1300ドルと108円、2.10%台の壁と93ポイント近辺のサポート帯
更新日:2017年08月14日(月)
今年のNY金は概ね1200ドルから1300ドルまでのレンジで上下動を繰り返す展開が続いています。これに対してドル円はほぼ108円台から114円台までのレンジで上下動を繰り返してきました。ドル円を逆目盛りとすると、両者の関係は極めて連動性が高い(逆相関)状態が続いています。
8月11日にはNY金が1300ドル手前まで上昇して失速した状態となり、ドル円は108円台後半までの円高が進行し、週明けには109円台前半へと反発の動きとなってきました。
今回も、NY金は1300ドル、ドル円は108円台の壁を突破することが出来ず、短期トレンド反転の可能性が意識される状況となってきました。
今年3月以降の米10年債利回りは、概ね2.10%台から2.40%までのレンジで上下動を繰り返す展開が続いています。やはり、NY金の上下動と連動する(逆相関)形での推移が続きます。米10年債利回りは6月14日には2.10%台まで低下して反発し、8月11日には一時2.18%台まで低下し、今朝の時間外では2.20%台へと反発の動きとなっています。
米10年債利回りも、2.10%台で短期トレンド反転の可能性が意識される状況です。
なお、
ドルインデックスは7月末に93ポイント近辺に到達し、現時点まで半月以上この水準での揉み合い状態が続いています。2015年以降の長期サポート水準での揉み合いが続いており、ここを割り込むようだと、もう一段の大幅ドル安トレンドが進行する可能性も高まります。しかし、今回も93ポイント近辺のサポート帯に支えられ、ドル安の流れが反転する可能性も残されます。
ドル安と米長期金利低下、円高と金高の流れは、いずれも重要な節目水準に到達し、これまでの流れが一段と加速するか、はたまた反転するかの攻防局面を迎えています。
連休明けの14日東京市場朝、日本の4-6月期実質GDP速報値が前期比年率+2.5%予想に対して+4.0%とポジティブ・サプライズとなったことを受けて株高円安の流れでスタート。先週末にはリスク回避の流れで日経先物が1万9300円台まで下落していた状態から、今朝の日経平均は19500円台でのスタートとなり、為替も1ドル=109円20銭台から30銭台をうかがう展開となり、先週末の108円70銭台を底値とする反発基調が今のところは継続。時間外のNY金は先週末の1290ドル後半から前半へとやや軟調推移気味。
国内金価格は0.1%の小幅続伸で6月8日(4857)以来2カ月ぶりの高値水準。週末の米CPI下振れを受けて上昇したNY金が短期上値目標水準に到達して一服状態となっており、レンジブレイクに伴う上昇トレンドの流れもやや勢いに欠ける状況。ドル円の戻り売り再開でNY金も一服後の買い再開で節目の1300ドルを突破するようなら、国内金価格の上値目標4930円台を目指す夏場の上昇トレンド継続へ。しかし、為替とNY金の短期トレンドが反転してしまうと国内価格の上昇トレンドも腰折れとなる可能性。2016年高値から続く中長期抵抗線は4850円近辺まで低下中。目先、この中長期的な節目との攻防へ。
プラチナ価格も0.08%の小幅続伸で5月29日(3690)以来、2カ月半ぶりの高値水準。今朝の時間外でのNYプラチナも先週末の980ドル後半から前半へと軟調推移の兆し。過熱感からの調整局面入りの可能性も高まるNYプラチナに連れ、国内価格も3710円台の上値目標水準手前で失速感が強まる状況に。いったん調整をはさんでNYプラチナが1000ドルの大台再トライへと向うようなら、国内価格も中期的な節目となってきた重要水準3700円トライへ。
※参考:
金プラチナ国内価格8/14とチャート
2017年08月14日(月)時点の相場
国内金:4,841 円 8/14(月)
▲5(
0.10%)
国内プラチナ:3,687 円 8/14(月)
▲3(
0.08%)
NY金:1,294.0 ドル 8/11(金)
▲3.9(
0.30%)
NYプラチナ:989.7 ドル 8/11(金)
▲3.8(
0.39%)
ドル円:109.15 円 8/11(金)
▼0.05(
0.04%)
8/11(金)のその他主要マーケット指標
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