8(金) ▼0.31(0.20%)
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