更新日：2018年06月20日(水)
米商務省が発表した5月の住宅着工件数は前月比+4.98％となって年率換算では135.0万件。2007年7月（135.4）以来10年10カ月ぶり、約11年ぶりの高水準となりました。2016年10月に132.7万件の高水準となった後は伸び悩み、今年1月に133.4万件となった後にも伸び悩みとなっていましたが、再び高値更新となり、歴史的な平均水準150万件程度に向けて米住宅市場の堅調が続きそうな状況にもなってきました。しかし、着工件数の先行指標となる建設許可件数は130.1万件。2カ月連続の減少で昨年9月（125.4）以来8カ月ぶり低水準となっています。着工件数の伸びが依然として緩やかなペースにとどまることを示唆しています。
また、前日に発表された6月のNAHB住宅市場指数は68となり、市場予想と5月の70からは低下。4月と並び今年最低、昨年10月以来の水準にとどまっています。
住宅建設業者の景況感を示すこの指標では、昨年12月に74と18年5カ月ぶりの高水準を記録した後は、低下傾向となっています。
向こう6カ月の販売見通し指数も昨年11月以来7カ月ぶりの低水準となり、購買見込み客足指数も同様に7カ月ぶり低水準へと鈍化。今後も住宅市場の景況感は減速傾向となりやすいことを示しています。
なお、カナダの木材やその他輸入品に対する関税が、消費者の住宅購入能力を損ねるとの懸念が強まっている、との見方も出ているようです。
トランプ政権の通商政策による弊害が、米住宅市場の景況感にも表れ始めているようです。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場6/19終値とチャート
20日の国内金価格は-32円、-0.66％で3日続落。3月23日（4821）以来3カ月ぶりの安値水準。5月末安値4864円とで形成する可能性もあった短期的な二番底はあっさり崩れ、下落トレンドが加速。下値目標水準4790円近辺に向かう流れは続き、3月につけた今年安値4792円とで中期二番底形成へ。
プラチナ価格は-73円、-2.17％となって3日続落。2016年安値3334円付近で下げ止まれば長期的な二番底形成も、との淡い期待はあっさり裏切られ、ある程度予想された行き過ぎの展開が進行。下落率では2016年12月19日（-2.71％、-99円）以来1年半ぶりの大幅下落。3300円も割り込んで2009年2月17日（3185）以来、9年4カ月ぶりの安値水準に。金との価格差も1542円と急拡大、過去最大となった5月21日の1548円以来1カ月ぶり。若干の下げ余地も残し、目先の下値目安としては3270円近辺まで。
※参考：金プラチナ国内価格6/20とチャート
2018年06月20日(水)時点の相場
国内金：4,832 円 6/20(水) ▼32(0.66％)
国内ﾌﾟﾗﾁﾅ：3,290 円 6/20(水) ▼73(2.17％)
NY金：1,278.6 ﾄﾞﾙ 6/19(火) ▼1.5(0.12％)
NYﾌﾟﾗﾁﾅ：864.9 ﾄﾞﾙ 6/19(火) ▼19.0(2.15％)
ﾄﾞﾙ円：110.05 円 6/19(火) ▼0.49(0.44％)
6/19(火)のその他主要マーケット指標
ユーロとともに対ドルでの売り基調続く金 06/21(木)リセッションのサイン点灯に向けて米長短金利差縮小中 06/19(火)21週移動平均は国内金価格7カ月ぶり、プラチナは9年ぶり低水準 06/18(月)イベント通過で金急落、米中貿易戦争で金需要大国景気悪化懸念も 06/16(土)
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