7年ぶりの高値水準に到達したドル円相場の年間平均はまだ105円台
更新日:2014年12月30日(火)
12月8日には一時1ドル=121円85銭までのドル高円安が進行した今年のドル円相場。2007年7月20日高値122円43銭に次ぎ、7年5カ月ぶりのドル高円安水準となりました。来年には、2007年6月22日の高値124円13銭が意識される場面が到来することになりそうです。
しかし、2014年の年間平均では105円81銭。100円台前半での低迷期間が長かったことを象徴します。
それでも、2012年の年間平均79.86円から、2013年には97.66円、そして2014年へと3年連続大幅上昇中。
なお、7年前の2007年の年間平均は117円78銭。高値では7年前の水準に到達したとはいえ、年間平均の水準ではまだ大きく見劣りします。
来年も、年に数回は必ず訪れるであろうリスク回避局面を想定すると、年間平均ベースで7年前の水準に近づく為には、次の高値目安124円を一度は上抜ける必要がありそうです。
NY金相場の今年の年間平均は1,266.8ドル。2013年の1,408.7ドルから大きく水準を切り下げ、現時点では今年の平均を大きく下回る水準となっています。
プラチナ相場の年間平均は1,386.7ドル。2013年の1,486.6ドルから100ドル下落、現時点ではさらに200ドル弱もの大幅下落の水準。
いずれも来年には、ある程度の反発も見込まれそうです。
国内金価格は2013年の4,593円から今年は4,574円とわずかに下落。現時点では今年の年間平均を大きく上回る水準。
プラチナ価格は2013年4,850円、2014年4,977円と上昇。現在は年間平均と同じ水準。
29日のNY金相場は1.12%の大幅反落。1,200ドルの大台ラインがレジスタンスとしての存在感を高める状況。突破できれば12月高値1,230ドル台辺りまで上値余地拡大。しかし流れは揉み合い傾向からやや下押し優勢、1,150ドル台までの下落リスクも継続。
プラチナ相場も1.38%の大幅反落。今年最安値圏からの反発傾向の流れが1,220ドルの抵抗線に押さえられ、ほぼニュートラルの状態が継続。1,220ドル超えなら1,240ドル台まで上値を伸ばす可能性。下値ターゲット1,160ドル近辺へと向かうリスクもわずかに残る状況。
ドル円は0.23%の小幅続伸。120円台での揉み合い状態となって1週間。時間の経過とともに上値トライへの勢いは削がれ、上下どちらに動き出してもおかしくない状態に。上値目標121円台半ばへと向かうためには120円70銭が抵抗線、120円のサポートラインを割れると119円割れ程度の再調整へ。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場12/29終値とチャート
30日の国内金価格は0.73%の反落。今年最高値圏への再トライは年越しへ。方向感は下向き優勢ながらも4,910円近辺のサポートさらやすい水準で下値を支えられ、中期スパンでみたゆるやかな上昇トレンドを維持し、4,970円台辺りまでの上値余地も継続。4,860円台がサポートラインに。
週間ベースでは+28円(+0.57%)の反発。月間では+87円(+1.8%)の続伸。年間では+631円(+14.75%)の大幅反発。
プラチナ価格も0.64%の反落。5,000円の大台回復も束の間、まだまだ地合いは強くはなく、中期的な上昇トレンドに対して12月上旬からの下落トレンドで上値を切り下げる形となり、三角保ち合い傾向に。5,010円が目先の抵抗線、超えると5100円近辺を目指す可能性も。サポートラインは4,840円。
週間ベースでは+40円(+0.81%)の続伸。月間では+78円(+1.59%)の続伸。年間では+169円(+3.51%)で3年続伸。
※参考:
金プラチナ国内価格12/30とチャート
2014年12月30日(火)時点の相場
国内金:4,908 円 12/30(火)
▼36(
0.73%)
国内プラチナ:4,978 円 12/30(火)
▼32(
0.64%)
NY金:1,181.9 ドル 12/29(月)
▼13.4(
1.12%)
NYプラチナ:1,201.7 ドル 12/29(月)
▼16.8(
1.38%)
ドル円:120.66 円 12/29(月)
▲0.28(
0.23%)
12/29(月)のその他主要マーケット指標
2014年、ドル円年間変動値幅は拡大、金は縮小、2015年予想レンジ 12/31(水)堅調に推移した2014年、国内金価格の年間上昇率はドル円をも凌ぐ 12/29(月)マーケットを動かしたキーワード・トレンドワード、2014年回顧 12/28(日)年末年始に向けて株高ドル高の流れ、追随する金とプラチナ 12/27(土)
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