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★金プラチナ短期相場観★

新政権は不安定でもワシントンDC界隈の景気は好調?
更新日:2017年03月29日(水)
リッチモンド連銀製造業指数 2017年3月28日に発表された3月のリッチモンド連銀製造業指数は+22.0。昨年8月に3年7カ月ぶり低水準となる-11.0まで低下して反発すると、7カ月連続の上昇となり、2010年4月(+26.0)以来6年11カ月ぶりの高水準へと急騰しました。6カ月平均でも+9.8となり、5カ月連続上昇で2014年10月(+9.8)以来、2年5カ月ぶりの高水準となっています。
なお、出荷は1年ぶり、新規受注と設備稼働率も6年11カ月ぶりの高水準。雇用者数では2月の10.0から20.0へと急騰し、1993年以降のデータでは最大となっています。

米国GDPの9%超を占める第5管轄地区、リッチモンド連銀の管轄地区内にはワシントンDCも含まれ、そのワシントンDCでは雇用の3割程度が連邦政府関連とも言われます。
また、トランプ政権の主要基盤地区でもあるラストベルトの一部(ウェストバージニア州北部)もこの管轄地区に含まれます。

トランプ政権の迷走状態が不安視されるなかで、他の地区連銀の景況感は3月に失速傾向となるケースが多々見られましたが、そのお膝元でもあるワシントンDC界隈では、まだ減速の気配は見られず、景況感の加速基調が続いているようです。

ただし、出荷や新規受注などの見通し指数は、2月に50台のピークをつけて3月には40台へと低下しています。
この地域の景況感にも本格的に失速の兆しが見られ始めると、要注意かもしれません。

NY金・日足チャート 2017/2/22 - 3/2828日のNY金相場は前日比わずかに0.1ドル安となって3日ぶりの反落。堅調推移が続いたロンドン市場で1258ドルまで上昇後、原油高や米3月消費者信頼感指数の16年ぶり高水準となる好結果などを受けて米株が堅調に推移したNY市場でも1250ドル半ばを維持しての小動きに。しかし、フィッシャーFRB副議長の「年内あと2回の利上げは正しい」を始め各地区連銀総裁からもタカ派発言が聞かれると金利上昇とドル高の流れが加速し、引け後には1250ドル割れへ。2月末に引き続き、今回も2日連続で200日移動平均線(1262.3)に跳ね返される形となり、1260ドルの抵抗水準では上値も重い。目先はサポート水準候補となる1230ドル前後までの間で保ち合いの展開か。月初にかけて予想外のネガティブ指標などがあれば抵抗水準突破で1300ドルトライへと向う可能性もあるが、今回はやや厳しい状況か。

NYプラチナ・日足チャート 2017/2/22 - 3/28NYプラチナ相場は1.2%の大幅安となり、4日ぶりの反落。長めの上ヒゲを残した前日からの流れを引き継ぐ形で一時2週間ぶり安値圏となる950ドル割れへ。南アフリカのズマ大統領によるゴーダン財務相の解任示唆が嫌気され、南アランドが対ドルで今週4%超の大幅安となっていることも影響している模様。米トランプ政権迷走という若干のサポート要因と、久々に飛び出した南ア政局混乱懸念による強めの下押し圧力が交錯する状況に。目先は小幅保ち合い下抜けに伴い930ドル近辺までの下値トライの展開へ。事態好転により反発の場合には970ドルが抵抗水準、超えると1000ドルトライへ。

ドル円・日足チャート 2017/2/22 - 3/28ドル円は0.42%のドル高円安。この日も安値では110円10銭台まで下げた後、フィッシャーFRB副議長発言などに支えられる形で金利上昇にも連れて111円台へと反発。引き続きドル安円高圧力のほうが若干勝る状況ながら、2日連続で短期下値目安110円前後まで下げたこともあり、反発余地も。好結果が予想される月初にかけての米経済指標をきっかけに111円台前半の節目水準突破なら112円台半ばまでの上昇も。ただし、改めて110円台前半へと水準を切り下げる展開となった場合には109円近辺まで下値余地拡大も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/28終値とチャート

29日の国内金価格は0.08%の小幅高で3日続伸。しかし3日合計でもわずかに15円、0.3%の小動きで保ち合いレンジを縮小する形となり、上下双方向へのブレイク待ち。上方向には4790円の節目を突破できれば当面の上値目標は4850円近辺へ。下方向には4760円に切り上げた節目を下抜けると4680円台辺りまでが下値目安に。ゆるやかに上昇する200日移動平均線(4677円)が当面のサポート水準候補。

プラチナ価格は0.81%の続落。NYプラチナの下振れに伴い、下値目安3680円近辺を突き抜けて一段安の展開に。当面の下値目安としては12月末安値水準となる3630円近辺まで。上方向には水平状態の200日移動平均線(3730円)が当面の抵抗水準候補に。
※参考:金プラチナ国内価格3/29とチャート

2017年03月29日(水)時点の相場
国内金:4,777 円 3/29(水) ▲4(0.08%)
国内プラチナ:3,661 円 3/29(水) ▼30(0.81%)
NY金:1,255.6 ドル 3/28(火) ▼0.1(0.01%)
NYプラチナ:957.4 ドル 3/28(火) ▼11.6(1.20%)
ドル円:111.13 円 3/28(火) ▲0.47(0.42%)
→3/28(火)のその他主要マーケット指標

←トランプ政策に関わらず好調を示す米主要経済指標一覧 03/30(木)
→ダラス連銀製造業活動指数とNY原油 03/28(火)
→トランプ不信で進むドル安円高の下値目安と金価格の上値予想 03/27(月)
→3月PMI速報値はユーロ圏の景気加速基調鮮明、日米は失速 03/25(土)

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