ドル円の上昇幅と金の下落幅の変化
更新日:2015年05月30日(土)
ドル高円安が急速に進んだドル円相場は、先週末の1ドル=121.53円から今週末の124.12円まで2.59円上昇し、上昇率は2.13%となっています。
逆相関関係にあるNY金相場は、先週末の1204ドルから1189.4ドルまで、14.6ドル、1.21%の下落となりました。
ここ2週間の騰落状況で見ると、ドル円は4.72円、3.95%の上昇。金は35.9ドル、2.93%の下落。
昨年秋、日銀の追加緩和などでドル円が急騰した時、
10月29日から11月5日までの1週間の値幅を比較すると、
ドル円は108.89円から114.64円まで、5.76円、5.29%の上昇。
金は1224.9ドルから1145.7ドルまで、79.2ドル、6.47%の下落となっていました。
今年、
2015年の年初来騰落率は、
ドル円は+3.67%、金は+0.45%。
今年の1日あたりの騰落値幅を絶対値平均でみると、
ドル円は0.46円、0.38%。平均すると毎日0.46円上昇するか、下落している状況です。
NY金は9.1ドル、0.75%。平均すると毎日0.75%の上昇か、0.75%の下落となります。
2014年の1日あたりの平均騰落値幅でも、
ドル円は0.37円、0.34%。金は8.0ドル、0.64%。
今年はドル円も金も昨年よりも、わずかに騰落値幅が拡大しています。
日々の騰落値幅は、平均的にドル円よりも金のほうが大きくなっています。
その結果、昨年まではドル円が大幅上昇した際の金の下落幅は、ドル円の上昇幅を上回っていました。
しかし今年、その状況に変化が見られます。
日々の値幅は相変わらずドル円よりも金ほうが大きいにも関わらず、ドル円急騰時の金の下落幅は、ドル円の上昇幅よりも小さくなっています。
29日のNY金相場は1.3ドルの小幅続伸。米1-3月期GDP改定値が予想よりも小幅マイナスとなった直後にこの日の安値と高値をつける乱高下の反応も値幅7.6ドルの小動き。1180ドルのサポートライン付近での小康状態が継続。
週間ベースでは-14.6ドル(-1.21%)の続落。月間では上に行って来いで+7.0ドル(+0.59%)の小幅高、4カ月ぶりの反発。
プラチナ相場は0.43%安となって6日続落。売られ過ぎの過熱感はなく、値幅9ドルの小動きのなかでも微妙に水準を切り下げ、終値では今年安値1092.6ドルをつけた3月18日以来の安値圏での推移が継続。現状の1110ドルから1100ドルの大台までは有力サポート水準候補。
週間ベースでは-37.1ドル(-3.23%)の続落。月間では-28.9ドル(-2.53%)で4カ月続落。
ドル円相場は0.15%の小幅高で6日続伸。GDP改定値は予想を上回り、5月のシカゴ購買部協会景気指数は下振れ、ミシガン大学消費者指数はわぶかに上振れと強弱の結果に124円をはさんで揉み合った結果、終値でも124円台に到達。なお、6日続伸となるのは昨年11月以来で今年初。昨年は合計6回。
週間ベースでは+2.59円(+2.13%)の大幅続伸。月間では+4.74円(+3.97%)の大幅反発。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場5/29終値とチャート
2015年05月30日(土)時点の相場
国内金:5,060 円 5/29(金)
▲7(
0.14%)
国内プラチナ:4,778 円 5/29(金)
▲2(
0.04%)
NY金:1,189.4 ドル 5/29(金)
▲1.3(
0.11%)
NYプラチナ:1,111.5 ドル 5/29(金)
▼4.8(
0.43%)
ドル円:124.12 円 5/29(金)
▲0.18(
0.15%)
5/29(金)のその他主要マーケット指標
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