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キプロスの銀行は無難に再開、それでも燻るユーロ不安
更新日:2013年03月29日(金)
2週間ぶりの営業再開となったキプロス国内の銀行、大きな混乱も伝えられず無事やり過ごしたことにはやや意外感もありますが、1ヶ月続くと見られる資本規制や大口預金の扱いなど、不安材料は継続。キプロスの銀行預金の何割かは既に流出しているとも言われます。

キプロス危機の余波は他のユーロ圏重債務国への波及も懸念され、スロベニアでも銀行の不良債権が膨らみ、支援要請するのではないかとの観測もあります。
また、対GDP比で銀行資産規模が大きいルクセンブルクやマルタにも警戒の目が向けられています。
進展のないイタリア政局への不安も含め、まだまだユーロ圏には火種が点在しているようです。

下落を続けるドイツ10年債利回り

この影響で安全資産とされる特定国の国債へと資金が流れ、ドイツ、英国、米国、日本の国債が買われ続け、国債利回りは下落を続けています。
春以降にリスク回避の流れが拡大する、ここ数年のパターンがまた繰り返されるのでしょうか。

NY市場、金は反落でまたも1,600ドル台割れ。1,600ドルラインを挟んで売り買いの鬩ぎ合いが続きます。1,570ドルの下限割れなら大幅下落、1,620ドル近辺の上限超えなら大幅上昇、という展開はもうしばしお預け状態か。
プラチナも反落。1,580ドル台を超えられない状態が2週間ほど続きます。上値抵抗線も1,600ドルから切り下がってきているようです。下値も1,560ドル台辺りで一応サポートされてはいるものの、1,520ドル付近までの下落リスクへの警戒感もわずかに残る状態。

上値の重い状況が続くドル円は93円台を何度か試し、終値でもレンジ下限の94円10銭台へと反落。ここを割れると92円台後半辺りまで下落余地切り下げの可能性も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/28終値とチャート

国内、金は反落でレンジ下限の5,030円割れ。下落目標地点は4,910円付近、上値の節目は5,070円。週間ベースでは3週続伸後の反落で96円、1.88%下落。月間では102円、2.07%の上昇。
プラチナも反落で4,970円の節目をわずかに下回ったことで下落方向への可能性拡大。下値余地は4,880円程度まで。上値抵抗線も5,020円に切り下げ。週間ベースでは31円、0.62%下落の2週続落。月間では3円、0.06%とわずかに上昇。
※参考:金プラチナ国内価格3/29とチャート

2013年03月29日(金)時点の相場
国内金:5,024 円 3/29(金) ▼37(0.73%)
国内プラチナ:4,969 円 3/29(金) ▼43(0.86%)
NY金:1,594.8 ドル 3/28(木) ▼11.4(0.71%)
NYプラチナ:1,571.2 ドル 3/28(木) ▼8.6(0.54%)
ドル円:94.13 円 3/28(木) ▼0.31(0.33%)
→3/28(木)のその他主要マーケット指標

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→「異次元」緩和織り込み過ぎの日銀金融政策決定会合への期待は剥落へ 03/28(木)
→調整相場一服でリスク選好の流れ再開か 03/27(水)
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