FOMC議事録での量的緩和早期打ち切りの可能性、金の調整相場再開か
更新日:2013年01月04日(金)
本日早朝(米国時間3日)にFRBにより公表されたFOMC(連邦公開市場委員会)議事録において、月間850億ドルの資産購入は13年半ば頃に縮小または停止することが適切であろう、との指摘した参加者が半数程度と判明。残り半数が13年末まで継続すべきと指摘しているようです。
失業率6.5%達成までの緩和策継続方針を発表したばかりのFRBですが、インフレ懸念への警戒感もあり、今年のFOMCでは早くも緩和解除に向けた議論に注目が集まりそうです。
クレディ・スイスやHSBCなどの欧州金融大手も今年の金価格予想を下方修正しているようで、リスク先取りの金価格は早くも調整相場再開の様相も。
NY市場、金は上方向に転換したばかりのトレンドに逆らって反落。レジスタンスラインを1,720から1,690ドルへと下げてレンジ幅縮小傾向の動きに。サポートラインは1,640ドル。
プラチナは3日続伸となり、下落バイアスをほぼ払拭し、1,510ドルから1,650ドルのレンジ半ばまで回復。
円安の流れは年が明けても継続、ドル円は2010年7月以来となる87円台後半に達し、やや異常なほど買われ過ぎ状態が続きます。ちょっとしたきっかけで大幅調整がいつ起きてもおかしくない状態ながら、今夜の米雇用統計の結果次第では異常な上昇がもう一段進行の可能性も。
※参考:
NY金・プラチナ価格1/3終値とチャート
年末年始の円安の流れを受けて国内年初の金価格は昨年高値を更新。上昇バイアスを強めて4,900円のターゲットを目指す展開。
プラチナは2.5%の大幅上昇で下落トレンドは急速に弱まり、4,680円程度まで上昇余地が拡大した可能性も。
※参考:
本日の金価格、プラチナ価格とチャート1/4
2013年01月04日(金)時点の相場
国内金:4,849 円 1/4(金)
▲43(
0.89%)
国内プラチナ:4,548 円 1/4(金)
▲113(
2.55%)
NY金:1,674.6 ドル 1/3(木)
▼14.2(
0.84%)
NYプラチナ:1,576.7 ドル 1/3(木)
▲11.6(
0.74%)
ドル円:87.23 円 1/3(木)
▼0.11(
0.12%)
1/3(木)のその他主要マーケット指標
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