更新日:2025年10月20日(月)
週末のNY金の大幅調整を反映し、週明けの国内金価格も2.5%超の大幅調整。8月以降はやや一方的な急騰局面となり、1%超の調整でも7月24日まで、ほぼ3カ月遡ることに。2%超の調整となると5月15日(-403円、2.39%)以来、2.5%超は4月7日(-721円、4.51%)以来。トランプ関税ショック以来、半年ぶり。
これに連動する形で調整幅がさらに拡大したのがプラチナ。週明けの国内プラチナ価格は7.5%超の大幅調整となり、2020年3月17日(-328円、11.46%)以来、5年7ヵ月ぶり。コロナショック以来の大幅調整に。
過去には、一たび大幅反落となれば、それなりの大幅調整局面形成へと大きく水準を切り下げる局面も多々見られました。ただし、現状では金買い圧力の後退はまだ、極めて限定的とも見られ、NY金は週末の大幅調整後も下げ渋りの兆しも。また、為替の円高圧力も限定的との見方も優勢で、国内政局からはむしろ円安圧力再燃との見方も。
今回は、それなりの調整局面にとどまる可能性も。
週明け時間外のNY金は4290ドル付近まで上昇後に4230ドルまでの反落をはさんで4270ドル台へと下げ渋り。NYプラチナは1640ドル台後半まで反発後の失速で先週末安値を下回って一時1600ドルの大台割れ、自律反発で1610ドル台へ。ドル円は週末の150円半ばから後半へと水準を切り上げ、一時151円超えへと円安優勢。
20日の国内金価格は-579円、2.51%安で5日ぶりの反落。5営業日ぶりの最高値更新ストップ。下落率は10月の絶対値平均騰落率1.54%の1.63倍、今年の平均0.78%の3.22倍、4月以来で今年2番めの急落。調整継続となった場合、短期的な一段安目安としては10月安値(20003)から最高値(23062)の23.6%戻し(22340)も。切り返す展開となって23070円超へと最高値更新となれば、次の高値目安は23160円近辺へ。
一目均衡表では三役好転の強気相場を維持。最寄りのサポート候補、転換線(22069)からも+414円、1.88%の上方乖離。短中期的にはこの夏場の急騰局面の起点となった8月20日(17221)から最高値の23.6%戻し(21684)もサポート候補に。
プラチナ価格は-685円、7.55%の大幅安で3日ぶりの反落。10月3日(8148)以来、半月ぶりの安値。週末に8880円の節目突破伴う短期上値目標9030円近辺に到達し、一服後の反落局面は金の調整タイミングに一致してしまって急加速、サポートラインとなり続けた9日移動平均線(8782)も下抜けて一段安。8750円の節目割れに伴う短期下値目安8570円近辺も突き抜けてさらに一段安。勢い余って上昇トレンド崩れは一時的な行き過ぎか、トレンド転換か、という状況にも。21日移動平均線(8277)が目先のサポート候補に、これも割り込むようなら後者優勢に。
一目均衡表では転換線(8736)を1ヵ月ぶりに下抜けて三役好転崩れ。基準線(8085)が当面のサポート候補に。値幅的には8月20日(6748)から最高値(9078)の23.6%戻し(8528)を達成。次の節目としては38.2%戻し(8188)も。
※参考:金プラチナ国内価格10/20とチャート
2025年10月20日(月)時点の相場
国内金:22,483 円 10/20(月) ▼579(2.51%)
国内プラチナ:8,393 円 10/20(月) ▼685(7.55%)
NY金:4,213.3 ドル 10/17(金) ▼91.3(2.12%)
NYプラチナ:1,619.5 ドル 10/17(金) ▼135.6(7.73%)
ドル円:150.59 円 10/17(金) ▲0.16(0.11%)
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