更新日：2025年6月14日(土)
米消費センチメントは急回復の兆しに。
ミシガン大消費者信頼感指数は6月速報で60.5。市場予想の53.6を大幅に上回り、2年9ヵ月ぶり低水準となった4月と5月の52.2からは急反発。1年5ヵ月ぶりの高水準。
前月から上昇するのは今年初で、＋8.3ポイントは2024年1月（+9.3）以来、1年5ヵ月ぶりの急上昇。
現況指数も63.7で2年半ぶり低水準となった5月から+4.8、これも前月を上回るのは今年初、半年ぶりの上昇となり、3ヵ月ぶりの高水準。
期待指数は58.4。5月から+10.5、1年半ぶりの大幅上昇で続伸、4ヵ月ぶりの高水準。
トランプ関税による圧力緩和を示唆する結果に。
ただし、消費者信頼感指数の水準としては長期平均（82.63）を大きく下回り、依然として下振れリスクへの警戒感も残る状況。
1年先のインフレ期待は5.1％。43年半ぶり高水準となった5月（6.6）から-1.5％の急低下。3ヵ月ぶりの低水準。
5年先は4.1％。33年10ヵ月ぶり高水準となった4月（4.4）から2ヵ月連続の低下で3ヵ月ぶり低水準。
トランプ関税によるインフレ高騰懸念も大きく後退。
ただし、水準的には依然高水準、トランプ関税リスクへの警戒感は継続。
13日のNY金は+50.4ドル、1.48％の大幅高で3日続伸。終値ベースでは4月21日（3425.3）以来、8週間ぶりで今年24回めの最高値更新。イスラエルによるイラン空爆を受け、リスク回避の流れとなったアジア時間序盤に3400ドル近辺の安値から3450ドル台へと急騰。3460ドル台後半まで上昇して一服後の反落局面でも3430ドル近辺までにとどまり、NY朝には上値再トライとなって3460ドル台後半まで上昇、NY引け後も3450ドル近辺を維持。3400ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標3480ドル近辺にもあと少しとなる3470ドル手前の高値を二度つけ、時間足レベルではダブルトップを形成して一服。ただ、イランによる報復攻撃も始まって緊迫状態は継続の様相となり、この後の状況次第で一段高か、一服かという状況にも。一段高となった場合には最高値3509.9ドルまでが意識される可能性も。
週間ベースでは+106.2ドル、3.17％の続伸。
NYプラチナは-63.2ドル、4.96％の大幅安で3日ぶりの反落。6月6日（1168.1）以来、1週間ぶりの安値。下落率では今年の絶対値平均騰落率1.44％の3.4倍、今年最大で昨年8月5日（-52.1ドル、5.38％）以来、10ヵ月ぶりの急落。アジア時間序盤には小幅上昇で1300ドルの大台にワンタッチ、2021年2月22日（1312.0）以来4年4ヵ月ぶりの高値をつけて失速後は1270ドル割れへと急反落。急騰のNY金に連れて一度は反発も、戻り売りとなって軟調推移。地政学リスクによる反落が調整のきっかけにもなった格好でロンドン序盤には1260ドル台、NY市場では1220ドル割れへと一段安。1200ドルの大台近辺の安値をつけ、いったんは下げ渋る形に。4月安値（878.3）からこの日の6月高値（1300.5）までの23.6％戻し（1200.9）を達成した状態で目先、調整一服となる可能性も。サポート候補は9日移動平均線（1182.1）、これを割れると38.2％戻し（1139.2）近辺までの一段安も。
週間ベースでは+43.8ドル、3.75％の続伸。
ドル円は+63銭、0.44％高で3日ぶりの反発。東京朝には中東情勢悪化を受けて143円半ばから142円80銭近辺まで下落。ただし143円近辺で下げ渋る状態が続くと午後には巻き戻しの流れで143円半ばへ、欧州時間にはドル買いの流れが強まり144円を回復するとNY朝には144円40銭台まで上昇、NY午後には144円近辺での小幅保ち合いに。中東情勢緊迫化が続くなか、リスク回避の流れでは円買いとドル買いの綱引き状態の様相にも。主要レンジ下限を143円半ばへ切り上げ、145円までの間で方向感模索の展開にも。次週、FOMCなどもきっかけに145円超へと抜け出すようなら上値トライへ、148円近辺を目指す流れに。逆に143円半ばを維持できなくなれば下値トライへ、140円近辺を目指す流れにも。
週間ベースでは-74銭、0.51％安で3週ぶりの反落。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場6/13終値とチャート
2025年6月14日(土)時点の相場
国内金：17,127 円 6/13(金) ▲80(0.47％)
国内プラチナ：6,422 円 6/13(金) ▲112(1.77％)
NY金：3,452.8 ﾄﾞﾙ 6/13(金) ▲50.4(1.48％)
NYプラチナ：1,211.9 ﾄﾞﾙ 6/13(金) ▼63.2(4.96％)
ドル円：144.13 円 6/13(金) ▲0.63(0.44％)