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★金プラチナ短期相場観★

米10月住宅着工件数は下げ渋りでドル一段安は回避
更新日:2018年11月21日(水)
米住宅着工件数と許可件数 2018年10月米商務省が発表した10月の住宅着工件数は122.8万件。市場予想どおりとなり、9月の121.0万件からは1.5%の増加。
住宅市場の失速状態加速を回避する結果への安心感もあり、ドル安の流れも巻き戻され、一段安を回避するきっかけにもなったようです。

ただし、住宅着工件数は今年1月に133.4万件となり、2007年7月(135.4)以来、10年半ぶりの高水準となった後の失速状態は続いています。
6カ月平均では123.47万件となり、昨年12月(121.55)以来10カ月ぶりの低水準。10月まで5カ月連続の減少となり、昨年9月までの6カ月連続減少に続く減少局面を形成しています。

住宅着工許可件数は126.0万件の市場予想を若干上回る126.3万件。ただし、9月の127.0万件からは-0.6%と減少。
許可件数は今年3月に10年9カ月ぶり高水準となる137.7万件を記録し、これもその後は失速状態が続きます。
許可件数の6カ月平均は10月に128.0万件となり、昨年10月(127.9)以来、1年ぶりの低水準。10月まで6カ月連続の減少となり、2010年11月まで(7カ月続落)以来、8年ぶりの減少局面が続いています。

なお、着工件数も許可件数もリーマンショック後は2009年から2011年半ばまで大底をつける形での低迷状態が続き、2011年後半から長期増加トレンドがスタートしています。
従って、許可件数6カ月平均の6カ月連続減少は、7年間続く長期増加トレンドのなかでは最長の調整局面となっています。

NY金・日足チャート 2018/10/17 - 11/2020日のNY金相場は0.33%安となって5日ぶりの反落。米株市場ではNYダウが2%超の大幅続落で10月末以来の安値圏へ、ナスダックは3日続落で7000ポイントを割れて4月以来の安値水準、欧州ではドイツDAXが5日続落となってほぼ2年ぶり安値水準となるなど株安の流れは続き、NY朝には2週間ぶり高値となる1230ドル手前まで上昇したNY金。しかし米10月住宅着工件数が予想を上回る好結果となったことなどもきっかけにドル高の流れが強まると1220ドル近辺へと急失速。直近高値保ち合い水準1230-40ドルへの水準切り上げに失敗し、上ヒゲ陰線を残す形に。1230ドルが目先の抵抗水準となりやすく、下値は90日移動平均線(1213.7)辺りがサポート候補に。

NYプラチナ・日足チャート 2018/10/17 - 11/20NYプラチナ相場は-10.6ドル、1.24%の大幅反落で前日の上げ幅を帳消し。時間外での高値トライの場面では前日に引き続き860ドル手前で上値を押さえられ、NY市場にかけての軟調局面では前日あっさりと上抜けた850ドルの節目をあっさりと割り込む形に。目先は860ドルが抵抗水準となり、上抜けできれば11月高値圏880ドル前後を試す展開にも。下方向には830ドルのサポートを割れると9月末水準810ドル台辺りまでが次の下値目安に。

ドル円・日足チャート 2018/10/17 - 11/20ドル円は20銭のドル高円安となって6日ぶりの反発。欧州時間までは株安の流れに軟調推移の展開も、3週間ぶり安値となる112円30銭近辺では底堅く、NY時間には米指標などもきっかけにドル高の流れとなって112円80銭台まで反発。112円台半ばの節目を割り込んだことで下値トライが進行するかにも見えた流れは巻き戻され、今朝の東京市場での日経平均の300円安スタートにも112円80銭近辺で堅調に推移。週末にかけてはイタリアの予算問題で動きが見られる可能性もあり、警戒感からのユーロ安で相対的なドル高地合いにもなりやすいところ。ただし、リスク回避ムードが強まるなどして再度112円台前半へと円高になれば10月安値111円30銭台辺りまでの下値トライにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/20終値とチャート

21日の国内金価格は-3円、0.06%の小幅安で3日続落。21日移動平均線(4762)をデッドクロスした9日移動平均線(4747)に綺麗に上値を押さえられての軟調推移。これらをまとめて上抜けへと切り返すことができれば上値トライ再開へと流れが変わる可能性も、軟調な展開が続くようだと三尊天井形成リスクも高まることに。4700円の大台ラインはやや強めの、しかし重要なサポート水準。割り込むようだと4600円割れも視野に。

プラチナ価格は-41円、1.24%の大幅反落。11月1日(3247)以来、20日ぶりの安値水準となり、直近安値3270円をわずかに下抜け。保ち合い上抜けの兆しから反対方向へと巻き戻され、乱高下状態での保ち合い継続中の行き過ぎの場面、との可能性も残されるものの、下値トライ優勢の状況に。このまま軟調な流れが続けば10月保ち合い圏3200円前後が下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格11/21とチャート

2018年11月21日(水)時点の相場
国内金:4,740 円 11/21(水) ▼3(0.06%)
国内プラチナ:3,269 円 11/21(水) ▼41(1.24%)
NY金:1,221.2 ドル 11/20(火) ▼4.1(0.33%)
NYプラチナ:847.0 ドル 11/20(火) ▼10.6(1.24%)
ドル円:112.74 円 11/20(火) ▲0.20(0.18%)
→11/20(火)のその他主要マーケット指標

←輸送機器を除く耐久財受注は長期拡大基調がストップ 11/22(木)
→11月NAHB住宅市場指数は2年3カ月ぶり低水準へと急落でドル売り 11/20(火)
→4年ぶり11月上昇と3年連続年末高をかけて金価格は4800円の攻防へ 11/19(月)
→世界経済に下振れリスク、金利低下とドル安でNY金は3日続伸 11/17(土)

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