金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

CMEフェドウォッチの2017年利上げ見通し、1年前との違い
更新日:2016年12月07日(水)
CMEフェドウォッチ 利上げ織り込み度 2016年12月6日次週13-14日開催のFOMCにおいて、FF金利は現状の0.25-0.50%から0.50-0.75%へと0.25%利上げされることがほぼ既定路線と予想されています。12月6日時点のCMEフェドウォッチでは、この確率を92.7%織り込んだ状態となっています。
9月上旬には50%台だったこの数値は、11月の米大統領選後に急騰し、一時100%に達することもあった状態からは小幅に低下したものの、月初の重要指標やリスクイベントなどを通過した現状では、まず間違いのないところです。(逆に万が一、据え置きなら、市場は大混乱!?)

ちょうど1年前、9年半ぶりの利上げを決定した2015年12月15-16日開催のFOMC前日、12月14日時点でのCMEフェドウォッチの利上げ織り込み度は83.3%となっていました。11月のFOMCで次回利上げを示唆し、市場も完全に利上げを織り込んだ状態と言われ、粛々と利上げが決定された昨年よりも、今年はさらに織り込みが進行した状態です。

翌年の利上げ見通しを比較すると、今回は12月利上げで上限0.75%へと利上げするものと仮定し、2017年に追加利上げ1回で1.00%となる確率は6月が53%、9月で67.9%、11月でも70.7%にとどまっています。2017年に追加利上げ2回以上となると、11月でも30.9%にとどまります。なお、追加3回以上は11月で7.9%。CMEフェドウォッチからみた現状では、2017年の追加利上げは9月までに1回か、年末までに2回あるかどうか、という状態です。

1年前の状況は、2016年追加利上げ1回は6月に62.2%、9月に76%、11月には80.5%。追加利上げ2回は11月で47.5%、追加利上げ3回は11月で18.5%。年2回も十分に想定可能な織り込み度合いでした。
今年の12月利上げは昨年以上に織り込む状態にもかかわらず、翌年の利上げ見通しとしては昨年を下回る状況にとどまっています。

NY連銀のダドリー総裁は、トランプ次期政権の政策次第では利上げペースが加速する可能性も示唆しましたが、今のところ、市場はそれほど加速はしない?との認識のようです。
セントルイス連銀のブラード総裁はハト派に転じた今年6月からの主張どおり、12月利上げは妥当だがその1回で十分であり、当面は据え置きとの予想を維持しています。

2017年の欧州政治リスクへの警戒感も高まる状況にあり、CMEフェドウォッチの2017年利上げ見通しも高まらず、金も下げ止まりの様相も見られる状況となってきました。

NY金・日足チャート 2016/11/4 - 12/66日のNY金相場は0.54%の反落。NY市場午前までは1170ドル台前半を中心とした揉み合い、午後にはNYダウが再び最高値更新へと株高の流れとなったことを受けて1170ドル割れを試す展開。ただし下値も1168ドルまでと限定的、上下の値幅はわずか9ドルと今年の平均値幅19.3ドルの半分以下にとどまる小動きに終始。11月から続く下落トレンドは下げ止まりの様相もみせての収束方向も、微妙に上値を切り下げ、節目となるレンジは1160ドル半ばから1180ドルへと縮小。下げ止まらない場合でも目先の下値目安は1150ドル前後、下げ止まって反発の動きなら1200ドルの大台ライン近辺まで。

NYプラチナ・日足チャート 2016/11/4 - 12/6NYプラチナ相場は4日ぶりの反落で0.31%の小幅安。12月に入ってからの反発局面はこの日のNY市場朝まで継続し、11月11日(986.0)以来ほぼ1カ月ぶりの高値水準となる953ドルまで上昇、直近の上値目標950ドル付近を達成。ただし、この水準は米大統領選後に上値を押さえ続けてきた強めの抵抗水準。今回もこの水準で押し返されると930ドル台までの大幅反落。長めの上ヒゲ陰線となって現状水準以下での揉み合いも示唆。

ドル円・日足チャート 2016/11/7 - 12/6ドル円は0.13%の小幅ドル高円安となって続伸、114円を回復。前日の荒い値動きからは一転、この日の値幅は目先のレンジ下限113円50銭から114円前半までの70銭弱。今年の平均値幅1円21銭の半分強にとどまる小動き。NY市場午後の株高の流れにも追随し切れず、失速感も漂う状態。114円半ばの節目を突破できれば115円台半ばまでの一段高は見込まれ、113円半ばの節目割れなら112円台前半へと調整進行の展開へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/6終値とチャート

7日の国内金価格は0.09%の小幅反発。4580円半ばの節目割れが一時的な下振れだったかどうかの判断は微妙なところ。保ち合いレンジ下限付近で耐える状態ながら、下落トレンドは継続中で流れが加速しやすいのは下方向、4510円台までの下方リスクも継続。目先は反発した場合でも4630円の保ち合い上限までに上値を押さえられやすい状況。

プラチナ価格は0.16%の小幅安となって5営業日ぶりの反落。やや調子に乗りすぎた状態での急騰局面形成から必然の調整。しかし、これも限定的となり、3671円の90日移動平均線超えを維持。この水準を維持できればこの水準以上が当然の水準へ。さらなる水準切り上げに向けては、一時的には90日移動平均線を下回るような調整局面も必要に。
※参考:金プラチナ国内価格12/7とチャート

2016年12月07日(水)時点の相場
国内金:4,587 円 12/7(水) ▲4(0.09%)
国内プラチナ:3,677 円 12/7(水) ▼6(0.16%)
NY金:1,170.1 ドル 12/6(火) ▼6.4(0.54%)
NYプラチナ:935.7 ドル 12/6(火) ▼2.9(0.31%)
ドル円:114.00 円 12/6(火) ▲0.14(0.13%)
→12/6(火)のその他主要マーケット指標

←求人件数は失速、トランプ相場は継続もドル買い金売りも失速 12/08(木)
→労働市場情勢指数(LMCI)もようやく下落トレンド脱出の兆し 12/06(火)
→イタリア国民投票敗北、レンツィ首相辞意表明もリスクは限定的 12/05(月)
→米11月雇用統計、予想外の賃金低下でトランプ相場にブレーキ 12/03(土)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★