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★金プラチナ短期相場観★

高値警戒感が高まる欧米主要株と上昇期待高まる新興国株
更新日:2014年07月12日(土)
ポルトガル発の信用リスク不安再燃への懸念も限定的との見方が優勢で、欧米主要株の下落も一服となった週末。しかし、ここ1ヶ月ほどの日米欧の株価は高値圏での小動き状態が続き、節目の高値を更新後の反落、という流れとなっています。
NYダウ・週足チャート 2014/2/24 - 7/11
週間ベースでは、NYダウが前週の史上最高値更新後、今週は0.73%の反落。NASDAQも前週まで3週続伸で高値更新後、1.57%の反落。
ドイツDAXも7月3日に史上最高値更新で大台の10,000ポイント超えとなった翌週、3.42%の大幅反落。
英FTSEも高値圏から2.56%の反落で、90日・200日移動平均線を一気に下抜ける急落となっています。
また、日経平均も1月末以来の高値をつけた7月4日の翌日から5日続落。なお、5日続落は2011年11月のアベノミクス相場スタート直前に記録した7日続落以来のこと。
単なる高値警戒感からの一時的な反落で終わるのかもしれませんが、夏場にかけての流れが変化するきっかけの週とならないか、警戒感も高まるところです。

高値圏からの反落の流れはインドでも同様で、インドの株価指数は週初に過去最高値更新後、4日続落、週間では2011年12月以来の大幅下落となったようです。
しかし、インドでは今週、モディ政権が予算案を発表し、経済基盤強化の方針を打ち出したことで、今後の経済成長率は加速すると予想され、株価指数は今後3年間で2倍に上昇する、との見方まで出始めているようです。

また、2週続伸となったブラジルでも、今後の株価上昇が見込まれます。サッカーW杯準決勝でブラジルがドイツに大敗したことを受けて、ルセフ大統領の支持率が低下。もともとW杯開催を反対する動きが高まっていたものの、ブラジルが優勝すれば一応開催成功と見なされてルセフ大統領の続投も可能、とも見られていましたが、この望みも消滅。これで政権交代への気運が高まり、新政権への景気活性化への期待が高まります。
ブラジルの旧宗主国、ポルトガルでの銀行破綻懸念の影響は限定的なもので終わる可能性が高そうですが、ブラジル代表大敗による影響は、悪い意味でも、良い意味でも、ブラジルサッカー界やブラジル経済へも大きな影響を及ぼす可能性があります。

NY金・週足チャート 2014/2/24 - 7/1111日のNY市場、ポルトガルの金融不安への懸念も一服し、欧米株も小反発。金相場は0.13%の小反落。約4ヶ月ぶりの高値水準となり、一時的に目標水準1,350ドル台近辺に到達したことによる一服感も。ただし中東・ウクライナ情勢への懸念も根強く、下値を支える要因の一つに。1,310ドル台が当面のサポートライン。
週間ベースでは+16.8ドル(+1.27%)となり、6週続伸。

NYプラチナ・週足チャート 2014/2/24 - 7/11プラチナ相場も4日ぶりに0.21%の小幅反落。今年最高値圏での推移が続き、1,520ドルのレジスタンスラインに上値を押さえられた形。この水準を明確に上抜けると、最大1,550ドル辺りまで上値余地を拡大する可能性。当面のサポートラインは1,490ドル台。
週間ベースでは+6.1ドル(+0.4%)の小幅高で4週続伸。

ドル円・週足チャート 2014/2/24 - 7/11ドル円は前日比ほぼ変わらず、101円20銭台から40銭まで値幅20銭にも満たない小動きのなか、下方向への重要な節目となる101円30銭をかろうじて維持して終了。リスク回避の流れ一服で株価は反発したものの、米10年債利回りの低下で上値を押さえられる状態が継続。現在の低ボラティリティの状況下では、一時的な節目割れでも反発に向かう可能性もあるものの、通常であれば98円台辺りまでの下落余地が発生する可能性にも警戒。
週間ベースでは-0.73円(-0.72%)の反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/11終値とチャート

2014年07月12日(土)時点の相場
国内金:4,654 円 7/11(金) ▲19(0.41%)
国内プラチナ:5,246 円 7/11(金) ▲1(0.02%)
NY金:1,337.4 ドル 7/11(金) ▼1.8(0.13%)
NYプラチナ:1,513.8 ドル 7/11(金) ▼3.2(0.21%)
ドル円:101.33 円 7/11(金) ▼0.01(0.01%)
→7/11(金)のその他主要マーケット指標

←低下し続ける内閣支持率と黒田総裁会見への注目度と株と為替の相関性 07/14(月)
→FRBによる低ボラティリティへの懸念が表面化した翌日のユーロ不安 07/11(金)
→テーパリング10月完了と低ボラティリティへの懸念が意味するもの 07/10(木)
→イエレン・ダッシュボード2014年7月版 07/09(水)

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