更新日：2025年6月2日(月)
トランプ大統領は週末に中国の関税合意違反を非難。また、これとは別に鉄鋼輸入関税を50％へと引き上げることも表明。
中国の違反内容については全く不明で、USスチールの日本製鉄による買収案承認の行方も依然不明のまま。トランプ関税には司法の壁も立ちはだかり、トランプ関税自体の行方とその影響にも不透明感が高まる状況に。
この状況を反映するように、金価格も為替も上下動、方向感模索の状態にもなり、国内金価格も高値保ち合いいの様相に。
NY金は3200ドルから3400ドルまでの広めの主要レンジ内で、3300ドルから3350ドル近辺までの小幅保ち合いレンジを形成。
ドル円は141円から148円までの広めのレンジ内で、143円から146円付近までのコアレンジで保ち合いに。
これに伴い、国内金価格は16400円から17000円までの広めの高値保ち合いレンジ内で、16600円から16800円のコアレンジ形成の様相。
週明け、月初の時間外NY金は週末NY終値から20ドル程水準を切り上げて3330ドル台半ばで保ち合い推移。NYプラチナは1060ドル回復トライも週末水準1050ドル台半ばへと失速。ドル円は週末の144円ラインが上限となる形で143円前半へと軟調推移。
2日の国内金価格は先週末から-13円、0.08％の小反落。22日以降の8日間の平均騰落値幅は24円、今年の絶対値平均騰落値幅133円の5分の1以下。値動き停止状態は続き、急変動リスクも高止まり。引き続き16750円超へと保ち合い上方ブレイクなら16900円付近までを目安に急騰局面形成へと向かう可能性、逆に16690円割れへと下方ブレイクなら16570円辺りまでを目安に急落局面形成トライへ。
一目均衡表では基準線（16726）を下抜けて三役好転崩れ。転換線（16715）をわずかに上回るも、遅行線は26日前価格（16990）を下抜け。一役好転、一役逆転、一役は揉み合いの中立状態となって方向感も喪失気味に。遅行線は今後、乱高下状態の26日前価格ラインと相対することになり、これに伴う急変動リスクも高まることにも。4月安値（15235）から5月最高値（17089）の23.6％戻し（16651）が目先のサポートに、保ち合い崩れで急落の際には38.2％戻し（16381）、雲の上限、広めの高値保ち合い下限などが集中する水準が比較的強めのサポートとなる可能性も。
プラチナ価格は-118円、2.20％の続落で5月20日（5078）以来、2週間ぶりの安値。下落率では今年の絶対値平均騰落率1.02％の2.2倍、今年4番めの急落。5320円の節目割を割り込んで高値保ち合い崩れ、これに伴う短期調整目安5260円程度に到達。調整一服となって5420円の上限までのレンジであらためて高値保ち合い形成となるかどうか。
一目均衡表では1ヵ月ぶりに転換線（5337）を下抜けて三役好転崩れ。それでも基準線（5098）を大きく上回り、二役好転はそれ以上の格差を維持して堅調局面は継続。4月安値（4532）から5月高値（5418）の23.6％戻し（5209）が短中期的には浅めのサポート、上昇チャネル維持へのサポートにも。短中期的には適度なサポートの範囲内とも言える38.2％戻し（5080）を達成すると基準線を下回り、にわかに雲行きが怪しくなる可能性も。
※参考：金プラチナ国内価格6/2とチャート
2025年6月2日(月)時点の相場
国内金：16,716 円 6/2(月) ▼13(0.08％)
国内プラチナ：5,256 円 6/2(月) ▼118(2.20％)
NY金：3,315.4 ﾄﾞﾙ 5/30(金) ▼28.5(0.85％)
NYプラチナ：1,054.9 ﾄﾞﾙ 5/30(金) ▼24.5(2.27％)
ドル円：144.03 円 5/30(金) ▼0.13(0.09％)