更新日:2025年4月7日(月)
VIX指数が45ポイント台へと急騰し、2020年4月以来5年ぶり、コロナショック以来の水準へと高騰した週末。トランプ関税ショックとなった週末の世界同時株安の流れは為替にも商品市場にも、金にも波及。
中国の報復関税にも全く動じないトランプ大統領は「貿易赤字が解決されない限り中国と取引しない」と強気姿勢を崩さず、週末のリスク回避は週明けも継続。
週末の2日合計で130ドル超、4%超急落後に3050ドル台への小反発で週末を終えていたNY金は、週明けには戻り売りの様相となって2990ドル割れトライ。4日続落で合計10.99%の急落となったNYプラチナは週末の910ドル台から週明けには一時880ドル割れへと一段安の流れ。週末に一時144円台まで急落後には雇用統計の好結果にも支えられて146円後半まで反発して週末を終えていたドル円は週明けに145円割れへと下値再トライ、その後は145円台へと下げ渋りの様相にも。
7日の国内金価格は先週末から-721円、4.51%の大幅安で4日続落。3月12日(15155)以来、4週間ぶりの安値。下げ幅ではおそらく過去最大レベル、下落率としては今年の絶対値平均0.78%の5.8倍、2営業日連続で今年最大、2020年8月12日(-353円、4.67%)以来、4年8ヵ月ぶりの急落。世界同時株安に引っ張られる形でNY金も一段安、乱高下状態の為替の影響もあり、国内金価格も急降下。サポート候補、3月安値(14881)から最高値(16436)の38.2%戻し(15842)を突き抜け、半値戻し(15659)も素通り、61.8%戻し(15475)も大きく下回り、76.4%戻し(15248)も目前に。ただし、週明け東京市場朝のリスク回避の流れは緩和方向へと自律反発の動きも見られ、最高値から7%超の調整をこなして一服感も。
一目均衡表では転換線(15849)と基準線(15659)を下抜けて一役逆転。雲の上限(15354)も少し下回って一役は揉み合い。遅行線は26日前の価格(15248)をわずかに上回って一役好転を死守。前回の調整局面では3月11日に14881円まで下落。12月安値(13896)から2月高値(15739)の38.2%戻し(15035)を達成して少し行き過ぎたところで反発へ。今回も、12月安値(13896)から4月高値(16436)の38.2%戻し(15466)を達成し、少し行き過ぎた現状水準で反発できるかどうか。
プラチナ価格は-275円、5.72%安で4日続落。2023年11月13日(4521)以来、1年5ヵ月ぶりの安値。下げ幅は今年の絶対値平均50円の5.5倍、今年最大で2022年3月10日(-302円、6.46%)以来、2年1ヵ月ぶりの大幅安。昨年9月安値(4554)から10月高値(5586)の76.4%戻し(4798)はおろか、100%戻しも達成、昨年来安値圏4600円前後のサポート帯を少しだけ行き過ぎた格好にもなり、さらに大きく崩れない限りは自律反発へと向かいやすい状況にも。
一目均衡表では1週間前に基準線(4850)だけを上回って一役揉み合い、二役は逆転の状態から一段安となって三役逆転、急降下。値幅的には昨年10月高値(5586)から12月安値(4859)の61.8%戻し(5308)達成後に力尽きて反落したのに続き、2月高値(5311)から3月安値(4869)の61.8%戻し(5142)達成で力尽きて急反落。ただし、中期的には10月高値から12月安値までの下落幅(727)を2月高値を起点に減算するN計算値を適用した水準4584円にも到達。想定可能な一定の下落幅はこなした格好にも。
※参考:金プラチナ国内価格4/7とチャート
2025年4月7日(月)時点の相場
国内金:15,262 円 4/7(月) ▼721(4.51%)
国内プラチナ:4,532 円 4/7(月) ▼275(5.72%)
NY金:3,035.4 ドル 4/4(金) ▼86.3(2.76%)
NYプラチナ:914.6 ドル 4/4(金) ▼42.0(4.39%)
ドル円:146.88 円 4/4(金) ▲0.82(0.56%)
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