更新日:2025年6月24日(火)
ユーロ圏の6月総合PMIは速報で50.2。3ヵ月ぶり低水準の5月から変わらず、6ヵ月連続節目50超維持も、この間での最低タイ。
ドイツは50.4。5ヵ月ぶり低水準の5月から+1.9の急反発で3ヵ月ぶり高水準、2ヵ月ぶり50超。フランスは48.5。9ヵ月ぶり高水準の5月(49.3)から-0.8の反落で2ヵ月ぶり低水準、節目50回復目前で失速、10ヵ月連続50割れ。2ヵ月ぶりの独仏形成逆転、ドイツの急回復をフランスの失速で相殺した格好に。
製造業でも回復基調継続のドイツと失速のフランスで形成逆転、ユーロ圏は節目50手前で足踏み状態。
ユーロ圏の製造業PMIは49.4。2年9ヵ月ぶり高水準の5月から変わらず、3年連続50割れ。ドイツは49.0。+0.7で6ヵ月続伸、2年10ヵ月ぶり高水準、3年連続50割れ。フランスは47.8。2年4ヵ月ぶり高水準の5月から-2.0、6ヵ月ぶりの反落で4ヵ月ぶり低水準、2年5ヵ月連続50割れ。
サービス業でも、ドイツの回復継続とフランスの低迷で形成逆転、ユーロ圏は節目50を回復。
ユーロ圏は50.0。+0.3の反発で2ヵ月ぶり50回復。ドイツは49.4。2年半ぶり低水準の5月から+2.3の反発で3ヵ月ぶり高水準、3ヵ月連続50割れ。フランスは48.7。-0.2の反落で2ヵ月ぶり低水準、10ヵ月連続50割れ。
トランプ関税をめぐる不確実性や中東情勢緊迫化などもフランスの企業活動への悪影響、との見方に対し、ドイツ経済においてもとりまく環境は同じながら、新規受注の大幅な伸びなどプラス材料が指摘され、状況は好転へ。
不確実性要因の震源地、米国は総合PMIが52.8。前月から-0.2の小反落で2ヵ月ぶり低水準。節目50超は2年5ヵ月連続。サービス業は53.1。-0.6の反落で2ヵ月ぶり低水準。製造業は52.0。3ヵ月ぶり高水準の5月から変わらず、6ヵ月連続50超。
総合PMIは米欧ともに6月速報では、下げ渋り。
23日のNY金は週末から+9.3ドル、0.27%の反発。週明け時間外序盤に3410ドル台の高値をつけて失速、リスク回避の巻き戻しの流れでアジア時間には3360ドル付近の安値へと反落。先行き不透明感からやや乱高下気味の展開を経て、NY市場ではボウマンFRB副議長の「7月利下げ支持」発言を受けたドル安局面で一時3400ドル台を回復する場面も。NY午後にはイランの報復がカタールの米軍基地へのミサイル攻撃にとどまり、事前通知もあったことなどから警戒感が一段と緩和、NY引け後には3390ドル割れへと下落。その後もトランプ大統領の停戦合意発言などを受けて軟調推移。3340ドルから3460ドルまでの広めの主要レンジ内での推移は継続、下限割れなら一段安トライの流れへ、3250ドル近辺までが短期下値目安に。
NYプラチナは+19.4ドル、1.53%の反発。時間外に1240ドル付近の安値をつけて切り返し、リスク回避の巻き戻しに連れて堅調推移、ロンドン序盤には1260ドル台から1290ドル台へと一段高。NY市場では一時1300ドル超えも大台は維持できず、NY午後には1290ドル近辺での揉み合いに。右肩上がりの9日移動平均線(1259.5)にサポートされて強気相場を維持。目先、1320ドルの節目を上抜けると1340ドル台の最高値更新トライへ。1260ドル割れへと失速の場合には1220ドル近辺までを目安に調整へ。
ドル円は+4銭、0.03%の小幅高で3日続伸。5月14日(146.76)以来、6週間ぶりの高値。有事のドル買いの流れとなり、週明け東京朝の146円10銭台から欧州時間にかけてジリジリを水準を切り上げて147円後半へ、高値では148円ちょうど近辺まで上昇して一服。NY市場ではボウマンFRB副議長発言を受けてドル安の流れへ。NY午後には146円半ばへと水準を切り下げ、NY終盤には146円付近へ。停戦合意などの情報錯綜も軟調局面が継続。結果的に145円の節目上抜けに伴う短期上値目標148円近辺にしっかり到達して反落、上に行って来いとなって上値トライも一服の様相に。当面の下値サポートは143円半ば。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/23終値とチャート
24日の国内金価格は-165円、0.95%の反落で6月13日(17127)以来、10日ぶりの安値。過去2番めの高値からの反落で右肩上がりの9日移動平均線(17235)を維持できず、二番天井をつけての失速で強気相場崩れの形に。短期的にはもう一段の調整へ、17170円の節目割れに伴う下値目安は17050円程度まで。
プラチナ価格は+168円、2.62%の大幅高で3日ぶりの反発。19日の今年高値(6677)以来で今年2番めの高値水準となり、9日移動平均線(6416)にサポートされて強気相場を維持、高値再トライの様相に。6680円超へと高値更新なら次の上値目標は6800円の大台トライへ。当面の下値サポートは6400円、これを割り込んだ場合には調整へ、6220円程度までが下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格6/24とチャート
2025年6月24日(火)時点の相場
国内金:17,152 円 6/24(火) ▼165(0.95%)
国内プラチナ:6,577 円 6/24(火) ▲168(2.62%)
NY金:3,395.0 ドル 6/23(月) ▲9.3(0.27%)
NYプラチナ:1,283.9 ドル 6/23(月) ▲19.4(1.53%)
ドル円:146.13 円 6/23(月) ▲0.04(0.03%)
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