世界の主要国製造業PMI、6月はインド1強、外需で明暗。
インドは前月から+0.8の反発で14ヵ月ぶり高水準。5年連続節目50超。新規輸出受注の伸びは調査開始以降最大レベルの急増。
中国は前月から+2.1で2ヵ月ぶり高水準。2ヵ月ぶり50回復。新規受注の増加が生産を押し上げ、輸出は縮小継続。
ユーロ圏は前月から+0.1、6ヵ月続伸で2年10ヵ月ぶり高水準。3年連続50割れ。生産の伸びは鈍化も受注は安定、景況感は3年3ヵ月ぶり高水準。
英国は前月から+1.3、3ヵ月続伸で5ヵ月ぶり高水準。9ヵ月連続50割れ。生産、新規受注、雇用の減少率が鈍化。
ブラジルは前月から-1.1で4ヵ月続落、2ヵ月連続の節目50割れで1年11ヵ月ぶりの低水準。輸出急減で受注と生産の減少加速。
ロシアは前月から-2.7、3ヵ月ぶりの反落で3年3ヵ月ぶり低水準。2ヵ月ぶり50割れ。新規受注が再び減少に転じ、生産の落ち込みが加速。
製造業購買担当者景気指数(PMI:Purchasing Managers'Index)は、景気動向を示す指標であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退を示唆し、注目度の高い経済指標のひとつです。
欧州圏と主要新興国の製造業PMIの推移を比較することで、どの地域の景気が上向きなのか、よくないのか、それぞれの動向分析に役立ちます。
2012年にはインドとロシアの景気が良く、ブラジルと中国はやや悪い状態から2013年前半にかけてやや上向き、2013年後半以降、新興国は50の分岐点前後を推移します。
2012年に景気低迷が目立ったユーロ圏と英国は、徐々に回復傾向となり、2013年半ば以降にはプラス圏に上昇し、特に英国の好調ぶりが目立ちました。
最近の各国の製造業PMI
2025年6月
ブラジル:48.3 ロシア:47.5 インド:58.4 中国:50.4 英国:47.7 ユーロ圏:49.5
2025年5月
ブラジル:49.4 ロシア:50.2 インド:57.6 中国:48.3 英国:46.4 ユーロ圏:49.4
2025年4月
ブラジル:50.3 ロシア:49.3 インド:58.2 中国:50.4 英国:45.4 ユーロ圏:49.0
2025年3月
ブラジル:51.8 ロシア:48.2 インド:58.1 中国:51.2 英国:44.9 ユーロ圏:48.6
2025年2月
ブラジル:53.0 ロシア:50.2 インド:56.3 中国:50.8 英国:46.9 ユーロ圏:47.6
2025年1月
ブラジル:50.7 ロシア:53.1 インド:57.7 中国:50.1 英国:48.3 ユーロ圏:46.6
2024年12月
ブラジル:50.4 ロシア:50.8 インド:56.4 中国:50.5 英国:47.0 ユーロ圏:45.1
2024年11月
ブラジル:52.3 ロシア:51.3 インド:56.5 中国:51.5 英国:48.0 ユーロ圏:45.2
2024年10月
ブラジル:52.9 ロシア:50.6 インド:57.5 中国:50.3 英国:49.9 ユーロ圏:46.0
2024年9月
ブラジル:53.2 ロシア:49.5 インド:56.5 中国:49.3 英国:51.3 ユーロ圏:45.0
2024年8月
ブラジル:50.4 ロシア:52.1 インド:57.5 中国:50.4 英国:52.5 ユーロ圏:45.8
2024年7月
ブラジル:54.0 ロシア:53.6 インド:58.1 中国:49.8 英国:52.1 ユーロ圏:45.8
2024年6月
ブラジル:52.5 ロシア:54.9 インド:58.3 中国:51.8 英国:50.9 ユーロ圏:45.8
最終更新日:2025/7/1