更新日:2025年4月17日(木)
米3月の消費は駆け込みで好調。
3月の小売売上高は前月比+1.4%。市場予想どおりで2月の+0.2%からは大幅増、2023年1月(4.1)以来、2年2ヵ月ぶりの高水準。
自動車関連が+5.3%と駆け込みで急増、建設資材も+3.3%と急増、スポーツ用品・娯楽品も+2.4%と大幅増、レストラン・バーも+1.8%と好調。
ガソリンスタンドは-2.5%と低調、家具も-0.7%へ減少、百貨店は-0.3%と低迷。
4月のサービス業景況感は悪化の兆し。
NY連銀発表の4月ビジネスリーダー調査(サービス業活動指数)は-19.8。3月の-19.3を下回り、7カ月連続のマイナス圏推移で2023年1月(-21.4)以来、2年3ヵ月ぶりの低水準。
期待指数は-26.6。前月から-23.3の急低下で2020年4月(-30.7)以来5年ぶり、コロナ後最低。
なお、支払価格指数は1年間で2番めタイの高水準、販売価格指数も1年で3番めの高水準。支払価格見通しは2年9ヵ月ぶりの高水準。雇用見通しは2020年4月以来5年ぶり、コロナ後最低。
前日の製造業に続いてサービス業でも、NY連銀調査では見通し悪化が急速に進行。
16日のNY金は+106.0ドル、3.27%の大幅続伸で3日ぶり、今年22回めの過去最高値更新。上昇率は今年の絶対値平均0.88%の3.7倍、今年最大で2020年4月9日(+68.5ドル、4.07%)、コロナ禍以来5年ぶりの急騰。トランプ関税に伴う先行き不透明感と安全資産買いの勢いが一段と加速、アジア時間の3240ドル台半ばが安値となり、3300ドルの大台を突破するとロンドン序盤には3320ドル台、NY午後には3340ドル台、NY引け後には3350ドル台まで上昇してもその勢いを維持。短期的には3220ドルから3250ドルまでの保ち合い上抜けに伴う上値目標3290ドル辺りに到達してさらに一段高。短中期の上値目標として想定可能な水準、4月2日高値(3201.6)から4月7日安値(2970.4)までの下落幅(231.2)の161.8%戻し(3344.5)にも到達してしまった状態。想定可能な次の節目水準としては200%戻し(3432.8)も。
NYプラチナは+10.2ドル、1.05%高で7日続伸。4月2日(995.2)以来、2週間ぶりの高値。7日続伸は昨年5月以来、11ヵ月ぶり。アジア時間には970ドル近辺から960台半ばの安値をつけて切り返し。20日移動平均線(964.8)にもサポートされ、押し目買いとなってロンドン序盤には前日高値を超えて970ドル台半ばへ、NY市場では980ドル台半ばまで上昇。NY午後には失速も970ドル台後半で下げ渋り。3月高値(1036.3)から4月安値(878.3)の61.8%戻し(975.9)を達成し、短期トレンドもようやく好転。次の攻防ラインは76.4%戻し(999.0)から1000ドルの大台。
金との価格差は2366.3ドル、3営業日ぶりに過去最大を更新。
ドル円は-134銭、0.94%の反落で昨年9月16日(140.58)以来、7ヵ月ぶりの安値。東京朝の143円20銭台が高値となって軟調推移。株安の流れにも連れて午後には142円前半へ、東京市場終了後には142円近辺で下げ渋り、欧州時間には142円半ばへと反発しNY市場にかけては小幅保ち合い推移。NY午後にはパウエルFRB議長が関税による影響の大きさを警戒し、早期利下げには慎重姿勢を見せたことで米株が急落。リスク回避の流れに追随する格好となってNY終盤には141円60銭台まで下落。今朝の東京時間には初回の日米関税交渉を終えて警戒感一服となり、円高圧力緩和で142円台後半まで急反発。短期的には142円近辺までしっかり下げながら、関税リスクなどから不安定な展開も続きやすい状況。当面の下値警戒水準としては昨年9月安値圏139円近辺までが意識される可能性も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/16終値とチャート
17日の国内金価格は+363円、2.22%の大幅続伸で4月1日(16436)以来、半月ぶりで今年14回めの過去最高値更新。16230円の節目上抜けに伴う短期上値目標16320円到達後の一服感もお構いなし、安全資産買いの勢い加速で急騰するNY金に押し上げられて上昇率は今年の絶対値平均0.88%の2.5倍、今年2番めの急騰。短期的に意識される次の高値水準としては、3月安値(14881)から4月1日(16436)までの上昇値幅(1555)を4月安値(15235)を起点に加算するN計算値=16790円。
プラチナ価格は+35円、0.73%高で4日続伸。地道に水準を切り上げて4670円から4810円までの保ち合いレンジを上抜け、短期的な流れも変化の兆しとなり、上値トライへの流れが加速し始める可能性も。短期上値目標4900円の大台回復を目指す流れへ。
金との価格差は11895円、2日連続で過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格4/17とチャート
2025年4月17日(木)時点の相場
国内金:16,715 円 4/17(木) ▲363(2.22%)
国内プラチナ:4,820 円 4/17(木) ▲35(0.73%)
NY金:3,346.4 ドル 4/16(水) ▲106.0(3.27%)
NYプラチナ:980.1 ドル 4/16(水) ▲10.2(1.05%)
ドル円:141.90 円 4/16(水) ▼1.34(0.94%)
Copyright(C) Let's GOLD