更新日:2025年11月22日(土)
ユーロ圏PMIは11月速報でも堅調を維持。
ユーロ圏の総合PMIは52.4。前月から-0.1、小幅失速も2年半で2番めの高水準。ドイツが52.1で前月から-1.8の急反落も6ヵ月連続節目50超、1年半で2番めの高水準。フランスは49.9、前月から+2.2の急反発で1年3ヵ月ぶり高水準。
好調のドイツが高水準での急失速、低調なフランスは節目50割れが続くなかでも急反発。独仏逆行状態でユーロ圏はわずかに低下も堅調維持。
ユーロ圏のサービス業PMIは53.1。3ヵ月続伸で1年半ぶり高水準。フランスが50.8で1年3ヵ月ぶりに節目50超を回復し、ドイツは52.7へと失速も3ヵ月連続50超を維持。
ただし製造業PMIは49.7へと2ヵ月ぶりの50割れで5ヵ月ぶり低水準。ドイツが半年ぶり、フランスも9ヵ月ぶり低水準と低調。
好調のサービス業が低調な製造業を牽引する構図もあらためて浮き彫りに。
なお、米国は堅調、総合PMIが54.8で前月から+0.2の続伸で4ヵ月ぶり高水準。サービス業も55.0で4ヵ月ぶり高水準、製造業は51.9で前月から-0.6の失速も4ヵ月連続節目50超を維持。
サービス業も製造業も堅調を維持する形で米国の総合PMIは、ユーロ圏を上回る水準での堅調推移。
ただし、米国ではのPMIが堅調を維持したのに対し、ミシガン大消費者信頼感指数は低迷状態が継続。
11月確報値は51.0と速報からは上方修正も過去2番めの低水準。特に過去最低となっていた現況指数がさらに下方修正。
強弱混在の米指標と同様、FRB高官の発言もタカハト混在。
NY連銀のウィリアムズ総裁はこの日、低調な労働市場を背景に「近いうちの利下げ余地あり」と12月利下げの可能性を示唆。
最近では追加利下げに慎重姿勢の地区連銀総裁の発言が目立つなか、FRBの方向性も定まらない様子。
21日のNY金は+19.5ドル、0.48%の反発。アジア時間には4090ドルの節目に跳ね返されて軟調推移、ロンドン序盤に4020ドル割れの安値をつけて切り返すとNY朝にはNY連銀ウィリアムズ総裁のハト派発言を受けて4070ドル台へと反発。NY午後には一段高トライで一時4100ドルまで上昇も4090ドル超えではまだ上値も重く、NY引け後には4060ドル近辺へと失速。結果的に十字線を形成して上にも下にも行って来い、4060ドルから4090ドルの小幅保ち合いレンジを維持して方向感模索の展開継続へ。次週、下限割れなら3970ドル近辺までを目安に下値トライへ、上限突破なら4160ドル程度までの上値トライへ。
週間ベースでは-14.7ドル、0.36%安で3週ぶりの反落。
NYプラチナは+7.0ドル、0.46%の反発。アジア時間は1520ドル近辺から軟調推移、前日安値を下回って1500ドルの大台を割れるとロンドン序盤には一時1490ドル割れ。10月22日(1481.2)以来、1ヵ月ぶり安値をつけて切り返すとNY金の反発局面にも追随して1520ドル台を回復。NY午後には1540ドル台までの一段高トライ後に1520ドル近辺へと巻き戻し。十字線を形成して下げ渋るも反発も限定的に、1530ドルの節目割れに伴う短期下値目安1430ドル近辺までを目指す流れは継続へ。
週間ベースでは-41.0ドル、2.62%の反落。7月末以来、4ヵ月ぶりの大幅安。
ドル円は-112銭、0.71%安となって6日ぶりの反落。前日NY市場でつけた高値157円80銭台で失速後の調整の流れが継続。連休前で絶好の調整タイミングとなった東京市場では朝の157円50銭台が高値となり、ゆっくりと水準を切り下げて東京市場終了後に157円を割れると156円半ばへと急落。156円後半での保ち合いで欧州時間を通過するとNY朝にはNY連銀ウィリアムズ総裁発言を受けて156円10銭台へと一段安。NY午後には156円半ばへと反発後に156円30銭近辺へと失速。少し行き過ぎた上値トライの巻き戻しがようやく進行、154円半ばから157円半ばまでが目先の主要レンジとなり、月末にかけての指標と要人発言に反応しながら調整継続と下げ渋りの攻防へ。
週間ベースでは+1.82円、1.18%の続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/21終値とチャート
2025年11月22日(土)時点の相場
国内金:22,586 円 11/21(金) ▼115(0.51%)
国内プラチナ:8,411 円 11/21(金) ▼194(2.25%)
NY金:4,079.5 ドル 11/21(金) ▲19.5(0.48%)
NYプラチナ:1,524.2 ドル 11/21(金) ▲7.0(0.46%)
ドル円:156.34 円 11/21(金) ▼1.12(0.71%)
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