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★金プラチナ短期相場観★

NY金とプラチナの年間安値は12月か1月
更新日:2018年01月04日(木)
NY金の年間安値は2017年も2016年も1月に記録されました。2015年には1月に年間高値をつけて12月に年間安値。2013年も同様に1月高値で12月安値。
2015年までは長期下落トレンドが進行中であったこと、2016年以降は上昇トレンドへと切り替わりつつあることを象徴する結果となっています。

対称的にドル円の年間高値は2017年、2016年ともに1月。2015年から2012年までの年間安値は1月か2月、2014年から2012年の高値はいずれも12月。
これも2015年までのドル高円安基調が2016年以降にドル安円高基調へと転換しつつあることを象徴しています。

プラチナは2016年は1月安値で2017年、2015年と2014年も12月安値。プラチナの場合は2016年に上昇局面を形成した以外、近年も軟調推移が続く状態を象徴しているようです。

年末年始に金価格が上昇し、ドル安円高基調となるのは今年で3年連続。昨年は年初の3日が年間安値となったNY金、同じ日が2017年高値となったドル円。今年は少し様子が変わり、NY金は年初にかけての続伸状態がいったんピークアウトし、それなりの調整局面を形成しそうな状況にもなってきました。
ゆるやかな上昇トレンドが3年目も続くなら、NY金はこれから2018年安値をつけに行く可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2017/11/28 - 1/33日のNY金相場は0.18%の小幅高となり、2014年2月以来3年11カ月ぶりの9日続伸で9月15日(1325.2)以来3カ月半ぶりの高値水準。12月13日、FOMCの日から上昇基調がスタートし、この日までの14日間で下落したのは12月19日の-0.1%のみ。過熱感を示すRSIは98.4%とほぼMAX状態。FOMC後の強気相場はこの日のNY引け後に公表されたFOMC議事要旨を受けていったん終了の可能性も。あらためてインフレ上昇に向けた強気見通しと緩やかながらも利上げ継続の見込みが示されたことが調整へのきっかけとなって時間外では1310ドル割れへと調整進行中。イランの反政府デモ拡大など地政学リスクも続き、調整幅はそれほど大きくはならない可能性もあるものの、心理的節目となる1300ドルラインが意識され、週末の雇用統計がポジティブ材料となれば、この14日間の上昇幅の38.2%戻しと90日移動平均線が重なる1290ドル辺りも目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2017/11/28 - 1/3NYプラチナ相場は1.53%の大幅高で7日続伸、9月15日(971.8)以来、3カ月半ぶりの水準を回復。12月前半の急落分を完全に取り戻し、それ以前の9月半ばまでの保ち合い高値を上抜ける形となり、今後さらなる上昇局面を形成することになる可能性も。ただし、目先は金と同様過熱感MAX状態からの調整が見込まれ、今朝の時間外では950ドルラインとの攻防中。目安となるのはここまでの上昇幅の38.2%戻し(930.2)から90日移動平均線(938.1)辺りまで。

ドル円・日足チャート 2017/11/29 - 1/3ドル円は0.19%のドル高円安となって4日ぶりの小反発。112円台前半では底堅く、FOMC議事要旨では税制改革のプラス効果も指摘されてドル高要因に。112円台半ばへと水準を切り上げた今朝の東京市場では大発会の日経平均が23000円台へと大幅上昇スタートとなっていることにも連れて112円70銭台へ。目先は112円から113円前半の保ち合い推移を維持し、好調が予想される今回の雇用統計でもかなりのポジティブ・サプライズでなければ上限突破はまだ難しい状況か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/3終値とチャート

4日の国内金価格は0.89%上昇し、11日続伸。11日続伸は少なくとも過去9年間では最長となり、2018年スタートで早くも2017年高値を超え、2015年6月19日(5084)以来2年半ぶりの高値水準に。過熱感も高まり、NY金は既に調整の動きとなり、これをカバーするほどの円安は予想されない状況から目先調整局面入りへ。今回の上昇局面の23.6%戻しとなる5022円辺りから、5000円の大台を維持できるかどうか。

プラチナ価格は2.26%の大幅高で4日続伸。上昇幅としては昨年1月4日の+128円(+3.52%)以来、ちょうど1年ぶりの大幅上昇。水準としては11月20日(3672)以来1カ月半ぶりの高値水準。小幅保ち合い上方ブレイクに伴う大幅上昇で目標水準3700円手前にはまだ少し物足りないものの、NY金とプラチナの短期トレンドピークアウトの兆しを受けての調整局面入りの可能性が高まる状況に。目安としては3600円の大台ライン近辺も。
※参考:金プラチナ国内価格1/4とチャート

2018年01月04日(木)時点の相場
国内金:5,073 円 1/4(木) ▲45(0.89%)
国内プラチナ:3,665 円 1/4(木) ▲81(2.26%)
NY金:1,318.5 ドル 1/3(水) ▲2.4(0.18%)
NYプラチナ:962.3 ドル 1/3(水) ▲14.5(1.53%)
ドル円:112.51 円 1/3(水) ▲0.22(0.19%)
→1/3(水)のその他主要マーケット指標

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