更新日:2024年12月20日(金)
14日までの週の新規失業保険申請件数は22.0万件。市場予想の23.0万件を下回り、8週ぶり高水準となった前週からは-2.2万件、大幅減で3週ぶりの低水準。
4週移動平均は22.55万件で6週ぶりの高水準。半年ぶり低水準となった3週前の21.75万件からは小幅に増加傾向も限定的。
7日までの週の失業保険継続受給者数は187.4万人。2週ぶりの低水準。4週前に189.8万人となり、3年ぶり高水準となって以降は伸び悩み。
4週移動平均では188.0万人となり、4週ぶりの低水準。3週前の188.8万人が3年ぶり高水準でピークとなり、ここから4週連続188万人台。
増加傾向が続いてきた失業保険継続受給者数も、ここに来てようやく上げ渋り、伸び悩みを示唆する状況となってきた可能性も。
FOMCでの失業率見通し中央値では2024年末の4.2%から2025年には4.3%へと悪化が予想されている状況で、とりあえず2024年末の雇用統計調査対象週、12日を含む週の失業保険の状況としては比較的好調維持を示唆。
19日のNY金は-45.2ドル、1.70%の大幅安で6日続落。11月15日(2570.1)以来、1ヵ月ぶりの安値。6日続落は11月以来、1ヵ月ぶりで今年2度め。前日NY引け後のFOMCとパウエルFRB議長会見を経て2600ドル割れへと急落したところからは下げ渋り。アジア時間には2590ドル台半ばの安値をつけて切り返すと2620ドル台へと反発、ロンドン市場にかけて2630ドル台、高値では2640ドルにもワンタッチ。しかし、NY市場では米10年債利回り上昇とドル高の流れ再開に連れて2610ドル割れへと急反落、NY引け後には2610ドル台へと小反発も上値の重さは継続。2640ドル台の節目割れに伴う短期下値目安、2600ドル前後に到達後の自律反発では90日移動平均線(2642.3)にも上値を押さえられて失速、上ヒゲを残して反発力後退も示唆。反発方向へは90日線が当面の攻防ラインに、PCEなどの結果次第で売り圧力が強まるようだと11月安値圏、2550ドル近辺までが一段安警戒水準にも。
NYプラチナは-11.1ドル、1.19%の続落で9月6日(918.7)以来、3ヵ月半ぶりの安値。FOMC後の金の急落に追随した流れでアジア時間序盤には920ドル割れの安値をつけて折り返し、920ドル台後半へと反発するとロンドン・NY市場にかけては930ドル回復トライ。しかし高値でも930ドル台半ばまでにとどまり、NY午後には930ドル割れへ。上ヒゲを残して底打ち反発トライにはいったん失敗する格好にもなり、このまま920ドルの節目割れへと軟調推移となれば一段安トライへ、短期下値目安は880ドル近辺まで。950ドル超へと切り返すことができれば底打ち、反発局面形成へ、990ドル台までが短期上値目標に。
ドル円は+259銭、1.67%の大幅続伸で7月19日(157.51)以来、5ヵ月ぶりの高値。東京朝の154円40銭台が安値となり、午前中は154円半ばから後半での保ち合い推移、正午前には日銀の利上げ見送りを受けて154円40銭台から155円40銭台へと1円の急騰。東京市場終了後にはハト派トーンの植田日銀総裁会見を受けて156円台後半へと一段高。欧州時間には157円近辺へと水準を切り上げて保ち合い推移、NY市場では好調な米指標結果なども追い風に米10年債利回り上昇にも連れて堅調推移、高値では157円80銭近辺まで上昇。154円20銭の節目突破に伴う短期上値目標155円台到達後も円安の勢いが増す格好となり、11月高値圏156円近辺も突破。タカ派のFRBとハト派の日銀にやや調子にも乗っての上値トライとなり、RSIも前日の67.3から87.3へと跳ね上がり、行き過ぎた流れを諫めるように今朝の東京市場では円安けん制発言も。12月安値(148.65)から高値(157.80)の23.6%戻し(155.64)辺りまでが目先の調整目安にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/19終値とチャート
20日の国内金価格は+290円、2.06%の大幅高で3日ぶりの反発。13日(14408)以来、1週間ぶりの高値。上昇率は3カ月ぶり、今年4番めの急騰。円安サポートで2日分の下げを取り戻し、9-21日移動平均線(14331-14203)もまとめて上抜け、3日前の水準も上抜け。14380円の節目上抜けに伴う短期上値目標は14450円近辺まで。10月末最高値から11月高値を経由して上値を切り下げてきた短中期抵抗線との攻防再開へ。
週間ベースでは-17円、0.12%の小反落。
プラチナ価格は+76円、1.53%高で3日ぶりの反発。集中する9-21-90日移動平均線(4986-4980-5001)にもサポートされ、5000円の大台ラインとの攻防を諦めず、再々トライに成功。下値も上値も少しづつ、地道に切り上げる流れを維持して底打ち反発トライも継続。5040円の節目上抜けに伴う短期上値目標は5120円近辺まで。ただし、4970円の節目割れの場合には流れが反転、短期下値目安は4880円近辺まで。
週間ベースでは+126円、2.56%高で3週続伸。
※参考:金プラチナ国内価格12/20とチャート
2024年12月20日(金)時点の相場
国内金:14,391 円 12/20(金) ▲290(2.06%)
国内プラチナ:5,054 円 12/20(金) ▲76(1.53%)
NY金:2,608.1 ドル 12/19(木) ▼45.2(1.70%)
NYプラチナ:923.5 ドル 12/19(木) ▼11.1(1.19%)
ドル円:157.43 円 12/19(木) ▲2.59(1.67%)
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