更新日：2024年12月31日(火)
2025年の追加利下げ見通しとしては、12月FOMCの予想中央値は0.25％×2回となっていましたが、市場予想は？
CMEのFed Watchで見る市場予想としては、1月FOMCでは425-450での据え置き予想が90％前後、という状態が続き、ほぼ確実視される状況。
3月FOMCでは、据え置き予想が50％前後に。1回以上の利下げ予想の合計も50％前後となり、利下げの有無は五分五分、という状況。※最多は据え置き予想。
これが5月には据え置き予想が40％割れ。1回以上の利下げ予想合計のほうが優勢となり、最多でも1回の追加利下げで400-425が40％台を占めて優勢。
前日、NY朝の時間帯までは12月も最多は400-425で30％台。375-400も30％台で2番め。
12月の425-450据え置き予想は10％台で、400-425との合計では50％前後、わずかに50％超。
つまり、市場が予想する2025年の追加利下げ見通しとしては、2回、もしくは1回との攻防状態。NY30日朝時点では2回以上よりも、1回のほうがわずかに優勢。
ところが30日のNY市場終了後には、12月FOMC予想では最多は300-325の32.7％。2番めは325-350の29.4％。追加利下げ5回か、もしくは4回との攻防に。
2024年末時点ではFRBよりも、市場見通しのほうがタカ派に傾斜しつつあった流れが30日には逆転。
米経済指標結果や様々なリスク要因で、利下げ見通しが大きく振れる展開は、2025年も続きそうです。
30日のNY金は-13.8ドル、0.52％の続落で19日（2608.1）以来、10日ぶりの安値。2630ドル台後半での小幅保ち合いとなったアジア時間には2640ドル近辺で上値を押さえられ続けて戻り売りの展開へ。ロンドン市場にかけて2620ドル近辺まで下落して一度は2630ドル台へと反発も、NY朝にはドル高局面で2620ドル割れへと急反落。安値では一時2610ドル割れを試し、NY午後には2620ドル付近へと反発して下げ渋り。2620ドルの節目をしっかり回復できない限り、もう一段の下値トライへ。2620ドルの節目割れに伴う短期下値目安は2600ドル前後まで。閑散相場で荒れた展開となれば11月安値圏、2550ドル近辺までの一段安リスクも。2660ドル超へと切り返す展開となれば形成逆転、2690ドル程度までを目安に反発トライへも。
NYプラチナは-15.6ドル、1.67％安で3日続落。9月6日（918.7）以来、3ヵ月半ぶりの安値。アジア時間の940ドル近辺が高値となり、930ドル台での小幅保ち合い推移はNY朝に崩れて一段安トライへ。NY金の急落局面に追随すると920ドルの節目割れ、NY午後につけた安値では910ドル台前半まで下落。一度は920ドル台へと反発も、NY引け後には910ドル台へと戻り売り。鍋底を形成して下げ渋る展開が崩れ始めた格好となり、920ドルの節目割れが一時的とならない限りは下値トライへの流れがスタート、今年安値圏870ドル前後までが短期下値目安に。
ドル円は-100銭、0.63％の続落。東京市場の時間帯は157円70銭台から80銭台を中心に小幅保ち合い推移、終盤には158円台を試すも先週高値（158.09）付近では上値も重く、欧州時間には157円半ばへと軟調推移。NY市場では株安の流れに加え、12月シカゴPMIが36.9と予想外の低調で7ヵ月ぶり低水準と落ち込んだこともあり、156円60銭台まで急落。NY午後には157円30銭台まで反発も、NY終盤には157円割れへと戻り売り。157円半ばの節目上抜けに伴う短期上値目標158円半ばには少し届かず、158円10銭付近で折り返し。これが目先の上限となり、156円40銭までが主要レンジとなって高値保ち合い状態で年末へ。下限割れなら155円近辺までが短期下値目安に、上限突破となれば159円半ばまでを目安に一段高トライへ。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場12/30終値とチャート
2024年12月31日(火)時点の相場
国内金：14,610 円 12/27(金) ▲138(0.95％)
国内プラチナ：5,164 円 12/27(金) ▲22(0.43％)
NY金：2,618.1 ﾄﾞﾙ 12/30(月) ▼13.8(0.52％)
NYプラチナ：919.8 ﾄﾞﾙ 12/30(月) ▼15.6(1.67％)
ドル円：156.86 円 12/30(月) ▼1.00(0.63％)