大幅続落でもギリシャが1位、ユーロ圏製造業PMIランキング6月
更新日:2019年07月02日(火)
6月のユーロ圏製造業PMIは47.6。5カ月連続で節目50割れとなり、5年11カ月ぶり低水準となった3月の47.5に次ぐ低水準。6年間で2番目の低水準。
<ユーロ圏製造業PMIランキング-6月>
1位:ギリシャ:52.4:1年7カ月ぶり低水準。18年10カ月ぶり高水準となった4月の56.6から続落。
2位:フランス:51.9:9カ月ぶり高水準。3月の49.7から3カ月連続上昇で50超維持。
3位:オランダ:50.7:6年ぶり低水準。5月の52.2から反落。
4位:アイルランド:49.8:6年1カ月ぶり低水準。
5位:イタリア:48.4:3カ月ぶり低水準、5月の49.7から反落、9カ月連続50割れ。
6位:スペイン:47.9:6年2カ月ぶり低水準。続落で4カ月ぶりに50割れ。
7位:オーストリア:47.5:4年7カ月ぶり低水準。7カ月続落で3カ月連続50割れ。
8位:ドイツ:45.0:4カ月ぶり高水準。6カ月連続50割れ。
2カ月連続2ポイント超の大幅続落でもユーロ圏内1位を維持したギリシャ、これで5カ月連続の1位。
5月まで4カ月連続2位となっていたオランダは低下基調が止まらず3位へ後退。代わって3カ月連続節目50以上を維持したフランスが2位へ。
この上位3カ国が拡大基調を示す50超となり、残る調査対象国5カ国は全て50を下回る縮小状態。
4カ月ぶりの水準へと反発したドイツはそれでも5カ月連続で最下位。6月にイタリアをかわしてブービーとなったスペインとの差は2.9ポイントと大きく開いたまま。
自動車産業低迷などを背景に新規受注の減少と人員削減が続くドイツでは、その減少ペースは鈍化し始め、今後の見通しも縮小継続から拡大方向へと回復の兆しも見られはじめているようです。
1日のNY金相場は-24.4ドル、1.73%の大幅反落。昨年6月15日(-29.8ドル、2.28%)以来、1年ぶりの大幅下落。週末の米中首脳会談での通商協議再開や追加関税見送り合意、ファーウェイ制裁見直しなどを受けて市場のリスク警戒感が大きく後退。1400ドルの大台ラインはサポートとはならず、逆に抵抗ラインに切り替わった可能性も。東京時間には1390ドル割れからの反発で1400ドルを回復する場面もあったものの、ドル高の流れが続くと徐々に下方シフト。米6月ISM製造業景況指数が予想を上回ったこともドル高をサポートし、NY金は1390ドル台から1380ドル台へ。5月安値からの上げ幅の38.2%戻し(1375.8)辺りまで、もう少しの調整余地も。雇用統計の結果が良すぎた場合には7月利下げ観測後退につながり、下げ幅拡大も。次の下値目安としては50%戻しとなる1350ドル台辺りまで。
NYプラチナは+1.7ドル、0.2%の小幅続伸。欧州時間から株高の流れに連れて上値を伸ばす展開となり、NY朝には
上値目標850ドルに到達。達成感とNY金の軟調推移にも引っ張られる形となってNY午後には840ドル割れへと急反落。目標水準までの行って来いとなって長めの上ヒゲを残し、反発局面一服を示唆する状況にも。下値は820ドル付近までがサポート候補に。
ドル円は50銭強のドル高円安となって4日続伸。108円台へと窓を開ける形での週明けスタート後、108円50銭台まで上昇後は一服状態となり、108円10銭近辺まで下落する場面も。しかし、下げ止まった20日移動平均線(108.07)を飛び越えてスタートしたことで、このラインが抵抗線からサポートラインに切り替わった可能性も。108円台前半では底堅く推移し、しかし108円50銭台では上値も重い状態に。この水準は6月前半の保ち合い上限にも相当し、目先の抵抗水準にも。この水準を超えることができれば、その前の保ち合い上限、109円半ばから後半までが次の上値目標に。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場7/1終値とチャート
2日の国内金価格は-24円、0.41%の続落。高値保ち合いからの下放れで
下値目安、5月末安値からの上げ幅の23.6%戻し(5153)付近に到達。いったんは下げ止まりやすい状況も、次の下値サポート候補としては5100円の大台ラインから38.2%戻し(5089)辺りまで。
プラチナ価格は+8円、0.26%高となって4日続伸。NYプラチナも為替も節目水準付近で一服感もあり、反発基調にやや減速感も。どちらかが節目を超えて一段高となれば、目標水準3170円台に向けて再加速の展開にも。
※参考:
金プラチナ国内価格7/2とチャート
2019年07月02日(火)時点の相場
国内金:5,155 円 7/2(火)
▼21(
0.41%)
国内プラチナ:3,113 円 7/2(火)
▲8(
0.26%)
NY金:1,389.3 ドル 7/1(月)
▼24.4(
1.73%)
NYプラチナ:837.2 ドル 7/1(月)
▲1.7(
0.20%)
ドル円:108.40 円 7/1(月)
▲0.51(
0.47%)
7/1(月)のその他主要マーケット指標
米中対立緩和期待にも市場の7月利下げ予想100%は変わらず 07/03(水)米中通商協議再開、米朝協議も再開でリスクオン 07/01(月)PCEインフレ低迷継続、7月FOMCは「適切に行動」へ 06/29(土)6月ユーロ圏景況感指数は約3年ぶり、ドイツは6年ぶり低水準 06/28(金)
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