更新日:2025年4月18日(金)
NY連銀では期待指数こそ悪化したものの、総合指数としては予想ほど悪化しなかった製造業景況指数。フィラデルフィア連銀では総合指数も予想に反して大幅悪化。
4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は-26.4。市場予想の+2.2を大幅に下回り、3月からは-38.9の急低下。3ヵ月続落で4ヵ月ぶりのマイナス圏となり、2023年4月(-33.4)以来、2年ぶりの低水準。
前月からの低下幅では2020年4月(-43.0)以来5年ぶり、コロナ以来の急低下。
新規受注が-34.2で前月から-42.9の急低下、これも2020年4月(-70.4)以来5年ぶり、コロナ以来の落ち込み。
仕入れ価格は51.0で2年9ヵ月ぶり高水準。販売価格も2年3ヵ月で2番めの高水準と高止まり。
雇用指数は半年ぶり低水準へと急低下。
今後の見通しを示す期待指数は1年2ヵ月ぶり低水準へと急降下した3月からは小反発、1年3ヵ月で2番めの低水準。
販売価格見通し指数も3年10ヵ月ぶり高水準へと急上昇。
雇用見通しは2016年2月以来、9年2ヵ月ぶりの低水準。
フィラデルフィア連銀の製造業景況感は4月上旬時点で早くも急速に悪化。需要低迷でインフレは現状も見通しも高止まり、雇用は一段と悪化が予想され、全体見通しも低調。
17日のNY金は-18.0ドル、0.54%安で3日ぶりの反落。今年最大の急騰となった前日には終値ベースの過去最高値更新後も一段高となり、この日のアジア時間序盤には一時3370ドル台まで上昇、高値ベースでも最高値をさらに伸ばして失速、調整へ。アジア時間にはドル高の流れにも連れて3330ドル付近まで下落、ロンドン・NY朝にかけて3350ドル近辺まで反発後には戻り売り、安値では一時3300ドル割れで切り返すとNY午後には3330ドル近辺へ。3350ドルが目先の上限となり、あらためてこれを上抜けるようだと3400ドル近辺を目指す流れへ。もう一段の調整進行なら2月安値(2844.1)から4月最高値(3371.9)の23.63%戻し(3247.3)、3250ドル近辺までが目安に。
NYプラチナは-3.1ドル、0.32%安で8日ぶりの反落。アジア時間序盤に980ドル手前で上値を押さえられ続けて失速すると970ドル近辺へと急反落、いったんは下げ渋るもロンドン・NY朝にかけて960ドル近辺へと一段安。しかし前日に続いて20日移動平均線(964.1)にサポートされる格好となって切り返すとNY午後には970ドル台半ばから後半へ。ただし高値では980ドルにわずかに届かず、3月高値(1036.3)から4月安値(878.3)の61.8%戻し(975.9)と反発局面継続への可能性を維持しながらも980ドルが目先の壁に。これを突破できれば76.4%戻し(999.0)から1000ドルの大台との攻防へ。
ドル円は+56銭、0.39%の反発。東京朝には前日安値をわずかに下回り、昨年9月18日以来7ヵ月ぶり安値となる141円60銭台まで下げて切り返し。日米貿易交渉で為替に関しての議論がなかったことが安心材料となって円高圧力が後退、142円80銭台まで急騰して一服後は午後にかけても142円後半での保ち合い推移。欧州時間序盤には143円回復トライも失敗、NY朝にはトランプ大統領のパウエルFRB議長解任発言やフィラデルフィア連銀製造業景況指数の大幅悪化も下押し材料となって一時142円割れ、NY午後に142円70銭台まで反発後は142円半ばで小康状態に。関税以外でも波乱の種は尽きないものの、流れとしては161円後半が目先のサポートとなっていったん下げ止まりへの可能性も。次週、日米財務相会合も警戒イベントとなり、141円80銭の節目割れなら下値再トライ、140円前後までが短期下値目安に。反発方向へは143円ラインに抵抗感、突破できれば145円近辺を目指して戻りを試す展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/17終値とチャート
18日の国内金価格は-97円、0.58%安で3日ぶりの反落。RSIは50%台、中立水準での推移が継続中で過熱感なき最高値更新後の小幅調整。16720円超へと最高値更新再トライとなれば16800円の大台ライン近辺までが短期上値目標に。調整継続となれば4月安値(15235)から4月最高値(16715)の23.6%戻し(16366)辺りまでが短期下値目安に。NY市場の連休明けでは波乱の展開も警戒され、16170円が当面の下値サポート、これを割れると16050円程度までの一段安も。
週間ベースでは+527円、3.28%の続伸。2月10日からの週(+532円、3.51%)以来、9週ぶりで今年2番めの大幅高。
プラチナ価格は-14円、0.29%安で5日ぶりの反落。保ち合い上抜けから短期上値目標4900円の大台回復を目指す流れはスタートで躓いて失敗。一時的な上振れに過ぎない可能性も残しながら、あらためて4820円超へと切り返すことができれば4870円程度までを目安に一段高トライへも。当面の下値サポート4670円を割れると4560円辺りまでを目安に下値再トライへ。
週間ベースでは+134円、2.87%高で3週ぶりの反発。3月10日からの週(+149円、3.01%)以来、5週ぶりで今年2番めの大幅高。
※参考:金プラチナ国内価格4/18とチャート
2025年4月18日(金)時点の相場
国内金:16,618 円 4/18(金) ▼97(0.58%)
国内プラチナ:4,806 円 4/18(金) ▼14(0.29%)
NY金:3,328.4 ドル 4/17(木) ▼18.0(0.54%)
NYプラチナ:977.0 ドル 4/17(木) ▼3.1(0.32%)
ドル円:142.46 円 4/17(木) ▲0.56(0.39%)
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