更新日:2025年9月22日(月)
ドル円の膠着状態が長期化するなか、FRBの利下げフェーズ再開を先行して織り込み、8月末から急騰局面を形成してきたNY金。これを全面的に反映する形で国内金価格も急騰局面を形成。
NY金は9月16日までに、今年36回の過去最高値更新。うち9月には8回更新。国内金価格も今朝時点で今年29回めの過去最高値更新。うち9月は8回めの最高値更新。
さすがに過熱感も高騰。90日移動平均乖離率は10.59%まで高騰。前回ピーク、4月の11.33%以来5ヵ月ぶり。この時は16990円でピークアウトして調整へ。その前は2024年10月末の13.29%、15000円台に到達してピークアウト、調整局面入り。なお、2024年4月には18%台まで上昇したことも。ピーク水準は徐々に切り下がり、急騰圧力も徐々に弱まる状況を示唆。最近では10%超は散発的となり、反落警戒感も急速に高まる状況に。
週明け時間外のNY金は3720ドル台、週末NY引け後に一段高となった水準で高止まり。NYプラチナは週末の1420ドル近辺から1410ドル台へとやや軟調気味に。ドル円は週末の148円付近から148円10銭台へと水準を切り上げ、30銭台へと一段高トライへも。
22日の国内金価格は先週末から+279円、1.47%の大幅続伸。4営業日ぶりで今年29回めの最高値更新。9日移動平均線(18947)にサポートされる強気のパーフェクトオーダー継続で再加速。19080円の節目突破に伴う短期上値目標19170円辺りに到達してさらに上昇、若干の行き過ぎ感も。9日線から18940円が当面のサポート帯、これを割り込むようだと18820円近辺までが短期調整目安に。
一目均衡表では基準線(18228)を大きく上回る転換線(19016)にサポートされ続けて一段高、三役好転の強気相場も1ヵ月継続。水準的には6月高値から安値の261.8%戻し(18948)を達成し、これがサポートとなってさらに一段高。次に意識される節目としては300%戻し(19288)へ。
プラチナ価格は+114円、1.58%の続伸で9月4日(7369)以来、半月ぶりの高値。7280円の節目を上抜け、徐々にレンジを拡大する逆三角保ち合い継続か、もしくは上方ブレイクとなって一段高への可能性。後者なら短期上値目標は7490円辺りまで。前者なら反落後の流れで7090円の節目との攻防へ、これを割り込むようなら下値目安は6850円辺りまで。流れとしては中立から堅調方向へと向かい始めた感も。
一目均衡表では基準線(7067)を上回る転換線(7205)との攻防が続くなか、今朝時点で上抜けて三役好転。ただし、7月高値と9月高値を結ぶラインの延長線上にぶつかる格好となり、上値を切り下げるレジスタンスラインとしての存在感が強まるか、あるいは三角保ち合い傾向の流れから上方ブレイクして一段高トライへと向かうのか、重要な攻防ラインに。
※参考:金プラチナ国内価格9/22とチャート
2025年9月22日(月)時点の相場
国内金:19,235 円 9/22(月) ▲279(1.47%)
国内プラチナ:7,318 円 9/22(月) ▲114(1.58%)
NY金:3,705.8 ドル 9/19(金) ▲27.5(0.75%)
NYプラチナ:1,416.5 ドル 9/19(金) ▲16.3(1.16%)
ドル円:147.96 円 9/19(金) ▼0.04(0.03%)
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