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歴史的高値圏再トライを前にNY金は長期節目で一服
更新日:2019年09月12日(木)
歴史的高値圏再トライを前にNY金は長期節目で一服 2019年9月11日6月後半、6年かけて形成した逆三尊を完成し、長期的なレンジが切り替わったNY金。
この夏、3カ月間の急騰局面でつけた高値は9月4日の1566.2ドル。2011年9月の過去最高値1920ドル台から2015年12月につけた近年最安値1040ドル台までの61.8%戻しとなる1588.2ドルに急接近したところで失速。いったん調整局面入りの様相にもなってきました。
一目均衡表の遅行線も雲の上限にぶつかって反落しています。

この1550ドル超の水準は、2011年4月から2013年4月に暴落するまでの2年間、史上最高値圏での保ち合いのサポート水準にもなってきました。現在、長期的な節目水準にぶつかって反落し、歴史的高値圏への再トライにまったをかけられた状態です。

逆三尊の大底、近年最安値をつけて反発したのが2015年12月、雲のねじれが発生する2016年3月の3カ月前でした。次回の雲のねじれは今年12月。3カ月前なら9月。雲のねじれの6カ月前から3カ月前にかけて急騰局面を形成、という状態にもなってはいますが、若干の調整をはさんで年末にかけて歴史的高値圏再トライへと向かう可能性も否定はできません。

数年後には2000ドルも?といった予想も聞かれ始めてはいますが、1550ドル超の長期節目を突破することになれば、少なくとも逆三尊の値幅300ドル程度の追加上昇も見込まれ、来年にも1650ドル程度までの上昇は予想されそうです。

ただし、FRBの利上げ再開となって1350ドル割れへと反落するような事態とならないことが前提となります。

NY金・日足チャート 2019/8/7 - 9/1111日のNY金相場は+4ドル、0.27%の小幅高で5日ぶりの反発。米10年債利回りの反発基調はこの日も続いたものの、1.74%台での小幅高に留まり前日までの急反発の勢いは失速気味。株高基調も続き、ダウは6日続伸で27000ドル台を回復して再び過去最高値が意識される水準に。調整局面が続くNY金は1500ドルの大台ラインを割り込んだことによる一服感もあり、前日NY引け後につけた1490ドル前半がこの日の安値となって小幅に戻りを試す展開。欧州時間にかけては1500ドルをはさんで揉み合い、NY市場では1505ドル近辺まで上昇。欧州時間にはトランプ米大統領が「FRBは政策金利を0%か、それを下回る水準まで引き下げるべき」と相変わらずの威圧的な発言に瞬間的には買われる場面もあったものの、この手の発言には次第に反応薄にも。今朝の東京時間朝にはトランプ米大統領の「中国への追加関税発動を10月1日から10月15日に延期する」発表を受けてドル高・株高の流れが急進、時間外のNY金は再度1500ドル割れを試す動きも。この手の発言には市場も敏感。目先、1500ドル前後の落ち着きやすい水準を維持できるかどうか、米中関税対応の続報やECB理事会、米インフレ指標結果などをトリガに下値トライの流れとなれば1470ドル台辺りまでが次の下値目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2019/8/7 - 9/11NYプラチナは+3.6ドル、0.38%高で5日ぶりの反発。金に追随する展開で時間外の930ドル台前半からNY引け後の940ドル台後半まで、揉み合いながらも反発の流れに。米中対立緩和方向へのニュースはリスク後退という面では上値が重くなる金に追随する傾向と、中国景気にプラス材料となって需要改善期待などから株価に追随する傾向もあり、今朝の東京時間の対中関税発動延期報道を受けての初期反応としては金に逆行。目先は落ち着きどころとなりやすい930ドル台を中心に反発の勢いが優勢となれば960ドル台、調整方向へは910ドル台辺りまでが目安に。

ドル円・日足チャート 2019/8/8 - 9/11ドル円は3日続伸、3日連続30銭前後のドル高円安となって107円台後半に。7月31日(108.73)以来、6週間ぶりの高値水準での一段高。米中対立の緩和期待を背景に長期金利の反発基調にサポートされての円安基調が継続。東京時間には中国が「米製品の関税適用除外リスト第1弾を公表」することが伝えられて、107円80銭台まで上昇。トランプ大統領のFRBへの利下げ圧力発言に107円60銭台まで小幅に下落する場面もあったものの、米8月PPI(生産者物価指数)では予想を上回るインフレ傾向となって107円80銭台へと再反発。このレンジで揉み合い状態となって今朝の東京時間には対中関税延期を好感し、108円へと急騰する場面も。4カ月ぶりに90日移動平均線(107.84)を超えて中期的な地合いも好転方向へ、背景的にも流れ的にももう一段の円安ドル高継続となリやすい状況にも。4月高値から8月安値までの50%戻し、108円30銭台が目先の上値目標。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/11終値とチャート

12日の国内金価格は+34円、0.62%高となって5日ぶりに反発。短期下値目安5500円付近に対しては5523円までと少し及ばず、手前で折り返した形に。しかし、米中貿易戦争では昨日から緩和材料もあり、米インフレ指標には上昇の兆し、ECBの追加利下げ観測によるユーロ安ドル高支援材料など、短期的には金の重石となる材料が優勢の状況。5520円台から5660円台までの高値保ち合いレンジを形成できるかどうか。下限を維持できなくなれば8月安値から9月高値までの半値戻し(5472)付近が次の下値目安に。

プラチナ価格は+76円、2.22%の大幅反発。9月5日につけた1年半ぶり高値3584円から4営業日後には3428円まで156円の急反落。そしてこの日の急反発でほぼ半値戻しを達成。中長期的に重要な節目3400円手前で折り返し、上値抵抗水準として警戒された4月高値付近、3500円ラインをわずかながらも上抜け。3420円台から3580円台までが目先の広めの主要レンジ候補となり、中期的には3400円から3600円が主要レンジとなる可能性、長期的には3400円から3800円のレンジにシフトしていく可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格9/12とチャート

2019年09月12日(木)時点の相場
国内金:5,557 円 9/12(木) ▲34(0.62%)
国内プラチナ:3,504 円 9/12(木) ▲76(2.22%)
NY金:1,503.2 ドル 9/11(水) ▲4.0(0.27%)
NYプラチナ:940.2 ドル 9/11(水) ▲3.6(0.38%)
ドル円:107.83 円 9/11(水) ▲0.30(0.28%)
→9/11(水)のその他主要マーケット指標

←超長期・中長期抵抗線など、プラチナに複数の攻防ライン 09/13(金)
→求人件数2カ月連続前年割れはほぼ10年ぶり 09/11(水)
→世界のプラチナ需給:2019年第2四半期 09/10(火)
→金とプラチナの急反落警戒感 09/09(月)

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