更新日:2024年12月16日(月)
今年44回めの過去最高値更新となった10月末に国内金価格は15000円の大台を突破(15025)。これ以降は上値を切り下げる展開となった一方で下値は13900円前後で下げ渋る格好となって年末へ。
プラチナ価格は5月の今年最高値(5877)からピーク水準を切り下げる展開となり、10月末のピークは5586円。ここから急降下の展開となって12月、足下では4900円前後で下げ渋るそぶりも。
いずれも保ち合い気味の展開となって迎える12月第3週は、年内最後の金融政策ウィーク。FRBは0.25%の追加利下げが予想され、日銀は利上げ見送りが優勢に、これ以外ならサプライズ。
むしろ市場の注目はドットチャートで示されるFRBの利下げ見通しと日銀の1月利上げの可能性示唆の有無など。
第4週がクリスマスウィークとなり、最終週は国内が休暇入り、欧米は実質新年スタートへ。
今後の方向性の指針となる材料を今週、確認することに。それでも今回は大きな変動には至らない可能性も。むしろ国内のみ休場となる年末年始が波乱警戒ウィークにも。
週明け時間外のNY金は2660ドル台での小動きから2670ドル回復トライ。NYプラチナは920ドル台半ばで下げ渋り。ドル円は153円60銭台から30銭台まで下押し後に153円80銭台へと反発。
16日の国内金価格は-105円、0.73%の続落で12月10日(14159)以来の安値。12月安値(13896)から12月高値(14549)の38.2%戻し(14300)をほぼ達成し、ここから反発できれば上昇局面途中の押し目との見方も。下げ止まらない場合には半値戻し(14223)から61.8%戻し(14145)も意識され、その間には9-21日移動平均線(14173-14194)辺りがサポート候補にも。当面の上限14550円超へと抜け出すことができれば上値トライ再開、14600円台回復が短期上値目標。
一目均衡表では転換線(14223)を上回るも基準線(14309)をわずかに下回り、雲の上限(14492)を大きく割り込み、雲の下限(13773)からは大幅上方乖離。遅行線は26日前価格(14599)に跳ね返されて反落。一役逆転で二役は揉み合い。急降下する26日前の価格ラインに相対する遅行線も実質揉み合い状態。短中期的には14000円から14400円辺りまでのレンジで保ち合いを形成。それをカバーする形で広めのレンジで年明けまで横ばい傾向が続く雲の中での推移が続くような展開も予想され、次のトレンド形成は年明け以降となる可能性も。
プラチナ価格は+2円、0.04%の小反発。5000円の大台ラインがレジスタンスとなって跳ね返されたところで膠着状態に。9日移動平均線(4938)から90日移動平均線(4987)、5000円の節目のすぐ上には21日移動平均線(5008)も集中する抵抗帯を形成。これを突破できれば当面の底値をつけて反発局面へ、という展開にも。下押し圧力に負けて4850円の節目を割れると下値トライへ、短期下値目安は4780円程度まで。
一目均衡表では基準線(5047)を下回り、転換線(4929)にギリギリ支えられる状態。雲の下限(5070)を大きく下回り、遅行線も26日前価格(5318)の遥か下。二役逆転の一役揉み合いも、少しでも水準が下がれば三役逆転の危機。水準的には4950円を中心に保ち合う形で下げ渋る格好にもなり、過去の推移や値幅的にも下げ止まるには都合の良い水準にも見える状況にも。
※参考:金プラチナ国内価格12/16とチャート
2024年12月16日(月)時点の相場
国内金:14,303 円 12/16(月) ▼105(0.73%)
国内プラチナ:4,930 円 12/16(月) ▲2(0.04%)
NY金:2,675.8 ドル 12/13(金) ▼33.6(1.24%)
NYプラチナ:924.3 ドル 12/13(金) ▼16.4(1.74%)
ドル円:153.67 円 12/13(金) ▲1.02(0.67%)
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