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米・消費者物価指数(CPI)の最近の動向
更新日:2015年04月18日(土)
米労働省が17日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比では-0.1%となり、食品とエネルギーを除くコアCPIでは前年同月比で+1.8%となりました。
米FRBの2大使命とされる雇用と物価の安定。物価に関しては、昨今の世界的低インフレの影響が米国にも波及し、米経済回復への障害の一つとも言われる状況となっています。
物価目標2%に向けて確信が持てるようになるまでは低金利を継続する、というFRBのフォワードガイダンスが示されていることもあり、今後の物価動向を示す重要指標の一つである消費者物価指数(CPI)への注目度はいっそう高まっています。

米・消費者物価指数:CPIの推移 2015年3月前年同月比で見たCPIは、今年1月に発表された12月分が+8%へと落ち込み、低インフレ懸念が高まりました。
前年比+8%というのは、2009年10月以来の低水準。2009年10月といえば、世界金融危機により米国もリセッションに陥った時期の直後。インフレ率も2009年3月から10月までの8カ月間マイナス状態が続くデフレの時代末期。それ以来の水準へと低下したことにより、利上げ時期の先送り観測も台頭し始める一方で、原油価格急落の影響による一時的なもの、との見方もありました。
なお、その影響を受けにくいとされるコアCPIの12月分も、2カ月連続低下となり、2014年2月以来の低水準となる前年比+1.6%へ。

その後CPIは、翌1月の数値が2009年10月以来のマイナス圏へと落ち込む-0.1%へとさらに低下、コアCPIも+1.6%の横ばい。
3月分まで発表された現在、CPIはマイナス圏からの反発傾向はまだ確認できない状況ですが、コアCPIは2カ月連続の上昇で+1.8%へと回復基調が見られ始めています。
目安の2%を最後に達成したのはCPIでは昨年7月、コアCPIでは昨年5月。
最近反発傾向にある原油価格の影響もあり、CPIも多少の反発傾向は見込めそうな状況に。コアCPIは現状維持できれば、2%への期待も高まります。

NY金・週足チャート 2014/11/17 - 4/1717日のNY金相場は0.43%の反発。利上げ時期の先送り観測やギリシャデフォルトへの思惑再燃などを背景にドル売り株安の流れが継続。欧州時間に入ると時間外のNYダウが100ドル超の急落となり、その流れが加速すると金は1,207ドルまで上昇。しかし1,210ドルラインにタッチすらできない状況が1週間続く現状ではここが上値の限界。1,190ドルから1,210ドル手前までの狭いレンジでの保ち合いが継続するトレンドレス状態も、上値トライ失敗が続くようなら、月末に向けて大きく動き出す可能性も。
週間ベースでは-1.5ドル(-0.12%)の小幅安となり、5週間ぶりの反落。

NYプラチナ・週足チャート 2014/11/17 - 4/17プラチナ相場は0.72%高で3日続伸。堅調推移し始めたように見えるも依然として1,175ドルの抵抗水準に上値を押さえられる状態。下値1,150ドルまでのレンジで保ち合い相場。上方ブレイクなら1,200ドルの大台回復再トライへ、しかし下方ブレイクの場合には下落トレンド再開で1,100ドル台に向かう可能性も。
週間ベースでは-3.1ドル(-0.26%)の小幅安、5週間ぶりの反落も週足では長い下ヒゲを残し、上昇トレンド継続を示唆。

ドル円・週足チャート 2014/11/17 - 4/17ドル円相場はわずかに10銭、0.08%の小幅安となり6日続落。続落記録としは今年最長を更新、アベノミクス相場開始以降でも最長となり、2012年9月19日から27日までの7日続落以来。当時は円高クライマックスの時期で、7日間かけて78.80円から77.60円まで合計1.2円、1.5%の下落。その後まもなく長期円安トレンドが始まることに。今回の6日続落では120.57円から118.90円まで1.67円、1.4%の下落。2013年以降の1日当たりの平均騰落率が絶対値で0.45%であることからも、当時も今回も下落し続けた割には下げ幅は限定的。今回も円高局面のクライマックスとなるのかどうか。
118円90銭のサポートラインぎりぎりで持ち堪える状態を維持できるかどうかが週明けの焦点に。持ち堪えられなかった場合の円高目標は117円50銭近辺。
週間ベースでは-1.33円(-1.11%)の反落。週間では今年1月5日からの週(-1.65%)に次ぐ下落率。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/17終値とチャート

2015年04月18日(土)時点の相場
国内金:4,923 円 4/17(金) ▼27(0.55%)
国内プラチナ:4,772 円 4/17(金) ▼17(0.35%)
NY金:1,203.1 ドル 4/17(金) ▲5.1(0.43%)
NYプラチナ:1,167.5 ドル 4/17(金) ▲8.3(0.72%)
ドル円:118.90 円 4/17(金) ▼0.10(0.08%)
→4/17(金)のその他主要マーケット指標

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