GDP下振れもデフレーター改善で為替も日本株も当面は様子見か
更新日:2013年08月12日(月)
12日朝、内閣府が発表した4-6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、前期比で0.6%(市場予想0.9%、前回1.0%)、年率換算では2.6%(市場予想3.6%、前回4.1%)。
数値だけを見ると、前回分と今回の予想値を下回り、やや期待はずれの結果に。年率換算で3%を切るようなら消費増税判断に向けて大きなマイナス要因となり、円高株安の流れも懸念されていただけに、発表直後はそのとおりの流れに。
ドル円は1ドル=96円30銭台から一時95円90銭台まで急落、日経平均も前週末比145円安で寄り付き。その後は株も為替も若干戻してはいるようですが、上値の重い状況は継続中。
予想値は下回ったものの、3四半期連続でのプラスとなり、個人消費や外需の好調もあり、甘利経済再生担当相も「堅調な成長」、「安倍内閣の経済政策や効果が着実に現れている」などのフォロー発言も。
また、物価変動を除く数値である実質GDPと、除かない名目GDPとの比率で表される、GDPデフレーターの数値は改善傾向を示しています。
年率換算ではまだマイナスながらも、その下落幅は縮小中で-0.3%へと改善、前期比で見ると名目GDPが0.7%となり、実質GDPの0.6%を上回り、GDPデフレーターはプラス転換。
デフレが改善傾向にある、というプラス材料と、成長率がそれほどでもない、というマイナス材料で安倍内閣の増税判断も、相場も様子見か。
週明けの国内、金価格は0.5%の3日続伸。下値メド4,140円方向へ向かう流れ優勢の状況は変わらず。上方向は4,480円が節目。目前の4,300円ラインはこれまで何度も上値抵抗やサポートラインとなり、流れが止まり安かった価格帯。ここを突破できない限り上昇トレンドへの転換は難しい状況
プラチナも小幅に3日続伸。短期トレンドは好転し、当面の上値目標4,950円を目指す展開。ただし90日移動平均線を超えたところで一服感もあり、短期移動平均線も含めて4,750-4,850円台に集中している状態。トレンドレス状態から抜け出し切れておらず、不安定な地合いへの警戒感も残る。もし、上方向への勢いが続くようなら第2目標5,070円辺りも浮上する可能性も。
※参考:
金プラチナ国内価格8/12とチャート
2013年08月12日(月)時点の相場
国内金:4,281 円 8/12(月)
▲21(
0.49%)
国内プラチナ:4,855 円 8/12(月)
▲9(
0.19%)
NY金:1,312.2 ドル 8/9(金)
▲2.3(
0.18%)
NYプラチナ:1,500.6 ドル 8/9(金)
▲9.0(
0.60%)
ドル円:96.25 円 8/9(金)
▼0.45(
0.46%)
8/9(金)のその他主要マーケット指標
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