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★金プラチナ短期相場観★

政治リスクにも好調続く米地区連銀景況感指数、見通しも好調維持
更新日:2018年03月16日(金)
NY・フィラデルフィア連銀製造業景況指数とISM製造業景況指数 2018年3月3月のNY連銀製造業景況指数は22.5。市場予想の15.0程度を大きく上回り、2月の13.1からも大幅上昇。昨年10月の28.1をピークに鈍化傾向となっていた流れから持ち直しの展開となり、6カ月平均では5カ月連続20超の高水準を維持する好調期を形成しています。

同時発表となったフィラデルフィア連銀景況感指数も3月は22.3。市場予想の23.0をわずかに下回り、2月の25.8からも若干低下。昨年5月の35.5がピークとなり、その後は鈍化傾向とはなっていますが、6カ月平均では13カ月連続の0超の高水準を維持する好調期。

内訳指数も良好で、NY連銀では出荷が8年5カ月ぶり、仕入れ価格は6年ぶり、販売価格は6年2カ月ぶりの高水準となっています。好調期が長期化するフィラデルフィア連銀でも、新規受注は1年ぶり、出荷は10カ月ぶり高水準など好調が続きます。

さらに、向こう半年間の見通しを示す期待指数も双方ともに好調。NY連銀では6年ぶり高水準となった2月の50.5から43.0へと低下したものの、8カ月連続40以上の高水準を維持しており、フィラデルフィア連銀では2月の41.2から47.9へと再上昇し、こちらも8カ月連続40超の高水準を維持しています。
また、NY連銀の仕入れ価格見通しは5年10カ月ぶりの高水準となり、フィラデルフィア連銀の販売価格見通しは29年2カ月ぶりの高水準。

政治リスクや通商問題が懸念されるなかでも、米主要地区連銀の製造業景況感は好調を維持し、好景気はさらに延長するとの見通しを維持、そして物価上昇への見通しも強める状況となっています。

NY金・日足チャート 2018/2/8 - 3/1515日のNY金相場は0.59%の続落。金利低下とドル安基調となった東京市場の時間帯には1320ドル台後半の高値圏推移も1330ドルが抵抗水準となり、ロンドン・NY市場にかけては金利反発とドル全面高、通商問題などのへの警戒感は残るもののダウの大幅反発もあり巻き戻しの流れ。米経済指標も好調持続を示し、ナバロ米通商製造政策局長の「鉄鋼・アルミ関税などが必ずしも貿易戦争を引き起こすことはない」発言などもリスク緩和要因に。NY朝に1320ドルを割り込んだ金はそのまま1310ドル台半ばまで軟調に推移、半月ぶり安値となり下方向への節目水準1320ドルを割り込んだことで下値トライの流れが進行する可能性。目先は1300ドルの大台ラインがサポート水準として機能する可能性もあるものの、FOMC前後までは軟調気味に推移する可能性が高く、タカ派見通し優勢か、その思惑が強まるようなら大台を割り込んで1280ドル前後までが当面の下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2018/2/8 - 3/15NYプラチナ相場も0.48%の続落。時間外に960ドル台から950ドル台へと水準を切り下げ、NY市場では950ドル台後半での保ち合いから950ドル半ば付近に収束。1週間ぶり安値となったものの950ドルのサポートラインを維持して下げ渋り。950-70ドルの保ち合いレンジを維持しながらも、軟調な流れが強まりそうなNY金に追随する形で950ドルを割り込めば、ボラティリティ拡大で下値目標910ドル付近を目指す大幅安の展開へ。

ドル円・日足チャート 2018/2/9 - 3/15ドル円は前日からほぼ変わらず106円30銭台での横ばい推移。日米政治リスクや通商問題への警戒感などから東京市場では円高圧力が強まり、午後には一時105円70銭台まで下落。下方向への節目水準となる105円半ばを手前に下げ渋り、106円をはさんでの揉み合い状態が続いた後は国会正常化への動きや米労働市場や製造業景況感の好調を示す指標などもあって一時106円40銭台まで上昇。しかし、今朝の東京市場では米国家安全保障担当のマクマスター大統領補佐官解任報道を受けて再び106円割れ。やや堅くなってきた105円台半ばから後半の水準を維持できれば上値トライ再開に向けて持ち直しの展開にも。107円手前が当面の上値抵抗水準に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/15終値とチャート

16日の国内金価格は0.66%の続落。三角保ち合い下方ブレイクからの流れが進行し、今年安値となっていた3月5日の4822円を下回り、昨年8月9日(4791)以来7カ月ぶりの安値水準。反発方向への勢いが強まりつつあった流れが巻き戻された形となり、NY金の下値警戒感も強まり始めたこともあり、もう一段の下値トライ継続の様相に。当面の下値目安は昨年7月安値圏となる4750円前後まで。
週間ベースでは-32円(0.66%)の反落。

プラチナ価格は1.11%の大幅続落。小幅保ち合い下方ブレイクとなった流れが加速、今年安値を更新し、12月15日(3421)以来3カ月ぶりの安値水準。下値目安3460円台までもう一段の下げ余地を残す状況。ただし、NYプラチナが保ち合い状態を下抜けると大幅安の展開が想定されることから、その場合には国内価格もさらに値を下げざるを得ず、12月安値から3400円近辺までが底値となる可能性も。
週間ベースでは-16円(0.46%)の小幅安となって3週続落。
※参考:金プラチナ国内価格3/16とチャート

2018年03月16日(金)時点の相場
国内金:4,811 円 3/16(金) ▼32(0.66%)
国内プラチナ:3,480 円 3/16(金) ▼39(1.11%)
NY金:1,317.8 ドル 3/15(木) ▼7.8(0.59%)
NYプラチナ:956.9 ドル 3/15(木) ▼4.6(0.48%)
ドル円:106.34 円 3/15(木) ▲0.02(0.02%)
→3/15(木)のその他主要マーケット指標

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