セリング・クライマックス?その2
更新日:2013年06月12日(水)
昨日の日銀ゼロ回答をきっかけに為替市場で円全面高の流れに。日本時間での円高は限定的だったものの、欧州時間、NY時間でそれぞれ段階的に急落(円高)する展開となりました。
ドル円は終値ベースで2.78%の大幅反落。前日比の下落率では、先週6日の2.11%下落を超え、今年最大の下落率に。
先週末の乱高下を経て反発の兆しを見せた段階で、
そろそろセリング・クライマックスか?、とも思われましたが、まだ一波乱残っていたようです。
ここ数年のドル円相場で前日比2%以上の上昇・下落となった日は数える程しかありません。前日比で大きく上下動したり、1日のうちで大きな値動きがあった日を境に、相場の流れが加速したり、反転したりというケースは過去にも多々見られます。
参考:
ドル円相場が2%以上変動した日々
日足チャートでは一目均衡表の雲の下限での反発、乱高下となり、切り上がる雲の下限に沿って反発(円安)方向へ、という動きも見せ始めています。
短期的には、サポートラインの96円90銭台を割り込んだことで95円付近までの下落余地も。ただし昨日既に95円50銭台まで下落しており、下げ止まりの可能性も。上方向の節目は98円80銭。
今回の急落が、5月後半から続いた調整局面の、セリング・クライマックスとなる可能性は高そうに見えます。
NY市場、金価格は今年最安値圏となる1,360ドル台まで売り込まれて反発の展開、終値では0.64%の反落。上方向への勢いも徐々に低下傾向、最大1,310ドル付近までの下落リスクが継続。1,420ドルが上値抵抗。
プラチナは1.79%の大幅反落。金とともに売り込まれてそのまま反発できずに終了。1,460ドルのサポートライン手前で下げ止まり、1,570ドルの上値目標を目指す短期上昇トレンドの流れはなんとか維持した形。
※参考:
金プラチナ価格とドル円 NY市場6/11終値とチャート
国内、金価格はドル円の急落により2.9%の大幅反落。
先週木曜、6日に点灯した下値目標4,440円付近にほぼ到達。上値抵抗線は4,590円に切り下げ。
プラチナは
昨日懸念した長めのレンジ相場を下方ブレイクし、5%の暴落状態。下落目標値はさらにもう少し下、4,670円辺りまでの可能性も。上方向の節目は5,000円ちょうど。
※参考:
金プラチナ国内価格6/12とチャート
2013年06月12日(水)時点の相場
国内金:4,450 円 6/12(水)
▼134(
2.92%)
国内プラチナ:4,749 円 6/12(水)
▼248(
4.96%)
NY金:1,377.0 ドル 6/11(火)
▼9.0(
0.65%)
NYプラチナ:1,479.9 ドル 6/11(火)
▼27.0(
1.79%)
ドル円:96.01 円 6/11(火)
▼2.74(
2.78%)
6/11(火)のその他主要マーケット指標
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