更新日:2025年10月22日(水)
10月のNY連銀製造業は予想外に好調、しかしサービス業は低調。フィラデルフィア連銀は製造業が予想外に低調、サービス業も低調。
フィラデルフィア連銀が発表した10月のサービス業活動指数は-22.2。9月からは-9.9の急反落で4ヵ月ぶりの低水準。12ヵ月連続のマイナス圏推移と低調。
3ヵ月移動平均で見ると2022年10月以降、3年1ヵ月連続のマイナス圏推移。
新規受注が4ヵ月ぶり低水準、売上収益も5ヵ月ぶり低水準へといずれも急低下。支払価格は2ヵ月連続の低下で35.8、過去平均28.1を上回る水準で下げ渋り。受入価格は9月の21.8から10月は12.9へと急低下で過去平均13.6を下回る水準に。インフレは緩和傾向も、コストインフレは継続。
フルタイム雇用は-4.5、半年ぶり低水準へと急低下。
期待指数も半年ぶり低水準へと低迷。
9月に節目50をギリギリ維持したISM非製造業景況指数も、10月はやや厳しい結果も予想され、FRBの利下げサポート材料にも。
21日のNY金は-250.3ドル、5.74%の大幅反落で10月10日(4000.4)以来、10日ぶりの安値。下落率は今年の絶対値平均騰落率0.99%の5.8倍、今年最大で2013年6月20日(-87.8ドル、6.39%)以来、12年4ヵ月ぶりの急落。下げ幅では2013年4月15日(-140.3ドル、9.34%)を超えて過去最大。4300ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標4350ドル近辺に前日到達、一段高目安となる4400ドル近辺再トライを終えて失速。時間外序盤の4390ドル台が高値となって3日連続4390ドル台の上ヒゲを残し、4400ドルの大台が当面の強めのレジスタンスとなる可能性を残して反落。ロンドン序盤に4300ドルを割れるとNY朝には4210ドルの節目割れ、調整局面加速で安値では一時4100ドル割れ。NY午後の自律反発でも4140ドル近辺まで。4210ドルの節目割れに伴う短期下値目安4150ドルに到達後も、下げ止まり切れない様子も。8月20日安値(3353.4)から最高値(4398.0)の23.6%戻し(4151.5)を達成し、次に意識される節目は38.2%戻し(3999.0)、4000ドルの大台近辺まで。なお、4360ドル超へと切り返すようなら次の最高値更新目標は4450ドル近辺まで。
NYプラチナは-132.9ドル、8.04%の大幅反落で9月24日(1484.0)以来、4週間ぶりの安値。アジア時間の1660ドル台後半が高値となり、前日高値をわずかに上回って失速。戻り売りの展開となってロンドン序盤に1600ドル割れ、いったんは反発も1600ドルに届かずNY朝には1500ドル付近まで一段安。その後の自律反発も1540ドル近辺まで。1610ドルの節目割れに伴う短期下値目安1570ドル近辺に到達し、さらに一段安。9月安値(1354.0)から10月高値(1770.0)の半値戻し(1562.0)を通過して61.8%戻し(1512.9)も達成。次に意識される下値目安としては76.4%戻し(1452.2)近辺も。1660ドル超へと切り返すようなら高値圏再トライへ、1720ドル近辺までが短期上値目標に。
ドル円は+117銭、0.78%高で3日続伸。10月13日(152.31)以来、1週間ぶりの高値。東京朝の150円40銭台が安値となって堅調推移。東京午前には日銀の10月利上げ先送り観測報道を受けて151円10銭台へと水準を切り上げ、午後には高市新首相選出を好感する格好となって151円60銭近辺まで急騰、151円近辺までの下押しを挟んで欧州・NY時間にかけて152円10銭台まで上昇。新内閣発足後の慎重姿勢などからも市場は期待感と不透明感も混在する形で若干の円安にとどまって今後の方向感を、国内政治の行方と合わせて注視する状況に。150円半ばから152円半ばまでが目先の主要レンジとなり、上方向に抜け出すようなら153円後半へと10月高値更新トライ。下方向へと抜け出した場合には148円半ばまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/21終値とチャート
22日の国内金価格は-1540円、6.64%の大幅反落。急騰となった前日の上げ幅の倍以上の下げ幅となり、下落率では今年の絶対値平均騰落率0.82%の8.1倍、今年最大で2013年4月16日(-618円、12.50%)以来、12年半ぶりの急落。23070円の節目突破に伴う短期上値目標23160円近辺に到達し、今年44回めの最高値更新で昨年の最高値更新回数に並んだところで一服。調整の流れが急加速。22480円の節目割れに伴う短期下値目安22360円程度を突き抜け、さらに一段安。10月安値(20003)から最高値(23179)の半値戻し(21591)近辺でもサポートされないようなら61.8%戻し(21216)近辺も。23180円超へと最高値更新再トライとなれば23300円台を目指す流れへ。
プラチナ価格は-522円、5.98%の大幅反落で10月3日(8148)以来、半月ぶりの安値。2日前の急落に次いで今年2番めの急落となり、前日の急反発を経て戻り売り。21日移動平均線(8403)を下抜け、8390円の節目割れに伴う短期下値目安8300円前後も突き抜けての一段安。9月半ば安値(7091)から最高値(9078)の半値戻し(8085)から10月安値(8048)辺りまでが目先のサポート候補に。8740円超へと切り返すことができれば高値圏再トライへ、8860円近辺までが短期上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格10/22とチャート
2025年10月22日(水)時点の相場
国内金:21,639 円 10/22(水) ▼1,540(6.64%)
国内プラチナ:8,211 円 10/22(水) ▼522(5.98%)
NY金:4,109.1 ドル 10/21(火) ▼250.3(5.74%)
NYプラチナ:1,519.3 ドル 10/21(火) ▼132.9(8.04%)
ドル円:151.91 円 10/21(火) ▲1.17(0.78%)
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