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パウエル議長+消費者信頼感指数=タカ派・・・利上げ年4回?
更新日:2018年02月28日(水)
コンファレンスボード・消費者信頼感指数 2018年2月注目されたパウエルFRB議長のはじめての議会証言では、イエレン路線踏襲を明示し、米国経済の見通しは依然力強く、インフレ低迷も一時的要因によるものであり、2%へと上昇していくことを確信していることなどが示されました。
また、米国経済が過去に受けた向かい風は「追い風」に変わったと強気姿勢を見せ、景気判断改善に伴う利上げ見通しについては「予断を持ちたくない」としながらも、今後のFOMCに委ねる、と見直しの可能性も示唆。

市場の受け止め方は「タカ派寄り」優勢となった形で金利急騰で株安、ドル買いで金売りの反応となりました。
今年の利上げ回数はこれまでのFOMCと市場コンセンサスでも3回まで、から4回も?との見方も強まる様子も。

CMEのFedウォッチでは6月FOMCで今年2回めの利上げ確率は60%程度から75%へと急騰し、確実視される状況と言えますが、9月FOMCで3回目の利上げとなる確率は40%から55%へと上昇し、ようやく50%超え。12月FOMCで4回目の利上げとなると25%から上昇も30%を超えた程度。
ただ、パウエル議長の思惑どおり?3月FOMCでのドットチャートの中央値とともに市場コンセンサスも4回へと近づく可能性はありそうです。

この日、パウエル議長の議会証言開始とともに発表されたコンファレンスボードの2月消費者信頼感指数は130.8となりました。市場予想の126.5程度を大幅に上回り、2000年11月以来、ほぼ17年ぶり高水準となっています。
株価急落の影響を全く感じさせない、非常に強い結果となり、米国の消費マインドの力強さを示し、パウエル議長にとっても「追い風」となったようです。

NY金・日足チャート 2018/1/23 - 2/2727日のNY金相場は1.07%の大幅反落。パウエル議長の議会証言前に原稿が伝えられるとドル高の流れとなって1330ドル割れ、実際の証言と質疑応答が進行するに連れて金利上昇とドル高の流れが強まり、2月9日以来の1320ドル割れ。利上げペース加速を示唆した訳ではないものの、インフレ上昇に自信を見せた形で市場の受け止め方はタカ派寄りとなったようで株安・金安の流れに。一時1310ドル台半ばまで下げ、レンジ下限トライも意識される状況に。1310ドルの節目は1月と2月高値1360ドル台で構成するダブルトップのネックラインに相当するため、この重要水準を割り込めば最大50ドル超の下落幅が見込まれることになり、下値目標水準は1260ドル近辺まで。

NYプラチナ・日足チャート 2018/1/23 - 2/27NYプラチナ相場は1.72%の大幅反落となり、1000ドル台は2日と持たず。1000ドル台が抵抗水準となる状態から抜け出すことには今回も失敗した形となり、目先のサポート水準候補990ドルも下抜け。ただし、これから一方的な下落局面スタートという状況でもなく、金がサポート水準を維持できればプラチナの下値も限定的に。960ドルから1010ドル台までの広めのレンジ内でやや軟調気味の推移継続へ。

ドル円・日足チャート 2018/1/24 - 2/27ドル円は0.38%のドル高円安となって3日続伸、4日ぶりに107円台を回復。1月の耐久財受注は予想を下回る前月比-3.7%と低調な結果となったものの、楽観ムードでのパウエル証言待ちで一時的な下げ幅も限定的に。107円近辺から徐々にドル高の流れが強まると証言開始とともに米10年債利回りが2.90%台へと跳ね上がり、ドル円も107円60銭台まで急上昇。しかし、この抵抗水準を簡単に突破できるほどのタカ派解釈とまでは行かなかった模様で、戻り売り圧力にも押された形。今朝の東京市場でも107円50銭台が上限となって株安の流れとともに反落の展開、日銀の国債買い入れオペの減額もあって円高ムードも。流れとしては反発方向へと傾き始めている状況ながら、上値もまだ重い状態。年初来の下落基調からの脱却をかけた三角保ち合いの様相となり、107円後半の水準を突破できれば反発局面形成で上値目標109円へ。106円台後半を下回るようだと下値トライ再開で安値更新、105円近辺までを試す展開へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/27終値とチャート

28日の国内金価格は3日ぶりの反落で0.85%安となり、12月18日(4878)以来2カ月ぶりの安値水準。パウエル議会証言をきっかけにNY金の大幅反落、為替はドル高の流れも円安サポート力は相対的にやや弱く、下方向へのきっかけとなってしまった形に。4900円の節目を大きく割り込んでしまったことにより、もう一段の下落も見込まれ、目先の下値目安は12月安値圏4850円台辺りまで。切り返して4920円台の抵抗水準を上抜けた場合には4980円台までの反発も。
月間では-132円(2.63%)となり、2016年8月(-152円、-3.17%)以来の大幅安で続落。

プラチナ価格は1.41%の大幅反落。少しづつ好転方向へと流れが変わり始める兆しも巻き戻され、小幅三角保ち合いを下方ブレイク。2月14日(3629)以来、2週間ぶりの安値水準となり、90日移動平均線(3650)も2週間ぶりに下抜け。中期的にはこの近辺ではサポートされる可能性もあるものの、短期的には下値目安3600円前後までの下落余地も。3700円が当面の抵抗水準となり、上抜けできれば3780円台辺りまでが上値目安にも。
月間では-89円(2.39%)で反落。
※参考:金プラチナ国内価格2/28とチャート

2018年02月28日(水)時点の相場
国内金:4,879 円 2/28(水) ▼42(0.85%)
国内プラチナ:3,641 円 2/28(水) ▼52(1.41%)
NY金:1,318.6 ドル 2/27(火) ▼14.2(1.07%)
NYプラチナ:984.6 ドル 2/27(火) ▼17.2(1.72%)
ドル円:107.33 円 2/27(火) ▲0.40(0.38%)
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