金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

米5月個人消費支出は6年ぶり高水準で物価動向のサポート材料に
更新日:2015年06月26日(金)
米商務省が発表した5月の個人消費支出は市場予想の前月比+0.7%を上回る0.9%の増加となり、3カ月連続上昇で2009年8月以来5年9カ月ぶりの高水準となりました。自動車販売台数の伸びが牽引し、高額商品需要も安定推移の状況で、4-6月期GDPの回復傾向に大きく寄与することになりそうです。アトランタ連銀のGDPナウでは早速この日、2.0%から2.1%へと予想値が引き上げられました。

PCEデフレーター 2015年5月FRBのインフレ目標2%の基準指標、個人消費支出(Personal Consumption Expenditures)における物価動向、PCEデフレーターの前年比は、市場予想どおりの+0.2%。4月分は0.1%から0.2%へと上方修正され、2009年10月以来の最低水準0.2%から0.3%までの低迷状態が5カ月間継続中。原油安の影響が引き続き尾を引く状況。
変動率の大きい食品とエネルギーを除くコアPCEデフレーターも、前年比+1.2%で予想どおり。しかし4月分が1.2%から1.3%へ上方修正、3月分も1.3%から1.4%へと上方修正されたことで、直近2カ月連続での低下となり、改めて昨年2月以来1年3カ月ぶりの低水準となりました。

先週の6月FOMC時点でのFRBスタッフによるPCEインフレ予想中央値は、2015年末で0.6-0.8%。コアPCEインフレは同1.3-1.4%。若干の開きを残す状態が続きます。しかし、残り7カ月もあり、個人消費の好調が維持されるなら、コアPCEインフレの+1-2%程度の上昇なら十分に射程圏内とも言えます。そして、低水準からの反発傾向を示すことで、2%に向かう確信につながる可能性も出てきそうです。

足元では、不透明感を増すギリシャ協議動向にややリスク回避傾向が強まる市場展開となりつつありますが、月末でとりあえすの決着を見ることになると、一時的な波乱を乗り越えて、徐々に米国経済の回復傾向に再び注目が集まることになりそうです。

パウエルFRB理事の言う「9月利上げの可能性も50%」は言い過ぎにしても、夏の終わりにかけて、徐々にそれに近い状況となる可能性も否定できません。

NY金・日足チャート 2015/5/27 - 6/2525日のNY金相場は-1.1ドルの小幅安で5日続落。5日続落となるのは3月初旬以来。続落5日間の合計下落幅30.2ドル(2.5%)は最近の続落5日以上では最低水準の下落率。22日の1.48%下落以外は小動き状態のなかでの小幅安という状況。直近のサポートラインをわずかに下抜けたことにより、当面の下値メドとして最大1130ドル台が意識されるものの、6月初旬の安値1160ドル台にサポートされる状態が続くようなら、1180ドル台近辺のレンジ水準に回帰する可能性も。月末のギリシャ、月初の米雇用統計での乱高下を経て、新たな方向性が見えてくる可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2015/5/27 - 6/25NYプラチナ相場は10.3ドル、0.96%の上昇で3日続伸。金に逆行する展開3日めとなり、4日ぶりの1180ドル台回復で短期下落トレンド出口付近へ。売られ過ぎからの買い戻しと、南アランド建てプラチナ価格が一時的に13,000ランド割れまで下落したことによる反発にもサポートされた形。この流れで1090ドル台回復なら、6月高値圏1110ドル台が上値目標に。

ドル円・日足チャート 2015/5/27 - 6/25ドル円は0.18%の小幅安で2日続落。個人消費支出や新規失業保険申請件数などの好結果に一時的なドル高も限定的、ギリシャへの警戒感も続き123円台半ばを中心とした小動きに終始。124円台半ば辺りまでは再度買われる可能性、円高方向には122円台半ばが当面のサポートライン。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/25終値とチャート

26日の国内金価格は0.44%安で5日続落。ドル円の膠着状態によりNY金の小幅安傾向がそのまま反映され、3月初旬以来の5日続落で5月14日以来1カ月半ぶりの5000円台割れ。5000円の大台付近ではある程度揉み合い状態となる傾向があり、一度は反発の可能性も。しかし短期的な流れは下方向へと加速気味。90日移動平均線が位置する4960円台が当面のターゲット水準。
週間ベースでは-87円(1.71%)の反落。

プラチナは0.13%の小幅高で3日続伸。6月18日の戻り高値4614円をわずかに超えたことで上方視界が開けた可能性。NYプラチナの戻り基調継続なら、上値目標は5月前半の揉み合い水準下限、4670円台へ。
週間ベースでは+7円(+0.15%)の小幅高となり、5週間ぶりの反発。月末月初の波乱の可能性を控える次週、底値圏脱出をかけた攻防へ。
※参考:金プラチナ国内価格6/26とチャート

2015年06月26日(金)時点の相場
国内金:4,997 円 6/26(金) ▼22(0.44%)
国内プラチナ:4,616 円 6/26(金) ▲6(0.13%)
NY金:1,171.8 ドル 6/25(木) ▼1.1(0.09%)
NYプラチナ:1,084.4 ドル 6/25(木) ▲10.3(0.96%)
ドル円:123.62 円 6/25(木) ▼0.23(0.18%)
→6/25(木)のその他主要マーケット指標

←グレグジットを問う国民投票へ、ブレグジットにフレグジットも? 06/27(土)
→形成逆転で下値警戒感高まるNY金、NYプラチナは反発へ? 06/25(木)
→反緊縮のチプラス政権発足後、ギリシャの景況感は低下していた 06/24(水)
→ギリシャ問題の合意先送り、プラチナ相場の底値反発も先送り 06/23(火)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★