金相場が下がりそうで下がらない理由~中国の金需要
更新日:2013年02月07日(木)
軟調推移が続くNY金相場。上値が重い状態が続くものの下落が続く訳でもなく、レンジ相場となっています。価格が下がれば誰かが買い支えるような動きが続きます。その誰かのうち、重要なウェートを占めるのが中国の金需要のようです。
中国本土の香港からの金輸入量が2012年には834.5トンとなり、前年からほぼ倍増しているというデータが報道されています。
中国での需要全体量は定かではありませんが、2011年の世界の金需要の合計が4,400トン程度です。少し乱暴ですが、少なくとも世界全体の金需要の5分の1は中国の輸入分ということになります。
中国の香港からの金輸入量は、2001年の36トンから2012年の834.5トンまで11年間で23倍も増加しています。
世界中の金を買い占めるかのような勢いで増加し続ける中国の金需要は、金相場の安定に大きく寄与しているようです。
NY市場、金は小幅反発。レンジ上限の1,680ドル前後を試しながらも終値ではレンジ内に収束、という動きがここ1週間続きます。安全資産ともリスク資産とも連動しない、独自路線で小幅のレンジ相場継続中。サポートラインは1,645-50、1,660ドル。1,600ドル割れの下落リスクにも一応警戒。
プラチナは4日続伸、1.71%の大幅上昇で連日の高値更新で昨年来高値。リスク資産に同調する動きが続き、上値ターゲットの1,770ドル台を目指す展開。1,660ドルがサポートライン。
※参考:
金プラチナ価格とドル円 NY市場2/6終値とチャート
国内、金価格は4日続伸。5,210円の目標クリア後の余力でオーバーラン。力強い上昇バイアスに支えられての急上昇もそろそろ一服か。
プラチナは4日続伸となったこの日も1.4%の大幅上昇で2010年高値5,466円も目前。このまま一本調子で5,500円のターゲットに到達してしまいそうな勢いを感じる場合には反落注意。
※参考:
金プラチナ国内価格2/7とチャート
2013年02月07日(木)時点の相場
国内金:5,242 円 2/7(木)
▲6(
0.11%)
国内プラチナ:5,445 円 2/7(木)
▲77(
1.43%)
NY金:1,678.8 ドル 2/6(水)
▲5.3(
0.32%)
NYプラチナ:1,736.5 ドル 2/6(水)
▲29.3(
1.72%)
ドル円:93.63 円 2/6(水)
▲0.00(
0.00%)
2/6(水)のその他主要マーケット指標
ドラギ総裁の口先介入でユーロ主導のリスクオフ、耐えるドル円 02/08(金)日銀・白川総裁の早期辞任表明は政府の圧力よりもマーケットの圧力 02/06(水)南欧の政局不安でユーロ売り、というけれど 02/05(火)スーパーボウルのアノマリーでは今年の株高に赤信号 02/04(月)
最近よく読まれた記事
明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン