更新日：2025年7月26日(土)
ドイツの7月IFO景況感指数は88.6。市場予想の89.1を下回り、6月の88.4からは小幅上昇。2月の横ばい推移を挟んで今年は上昇基調が継続し、昨年5月（88.9）以来、14カ月ぶりの高水準。
現況指数は86.5。前月から+0.3の続伸で1年ぶりの高水準。期待指数は90.7。前月からわずかに+0.1で3ヵ月続伸、2年3ヵ月ぶりの高水準。
景況感指数としては2005年以降の長期平均95.6を大きく下回る水準ながら、期待先行の回復基調はゆるやかに継続。
なお、不確実性指数は64.2となり、3年4ヵ月ぶり低水準となった6月（63.2）からは小反発。
業種別では、唯一プラス圏推移のサービス業と、貿易が失速。
製造業は-11.8。前月から+2.1で1年1ヵ月ぶりの高水準。現況が著しく改善し、期待も上昇。2005年以降の長期平均7.0を依然、大きく下回る水準で回復基調は継続。
サービス業は2.7。1年ぶり高水準の6月から-1.1、5ヵ月ぶりの反落も、2ヵ月連続プラス圏は維持。現況も期待もやや低下、長期平均15.1に向けたゆるやかな回復基調。
貿易は13カ月ぶり高水準の6月から-1.0の反落。関税の影響への警戒感も。卸売は2年3ヵ月ぶり高水準。建設業は2年11ヵ月ぶりの高水準。
この週末に予定されるトランプ大統領とフォンデアライエン委員長とのトップ会談の結果が、次月のドイツ景況感に大きく影響することにも。
25日のNY金は-37.9ドル、1.12％安で3日続落。7月10日（3325.7）以来、2週間ぶりの安値。米国と主要貿易相手国との関税合意に向けた楽観ムードが高まるリスク選好の流れがこの日も継続。アジア時間序盤の3370ドル台半ばが高値となり、ロンドン序盤には3350ドル割れ、NY市場では一時3330ドル割れの安値をつけ、NY午後には3330ドル台半ばで下げ渋り。20日移動平均線（3351.7）を割り込んでの一段安となり、3330ドルの節目との攻防状態に。FOMCや雇用統計などイベント集中の次週、これを維持できなくなれば、もう一段の調整局面へ、下値目安は3200ドル近辺まで。
週間ベースでは-22.7ドル、0.68％の続落。
NYプラチナは-17.7ドル、1.23％安で4日続落。7月15日（1413.1）以来、10日ぶりの安値。4日続落は5月初旬以来、2ヵ月半ぶり。6月以降の急騰局面からの調整がようやく進行してきた格好にもなり、NY金の軟調局面にも追随。アジア時間序盤の1450ドル台半ばが高値となり、1450ドルの節目を早々に割り込むと1440ドル割れへと水準を切り下げ、ロンドン序盤の揉み合い局面では1440ドルで上値を押さえられ、1420ドル割れへと一段安。NY市場では1410ドル台で下げ渋り、NY引け後には1430ドルを回復。2日連続で20日移動平均線（1419.6）にもサポートされた格好ながら、これを下回れば1450ドルの節目割れに伴う短期下値目安1360ドル近辺を目指す流れ継続へ。
週間ベースでは-33.8ドル、2.32％の続落。
ドル円は+63銭、0.43％の続伸で7月18日（148.81）以来、1週間ぶりの高値。次週のFOMCや日銀会合を控えて思惑が交錯、売り買いも交錯となった東京時間は147円近辺から147円50銭近辺まで上昇後、午後には146円80銭台まで反落。これが安値となって切り返すと欧州時間には、次週日銀会合での利上げ見送り報道を受けて147円80銭台へと急反発、NY市場にかけては147円50銭台から90銭台までのレンジで保ち合いに。右肩上がりの20日移動平均線（146.51）にサポートされ、7月後半の調整局面を終えて反発へ。しかし次週の重要イベント・ウィークでは乱高下の展開も警戒され、新たなトレンド形成は8月以降か。目先、146円50銭の節目を割れると145円半ばまでが短期下値目安に。148円90銭の節目上抜けなら150円半ば辺りまでを目指す流れにも。
週間ベースでは-117銭、0.79％安で3週ぶりの反落。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場7/25終値とチャート
2025年7月26日(土)時点の相場
国内金：17,438 円 7/25(金) ▲1(0.01％)
国内プラチナ：7,299 円 7/25(金) ▲51(0.70％)
NY金：3,335.6 ﾄﾞﾙ 7/25(金) ▼37.9(1.12％)
NYプラチナ：1,422.8 ﾄﾞﾙ 7/25(金) ▼17.7(1.23％)
ドル円：147.64 円 7/25(金) ▲0.63(0.43％)