更新日：2025年9月23日(火)
欧州委員会が発表した9月のユーロ圏消費者信頼感指数は-14.9。
市場予想の-15.0をわずかに上回り、8月からは0.6ポイントの上昇で2ヵ月ぶり高水準。1年7ヵ月では5番めの低水準。
ドイツは8月時点で-10.6。1年ぶり高水準となった7月（-8.4）から急反落で4ヵ月ぶり低水準。フランスも反落で-18.5。2年4ヵ月ぶり低水準。
回復基調は8月時点で急失速の可能性を示唆していた状態から9月には若干持ち直した可能性。
一方、米国はミシガン大の消費者信頼感指数の9月速報で55.4。続落で5月（52.2）以来、4ヵ月ぶりの低水準。
こちらは関税の影響などからで春の急低下からの回復基調が8月に反落、9月も一段と低下で急失速状態が継続。
なお、ECBがこの日公表した経済報告でによれば、トランプ関税に対する懸念を背景にユーロ圏の消費行動にも顕著な変化が見られ、米国製品の購入を控えたり、裁量的支出を減らす動きが見られる、とのこと。
それでも消費の減速は、関税による物価高の震源地、米国が先行しているようです。
22日のNY金は先週末から+69.3ドル、1.87％の大幅続伸。4日ぶり、今年36回めの最高値更新。週明け時間外序盤に一時3720ドル割れ、これが安値となってアジア時間は3720ドル台で高止まり。ドル安基調に連れる形でロンドン序盤にかけて買い圧力再燃、ロンドン・NY朝には3750ドル台へと水準を切り上げ、NY市場では3760ドルトライ、NY午後には3770ドル台、NY引け後には3780ドル台へ。3730ドルの節目突破に伴う短期上値目標3770ドル近辺に到達も、9月に入ってからは一定の調整後に押し目買いのパターンで水準を切り上げる展開が続き、過熱感も限定的。堅調推移の9日移動平均線（3707.0）が目先のサポート候補に。
NYプラチナは+9.2ドル、0.65％高で3日続伸。9月3日（1455.1）以来、3週間ぶりの高値。アジア時間には1420ドル近辺から1410ドル台へと下押し後に1420ドル台へと反発。高値では1430ドル台半ばまでにとどまり、ロンドン・NY市場にかけては1420ドル台を中心に保ち合い推移。NY市場では一時1410ドル割れへと下押しもNY午後にはNY金の一段高局面に追随し、1420ドル台半ばへと収束。1420ドルの節目をわずかに突破して保ち合い上抜けの様相に、上値の重さも残るものの、1420ドル超を維持できれば一段高トライへと向かう可能性、上値目標は今年高値圏、1500ドル付近まで。
ドル円は-24銭、0.16％の続落。東京朝には日経平均の堅調推移に追随する格好となって148円付近から148円30銭台へ、9月8日（148.58）以来2週間ぶり高値圏で上値を押さえられる状態が続くと午後には失速。東京市場終了時には148円割れをかけた攻防となり、欧州時間には147円80銭近辺へと水準を切り下げての保ち合い、NY市場では147円70銭近辺での保ち合いに。先週後半に147円70銭の節目を上抜けたことで一段高トライへと向かう可能性もあった流れは巻き戻される形となり、保ち合い長期化の流れに再び吸収される格好に。148円ラインが目先の上限となり、あらためて突破すると上値トライも現状では149円程度までか。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場9/22終値とチャート
2025年9月23日(火)時点の相場
国内金：19,235 円 9/22(月) ▲279(1.47％)
国内プラチナ：7,318 円 9/22(月) ▲114(1.58％)
NY金：3,775.1 ﾄﾞﾙ 9/22(月) ▲69.3(1.87％)
NYプラチナ：1,425.7 ﾄﾞﾙ 9/22(月) ▲9.2(0.65％)
ドル円：147.72 円 9/22(月) ▼0.24(0.16％)