更新日:2025年6月23日(月)
米軍がイラン国内3か所の核施設を空爆。その可能性は警戒されてはいたものの、予想外に早期現実化。
週末のミッドナイト・ハンマー作戦を受けてイラン議会はホルムズ海峡封鎖を承認、との報道も。ただし、これにはまだ必要なステップがある模様で実現には少し時間も。
ただし、実現すれば世界経済への影響は大きく、原油価格高騰で市場は混乱。原油がなければこれを原材料とする燃料、石油化学製品などあらゆる製品の製造に支障が生じることとなり、困るのは日本だけでなく、ホルムズ海峡経由で大量の原油を輸入する中国他、多数の国で製造業がストップしてしまう可能性も。
イラン経済自体にも大きな影響が予想されるホルムズ海峡封鎖に踏み切れば、製造業PMIの急低下どころではなく、世界経済の大混乱が警戒される事態にも。
そんな状況で警戒感が急速に高まった週明け、時間外のNY金は3390ドル台の窓開けスタート後に3410ドル台まで急騰。しかし失速後は巻き戻しの流れとなって先週末水準3380ドル台を下回って3370ドル割れ。NYプラチナは1240ドル近辺まで急落後に反発も先週末水準1260ドル台では頭打ち、1250ドル台での推移。ドル円は週末の146円10銭付近から50銭台へと窓開けスタート後に10銭台まで巻き戻した後に146円60銭台へと反発。
23日の国内金価格は+141円、0.82%高で5日ぶりの反発。過去最高値となった6月16日(17508)以来、1週間ぶりの高値、過去2番めの高値。6月6日(16819)から16日の最高値までの半値戻し(17164)をほぼ達成し、9日移動平均線(17213)にサポートされ、リスク回避の流れで押し上げられて強気のパーフェクトオーダーも維持。最高値更新へと一段高となれば短期上値目標は17600円台へ。下方向へ9日線を割れて17170円の節目を下回るようなら調整局面再開へ、短期下値目安は17050円近辺まで。
一目均衡表では転換線(17231)にサポートされて三役好転。遅行線も26日前の価格ラインにぶつかって跳ね上がる、上昇トレンドを象徴する動きが継続。ただし、流れとしては若干の行き過ぎも警戒され、ゆるやかに上昇する雲の上限(16460)が当面の下値サポート候補にも。
プラチナ価格は-128円、1.96%の大幅続落。続落は3日以来、3週間ぶりで6月は2度め。強気相場が崩れるか、継続かの分岐点となる上昇軌道の9日移動平均線(6362)を下回るようだと調整局面継続へと向かいやすい状況に。6210円の節目を割れると一段安トライ、6100円割れを試す展開へ。逆に6680円超へと高値更新なら一段高トライで6800円台を目指す流れにも。
一目均衡表では三役好転。足下の続落で急騰局面をサポートしてきた転換線(6382)に急接近。三役好転が崩れると、4月の今年安値(4532)から6月の今年高値(6677)までの23.6%戻し(6171)辺りがサポート候補。この水準も下回るようだと高値保ち合い崩れの様相となり、38.2%戻し(5858)から基準線(5847)辺りまでが次のサポート候補に。
※参考:金プラチナ国内価格6/23とチャート
2025年6月23日(月)時点の相場
国内金:17,317 円 6/23(月) ▲141(0.82%)
国内プラチナ:6,409 円 6/23(月) ▼128(1.96%)
NY金:3,385.7 ドル 6/20(金) ▼22.4(0.66%)
NYプラチナ:1,264.5 ドル 6/20(金) ▼48.6(3.70%)
ドル円:146.09 円 6/20(金) ▲0.66(0.45%)
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