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★金プラチナ短期相場観★

金利急騰と株価急落の波乱状態でも逆相関続くドル円とNY金
更新日:2018年02月10日(土)
NY金とドル円 2018年2月9日米長期金利の急騰を発端に米株急落、米国発世界同時株安となって適温相場が崩れ去り、波乱状態となってきた金融市場。
昨年末から年初にかけては好調な景気と税制改革を好感して上昇を続けてきたNYダウと米10年債利回りの相関関係も、ここに来て大きく崩れています。
米10年債利回りが2.70%台へと水準を切り上げた1月末から、両者の関係性は崩れ始めます。90日間のレンジで見れば相関係数は0.71台とまだ比較的強めの相関関係を維持していますが、30日間の短期レンジでの相関係数は0.00台まで急低下。全くの無関係状態。見た目はむしろ逆相関状態にもなってきました。

ドル円と米長期金利との相関関係は完全に逆相関状態へと切り変わり、NY金と米10年債利回りの逆相関関係も崩れて相関性が強まるなど、これまでの多くの関係性が崩れ始めています。
そんな波乱状態のなかでも、ドル円とNY金との逆相関状態は比較的安定的に続いています。
90日相関係数は-0.78台、30日相関係数はやや低下も-0.60台を維持しています。さすがに足下では若干のズレは生じていますが、日々の方向性や値動きはこれまでの傾向が続いています。

昨年からの(それ以前からも)強い逆相関状態が続くドル円とNY金は、多少乖離することがあっても方向性は変わらず、水準的にも(ドル円を逆目盛りにすると)すぐに接近する状態となっていました。
現状では、ドル円が110円程度まで反発するか、もしくはNY金が1340ドル程度まで反発してもおかしくはない状態とも言えそうです。
また、NY金にとっては昨年までしばしば抵抗水準にもなってきた1300ドルラインが、今後サポートラインとなる可能性もありそうです。ドル円にとっては、昨年まで比較的サポートされた111円近辺の水準が、今後抵抗線に切り替わる可能性にも警戒が必要です。

NY金・日足チャート 2018/1/5 - 2/99日のNY金相場は0.25%の反落。前日の反発基調は時間外に1320ドル台半ばまで上昇して失速、NY市場にかけて1310ドル台前半まで軟調推移の展開に。相変わらず不安定な株価が下落基調を強める場面ではドル安傾向となり、1310ドル台半ばから後半での揉み合い状態となって終了。1月10日(1308.9)以来1カ月ぶり安値となった前日安値1309ドルを下回らず、この1310ドル前後がサポート水準となってきた様子も。目標水準1300ドル前後まで若干の下げ余地を残しながらも、下げ渋る状態が続けば短期下落トレンドも終息方向へ。上方向には1330ドル台が目先の抵抗水準にも。
週間ベースでは-21.6ドル(1.62%)安で続落。

NYプラチナ・日足チャート 2018/1/5 - 2/9NYプラチナ相場は1.73%の大幅安となって6日続落。6日続落は昨年12月に安値更新へと急落局面を形成した時以来で2カ月ぶり。水準的には1月2日(947.8)以来1カ月ぶりの安値水準となり、下値目安960ドル台辺りにもしっかり到達。NY引け後にかけては960ドル付近から960ドル台後半へと反発に転じて週末に。金に下げ余地があることから、このまま反発へと流れが変わるとは限らず、もう一段の連れ安となれば950ドル付近までは下げやすく、反発継続でも990ドル台は当面の抵抗水準となりやすいところ。
週間では-37.9ドル(3.79%)の大幅安となり、12月以来2カ月ぶりの3週続落。

ドル円・日足チャート 2018/1/8 - 2/9ドル円は前日からほぼ変わらず108円70銭台での横ばい推移。前日の109円割れから109円台前半へと反発して推移した東京・欧州時間も上値は限定的、米株主導状態の為替もNY市場は株価動向に敏感に反応。NYダウが23400ドルを割り込んで11月17日以来3カ月ぶりの安値圏まで水準を切り下げると、ドル円も9月8日(107.32)以来、5カ月ぶりのドル安円高水準へ。NY終盤にかけてダウが24000ドル台へと急反発するとドル円も108円台後半へと反発。目先しばらくは米株次第という状態は続きそうな状況も、チャート的にはNYダウも長めの下ヒゲ陽線を形成して反発への可能性も示唆。ドル円も107円台半ばの下値目安まで再反落の可能性も残しながら、十字線を形成して底打ちの可能性も。また、9月安値107円30銭台と4月安値108円10銭台とこの日の安値108円00銭台で逆三尊を形成する可能性も。次週以降、109円台半ばの節目を超えると反発基調を強め、111円台も視野に。
週間では-1.41円(1.28%)の反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/9終値とチャート

2018年02月10日(土)時点の相場
国内金:4,956 円 2/9(金) ▼3(0.06%)
国内プラチナ:3,654 円 2/9(金) ▼28(0.76%)
NY金:1,315.7 ドル 2/9(金) ▼3.3(0.25%)
NYプラチナ:961.5 ドル 2/9(金) ▼16.9(1.73%)
ドル円:108.77 円 2/9(金) ▲0.03(0.02%)
→2/9(金)のその他主要マーケット指標

←NY連銀消費者調査では1月にインフレ期待失速 02/13(火)
→歪められた市場、NYダウはまたしても1000ドル超の急落 02/09(金)
→世界のプラチナ・パラジウム産出量2017年 02/08(木)
→世界の金需要2017年 02/07(水)

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