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クリスマスに落とし玉~主要株価指数の2018年高値からの下落率
更新日:2018年12月25日(火)
主要株価指数の2018年高値からの下落率NYダウは先週1週間で1655ドル、6.87%もの下落となり、2008年10月以来10年2カ月ぶりの大幅下落となりました。クリスマスで短縮取引となった週明け24日にも650ドル超の下落幅となり、金曜日からの2日間だけでも1060ドル超の大幅下落となっています。
10月3日終値で記録した過去最高値26828.39ドルから、今年安値となった12月24日までの下落率は18.77%に達し、弱気相場の目安となる20%も意識される水準となってきました。

その他主要株価指数の今年高値からの下落率を見ると、ナスダックは8月29日につけた過去最高値から12月24日の年初来安値までで23.64%、既に20%を超えて弱気相場入りでさらに下げ幅を拡大中。
ドイツDAXは1月23日に記録した過去最高値から12月20日の今年安値まで-21.74%と、こちらも20%超え。英FTSEは5月22日の過去最高値から12月24日の年初来安値まで-15.12%。

日経平均は10月2日に記録した26年11カ月ぶり高値24270円台から12月21日の1年3カ月ぶり安値までで-16.91%。ただし、25日午前時点では19200円台、下値模索の展開となり、下落率は20%を超えつつあります。
上海総合指数も1月24につけた2年ぶり高値から10月18日の年初来安値まで-30%を超え、今朝も年初来安値更新トライの状況となっています。

なお、NY金の1月25日の1年半ぶり高値から、8月15日の1年7カ月ぶり安値までの下落率は13.13%にとどまり、12月24日には7.42%の反発。
NYプラチナの場合、1月25日に11カ月ぶり高値をつけ、8月15日には9年ぶり安値まで25.21%の下落となっていました。弱気相場入りとなったNYプラチナは11月7日の戻り高値まで13.85%の反発となりましたが、その後は再び軟調推移となって800ドル割れでの低迷状態。
株安による景気減速懸念も自動車触媒や工業需要減への思惑へとつながり、プラチナも主要株価指数とともに弱気相場が続きます。

米連邦政府の暫定予算を巡る与野党の調整難航による政府機関一部閉鎖への警戒感や政権幹部の相次ぐ辞任も売り材料となり、トランプ米大統領のFRB批判やパウエル議長解任議論なども市場の警戒感を煽る状態となっています。
弱気相場入りの株価低迷に苛立ちを隠せないトランプ大統領は、ムニューシン財務長官の解任も検討中とも伝えられています。

弱気相場を推進しているのは、FRBでもパウエル議長でもなく、ムニューシン財務長官でもなく、トランプ大統領自身かもしれません。

NY金・日足チャート 2018/11/16 - 12/2424日のNY金相場は+13.7ドル、1.09%の反発で6月20日(1274.5)以来、半年ぶりの高値水準。週末から米政府機関の一部が閉鎖となり、マティス国防長官退任は前倒し、トランプ大統領によるFRB批判はエスカレートしてパウエル議長解任議論報道まで飛び出し、ムニューシン米財務長官が大手米銀トップと電話協議を行う市場急落阻止チームを招集したことは市場の不安感を煽る逆効果となり、株安ドル安が進行。1260ドル台へと水準を切り上げてスタートした時間外から堅調推移となった金はNY朝には1270ドル台へと一段高。高値更新によりさらに上値を試す可能性も高まり、上値目標は1280ドル台へ。なお、巻き戻しの展開となってサポートラインとなる200日移動平均線(1257.0)を割り込んだ場合には1230ドル台までが調整目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2018/11/16 - 12/24NYプラチナ相場は-6.4ドル、0.8%の下落。12月14日(785.3)以来、10日ぶりの安値水準。時間外には金の堅調推移に連れ高の展開も798ドルまで。800ドルで上値が押さえられる状態は7営業日連続となり、NY午前には株安の流れに連れて金とは逆行、790ドル割れへ。金との価格差は20日に続いて過去最大を更新、482.4ドルへ。強めの抵抗水準となっている800ドルラインを超えることができれば反発基調形成で830ドル台までが戻りの目安に、鍋底形成中の780ドルラインを割り込むようだと今年最安値750ドル台を目安に下値再トライの展開へ。

ドル円・日足チャート 2018/11/20 - 12/24ドル円は80銭のドル安円高となって7日続落。8月21日(110.19)以来、4カ月ぶりのドル安円高水準。株価下落がとまらないリスク回避の流れで、これまで円とともに買われていたドルにも売り圧力が強まり、ドル円のバランスが崩れ始めており、ボラティリティも拡大中。NY朝の米株急落でサポートラインとなっていた200日移動平均線(110.93)を割り込むと110円20銭台まで急落の展開に。今朝の東京市場では110円台半ばまで戻していたものの、日経平均が2万円を割れて800円安のスタートとなったことにも連れて再び110円20銭台の安値攻防状態に。今年安値から高値までの38.2%戻し(110円70銭台)を完全に下回っており、売り圧力が強まれば50%戻し(109円60銭)近辺までが当面の下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/24終値とチャート

25日の国内金価格は-7円、0.14%の反落。堅調推移のNY金の買い圧力を上回るリスク回避の円買いとなって調整圧力が若干上回る状態に。NYも欧州も株式市場が休場となる今晩は為替のみの閑散状態で波乱の展開も。円買い圧力がさらに強まるようだと4810円の下値サポートを割り込む可能性も高まり、調整幅拡大へ。当面の下値目安は12月上昇分を打ち消す形となる11月末水準4750円近辺まで。

プラチナ価格は-62円、2.03%の大幅反落。持ち堪えていた3050円の下値サポートを割り込んだことにより急落、下値目安となる3000円の大台ライン付近をわずかにオーバーラン。金との価格差も11日(1786)以来の過去最大更新となって1831円に。水準的には通常なら下げ止まりやすいところも、仕掛け的な円買いが強まるなどやや極端な展開も想定され、2960円台辺りまでが目先の下値警戒水準にも。
※参考:金プラチナ国内価格12/25とチャート

2018年12月25日(火)時点の相場
国内金:4,822 円 12/25(火) ▼7(0.14%)
国内プラチナ:2,991 円 12/25(火) ▼62(2.03%)
NY金:1,271.8 ドル 12/24(月) ▲13.7(1.09%)
NYプラチナ:789.4 ドル 12/24(月) ▼6.4(0.80%)
ドル円:110.45 円 12/24(月) ▼0.81(0.73%)
→12/24(月)のその他主要マーケット指標

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