国内プラチナ価格、年間平均では11年ぶり安値水準
更新日:2016年10月24日(月)
国内プラチナ価格の2016年、年間平均価格は今朝時点で3708円となり、2009年の3711円をわずかに下回り、2005年以来、11年ぶりの安値水準となりました。
1980年の急騰局面を除くと、1000円台から3000円台前半までの水準での推移が続いてきたプラチナ価格は、2000年台半ばに急騰しています。2006年以降では、プラチナの年間平均価格は、ほぼ4000円以上での推移となり、4000円を割れたのは、リーマンショックによる急落の影響を受けた2009年だけでした。
しかし今年、2016年も7年ぶりに年間平均4000円割れとなる可能性が高まっています。
なお、今年の年間値幅はここまで738円。昨年までの5年間の平均では1187円の値幅となっています。
今年安値3334円から1187円上昇した場合には4521円。2番底を形成する可能性もある現状からは、年末にかけて年間平均4000円割れを回避し、4500円辺りまで上昇する可能性もゼロではなさそうです。
今年高値4072円から1187円下落した場合には2885円。2番底崩れとなって下落基調がとまらない場合には、一時的には3000円割れも否定できません。
国内金価格は、1980年台前半を除くと年間平均では1000円台から2000円台までの推移が続き、2009年に初めて3000円台に到達、以降さらに水準を切り上げます。年間平均では1980年の4400円台を超え、歴史的最高値水準での推移がこの5年間続いていることになります。
金価格の今年の年間値幅は現在556円。昨年までの5年間の平均は972円。
今年安値4385円から972円上昇すると5357円。今年高値4941円から972円下落した場合には3969円。
年末にかけて強めのトレンドが発生した場合には4000円割れの可能性も、5000円超えへの可能性も、ありえなくはなさそうです。
24日の国内金価格は前週末比-4円の小幅安となり、4営業日ぶりの反落。NY金は先週から続く1260ドル台での小動き状態が今朝の週明け時間外も継続中、同様に為替も1ドル=103円台での保ち合い推移が継続中。NY金の若干の反発余地を残す状態に対し、ドル円はこれまでのドル高円安の勢いが完全に失速した状態での三角保ち合いの様相。いずれもほぼトレンドレスに近い状態ながら、国内金価格の流れはわずかに上方向優勢。4480円台を下値サポートラインとして上値目標4600円付近を目指す流れがゆっくりと継続中。
プラチナ価格は前週末からわずかに1円の下落で3営業日続落。1月22日(3340)以来9カ月ぶりの安値水準を更新し、6年11カ月ぶり安値水準となった1月19日の今年安値3334円が意識される状態が継続中。流れは反転間近の状況も、反転しきれない状態がズルズルと継続中。930ドル台で耐える展開が続くNYプラチナが一段安へと向うことになれば、国内価格も安値更新でもう一段の下値余地3280円台辺りまでがターゲットとなる可能性。3400円の大台ラインが当面の上方向への節目。
※参考:
金プラチナ国内価格10/24とチャート
2016年10月24日(月)時点の相場
国内金:4,532 円 10/24(月)
▼4(
0.09%)
国内プラチナ:3,352 円 10/24(月)
▼1(
0.03%)
NY金:1,267.7 ドル 10/21(金)
▲0.2(
0.02%)
NYプラチナ:932.3 ドル 10/21(金)
▼3.1(
0.33%)
ドル円:103.83 円 10/21(金)
▼0.12(
0.11%)
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