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外貨準備に占めるドルと円のシェアが示すドル安円高地合い
更新日:2016年10月04日(火)
外貨準備に占めるドルと円のシェア 2016年第2四半期IMFが先週公表した、第2四半期の世界の外貨準備に占める主要通貨の割合では、米ドルが63.39%(1Q:63.49%)、日本円は4.54%(1Q:4.07%)となっています。その他主要通貨ではユーロが20.18%(1Q:20.31%)、英ポンド4.69%(1Q:4.78%)、スイスフラン0.29%(1Q:0.29%)、カナダドル1.98%(1Q:1.96%)、豪ドル1.90%(1Q:1.93%)など。

外貨準備全体としては拡大傾向が続いていますので、金額ベースでは主要通貨全て増加していますが、そのシェアには変動が見られます。
第2四半期にシェアが拡大したのは日本円とカナダドルのみ。

米ドルと日本円のこれまでのシェアの推移を見ると、
最近では、米ドルが2015年第1四半期に64.32%でピークをつけ、2015年第3-4半期に64.16%で横ばい推移後、下落基調となっています。
いっぽう、日本円は2015年第3四半期に3.76%でボトムをつけて以降はシェア拡大傾向が続いています。

また、2013年から2014年にかけては、日本円のシェアは横ばい推移となっていましたが、米ドルは2014年後半から急拡大していました。

外貨準備に占めるシェアの推移による実際の為替レートへの影響としては、
2012年後半から2013年前半にかけては円のシェア縮小に対してドルのシェア拡大が為替のドル高円安基調をサポートしていたことになります。
2014年後半からの為替ドル高円安基調は、ドルのシェア急拡大による影響が大きかったと言えそうです。

そして、2015年後半以降、ドルのシェア縮小に円のシェア拡大が為替のドル安円高基調に大きく寄与しているものと思われます。
このトレンドが続く限り、為替のトレンドも大きくは変わらない可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2016/9/1 - 10/33日のNY金相場は0.33%の小幅続落。ドル高優勢の流れに軟調推移継続、米9月ISM製造業景況指数が予想外の好結果となったことも下押し材料となり、9月16日(1310.2)以来、半月ぶりの安値水準に。6月24日に1300ドル台到達以降、高値保ち合い状態が続いた7-9月期が終了し、10-12月期スタートとともに前期の保ち合い下限1310ドル付近に到達、新たな主要レンジ形成へと動き出す可能性も。比較的堅めと見るサポート水準1310ドルを割り込んだ場合には1300ドルラインでも下げ止まらず、1280ドル程度まで水準を切り下げることも予想される。米雇用指標などがそれほど好結果とならなければ現状のサポート水準を維持し、当面の間は主要レンジ維持も。

NYプラチナ・日足チャート 2016/9/1 - 10/3NYプラチナ相場は1.9%の大幅続落で6月28日(978.9)以来、3カ月ぶりの安値水準に。1020ドルの節目を割れて9月安値も下回る急落となったことでダブルボトム形成への可能性も消滅。自律反発も見込まれそうな状況ながら、流れとしてはもう一段安への警戒感が残り、1000ドルの大台を割れて990ドル台までが当面の下値目安。反発方向としては1030ドルが抵抗水準となり、超えると1070ドル近辺まで上値余地拡大へ。

ドル円・日足チャート 2016/9/2 - 10/3ドル円は0.23%のドル高円安となり、小幅に5日続伸。101円30-40銭付近での小康状態から、ISM製造業景況指数が予想以上の上振れとなったことを受けて101円60銭台へと小幅に急騰。今朝の東京市場では株高地合いとともに一段高となって102円台へ。目先の上値目安102円台前半にもほぼ到達しつつある状況となり、雇用統計前にさらなるドル高円安へは進み難い状況。結果次第で反落か、一段高か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/3終値とチャート

4日の国内金価格は0.15%の小幅反発。4560-70円程度までの下落余地を残した状態で下げ渋りの状態が続き、鍋底形成の兆しのような状態に。下押し圧力も徐々に後退し、このまま均衡状態が続けば、流れはいずれ上向きへ。とりあえず週末まではその可能性も高そう。ただし、週末の雇用統計でそこそこの予想上振れで好結果となった場合には、一段安への可能性も。

プラチナ価格は1.77%の大幅反落。6月29日(3479)以来、3カ月ぶりの安値水準となり、安値圏での三角保ち合い下方ブレイク。6月安値3456円との2番底へも意識されるところだが、目先の下値目安としては3510円前後までに留まる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/4とチャート

2016年10月04日(火)時点の相場
国内金:4,597 円 10/4(火) ▲7(0.15%)
国内プラチナ:3,542 円 10/4(火) ▼64(1.77%)
NY金:1,312.7 ドル 10/3(月) ▼4.4(0.33%)
NYプラチナ:1,009.1 ドル 10/3(月) ▼19.5(1.90%)
ドル円:101.65 円 10/3(月) ▲0.24(0.23%)
→10/3(月)のその他主要マーケット指標

←三角保ち合い下方ブレイクで急落の金、上方ブレイクのドル円 10/05(水)
→日銀短観・想定為替レートと実勢為替レートの推移 10/03(月)
→OPEC減産合意で急騰する原油価格はインフレを押し上げるか? 10/01(土)
→新規失業保険申請件数は42年ぶり低水準で3番底? 09/30(金)

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