米サプライマネジメント協会(ISM)が5日発表した12月の製造業景況指数は60.7。市場予想の56.8を上回り、2年4ヵ月ぶりの高水準。3カ月平均では59.17となり、2年2ヵ月ぶりの高水準。
ISM製造業景況指数は、景気転換の先行指標であり、米国製造業の最重要指標。米サプライマネジメント協会(ISM:Institute for Supply Management)が製造業300社以上の購買担当役員へのアンケート調査をもとに指数化、50%を上回れば景気拡大、下回れば景気後退を示唆。 一般的には各国でも製造業PMI(Purchasing Managers'Index)として公表されますが、米国のISMが発表するPMIが毎月初に発表され、注目度も最も高い指標です。
2009年、リーマンショック後の金融危機で大底をつけてV字回復。2011年前半にはピーク状態を維持しギリシャ危機となった5月に急落。ユーロ危機の拡大から2012年6月に分岐点の50を割れ、9月以降で50以上に回復。 2014年8月に約3年ぶりの高水準となる58.1まで上昇後は、鈍化傾向に。
最近のISM製造業景況指数(括弧内は3カ月移動平均)
2020年12月:60.7(59.17)
2020年11月:57.5(57.40)
2020年10月:59.3(56.90)
2020年9月:55.4(55.20)
2020年8月:56.0(54.27)
2020年7月:54.2(49.97)
2020年6月:52.6(45.73)
2020年5月:43.1(44.57)
2020年4月:41.5(46.90)
2020年3月:49.1(50.03)
2020年2月:50.1(49.60)
2020年1月:50.9(48.93)
2019年12月:47.8(48.13)
2019年11月:48.1(48.27)
2019年10月:48.5(48.60)
2019年9月:48.2(49.50)
2019年8月:49.1(50.67)
2019年7月:51.2(51.67)
2019年6月:51.7(52.20)
2019年5月:52.1(53.40)
2019年4月:52.8(54.10)
2019年3月:55.3(55.37)
2019年2月:54.2(55.03)
2019年1月:56.6(56.73)
最終更新日:2021/1/6