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フィッチも来年にはフランスのトリプルA格付け剥奪の可能性
更新日:2012年11月29日(木)
今年の1月にS&Pがフランス国債の最上級格付けトリプルAを剥奪し、先週19日にはムーディーズも格下げ、主要格付け会社でフランスを最上級のトリプルAとしているのはフィッチ・レーティングスのみ。そのフィッチも来年、格下げの可能性を表明しました。
今後のフランス経済の見通しから、来年、国内総生産比3%の水準にまで財政赤字を削減する目標の達成は困難との見通しのようです。
先日の経済協力開発機構(OECD)の見通しでもフランスの成長率は今年が0.2%、来年は0.3%と低成長が見込まれています。失業率も10%台に達し、悪化傾向にあるフランス経済も厳しい状況が続きます。
もし、フランスのトリプルA格付けが剥奪されると、ユーロ圏17ヶ国中、フィッチによる最上級格付け国は6から5へ減少。
ちなみに格付け主要3社全てからトリプルAとされており、なおかつ見通しも安定的とされる国はユーロ圏では存在しません。ユーロ圏以外のEU加盟国ではデンマークとスウェーデンの2カ国のみ。世界では豪州、スイス、ノルウェー、カナダ、シンガポールを加えた7ヶ国。
ユーロ圏の格付けランキングはこちら。

NY市場、金は1.48%の大幅下落。一時1,710ドルのサポートライン割れまで値を下げ、なんとかラインの上に回復。このラインを終値で下抜けると流れが変わり、1,650ドル辺りまで下落の可能性も。
プラチナも金に追随するような動きで一時1,600ドル割れとなったものの長い下ヒゲを残す小幅反落。流れは変わらずで1,650ドル手前の上値目標狙い。サポートラインは1,560ドル。

国内の金価格も3日続落で大幅に値を下げる展開。大きく買われ過ぎていた状態はかなり解消、同時に上昇圧力も急縮小。サポートラインは4,510円。その前に10月5日の4,700円ラインにもサポート期待。上値4,830円との間でレンジ形成か。
プラチナも3日続落ながら下げ幅は控えめ。金よりもボラティリティが低下してきた時のプラチナはその後の動きに要注意。

※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/29

2012年11月29日(木)時点の相場
国内金:4,723 円 11/29(木) ▼60(1.25%)
国内プラチナ:4,421 円 11/29(木) ▼8(0.18%)
NY金:1,716.5 ドル 11/28(水) ▼25.8(1.48%)
NYプラチナ:1,611.7 ドル 11/28(水) ▼6.8(0.42%)
ドル円:82.07 円 11/28(水) ▼0.08(0.09%)
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