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IFOドイツ景況感、期待感とサービス業失速で回復基調一服
更新日:2020年01月28日(火)
IFOドイツ企業景況感指数 2020年1月2020年1月のIFOドイツ企業景況感指数は予想外に低下。昨年8月に6年9カ月ぶり低水準となる94.5まで低下してボトムアウトした景況感指数は、12月には96.3まで上昇して半年ぶり高水準となっていましたが、1月は5カ月ぶりの反落となって95.9にとどまりました。
現況指数が99.1となり、3ヵ月続伸で半年ぶり高水準となったのに対し、向こう半年の見通しを示す期待指数は12月から1.0ポイント低下して92.9、4カ月ぶりの反落。
現況としては回復基調が続く状態ながら、今後の見通しはそれほど明るくはない、と考える企業が増えたようです。

なお、現況指数でも節目の100を下回る状態が7ヵ月続いており、景況感指数としては10ヵ月連続の100割れ。
また、景況感指数を前年同月比で見ると、17カ月連続の前年割れとなっており、2018年4月以降の22カ月のうちでは20カ月が前年割れ。
ただし、1月は前年同月比-3.7ポイントとなり、5ヵ月連続で下げ幅を縮小し、10カ月ぶり高水準。回復基調が地道に続いていることも示します。

IFOドイツ企業景況感指数・業種別 2020年1月セクター別では製造業が-1.6となり、7ヵ月連続のマイナス圏ながら続伸で12月の-5.0からは急上昇、7ヵ月ぶりの高水準となってプラス圏回復も視野に入ってきました。製造業の回復基調はPMIにも一致。
昨年秋には一時マイナス圏に落ち込んでいた貿易関連も1月は2.2へと上昇し、7カ月ぶりの高水準。
その一方で、建設業は14.0となって4ヵ月続落、2年8カ月ぶり低水準へと落ち込んできました。
また、12月には21.3で7カ月ぶり高水準となっていたサービス業も1月は18.7へと急反落。
水準的には高水準を維持するサービス業が全体の牽引役となる構図と、足下ではやや減速傾向となっている状況もPMIに一致しています。

製造業が底打ちした可能性が高まる状況にあるのに対し、牽引役のサービス業がやや失速している状況と、今後の見通しがまだそれほど明るくもない状況が、ドイツの景況感回復の重石となっています。

NY金・日足チャート 2019/12/19 - 1/2727日のNY金相場は+5.5ドル、0.35%高となって3日続伸。終値ベースでは今年高値を更新し、2013年4月9日(1586.7)以来、ほぼ6年10カ月ぶりの高値。新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気してリスク回避の流れが急加速、コロナ・ショックとなって週明け東京市場から株安連鎖。日経平均の2%安を皮切りに欧州でもドイツDAXに英FTSEも2%超の急反落、米株も主要3指数揃って1.5%超の大幅安。VIX指数も3ヵ月半ぶりに18ポイント台へと跳ね上がり、米10年債利回りも3ヵ月ぶり低水準となる1.60%台へ、NY原油価格も5日続落となって3カ月ぶり安値、為替は円高ドル高。東京朝の時間帯、時間外スタートのNY金は1590ドル手前まで急騰し、短期上値目標1590ドル近辺に到達。達成感から急反落すると安値では1570ドル台半ばまで、ほぼ1580ドルを中心に揉み合いの展開へ。目先は再度1590ドル前後まで上値を試す余地も残しながら、直近の保ち合い水準1550-60ドルがサポート候補に。

NYプラチナ・日足チャート 2019/12/19 - 1/27NYプラチナは-18.9ドル、1.87%の大幅反落。リスク回避の株安連鎖に追随する展開となり、東京朝の時間帯から水準を切り下げて1000ドルの大台ラインとの攻防へ。欧州時間に徐々に大台を割り込むとNY午後には990ドル割れを試す場面も。終値ベースでは14日(987.3)以来の1000ドル割れとなり、2週間ぶり安値水準。高値保ち合い下放れの形となり、短期下値目安970ドル近辺まで、もう一段の下げ余地も。ただし、12月以降何度も下値を支えられてきた20日移動平均線(989.4)に今回もサポートされる可能性も。

ドル円・日足チャート 2019/12/23 - 1/27ドル円は40銭ほど水準を切り下げて5日続落。1月7日(108.47)以来、20日ぶりの安値水準に。週明けの東京時間朝は109円割れでスタートし、東京市場スタート前に108円70銭台まで売られたのがこの日の安値。株安の流れに対しては下げ渋り、朝のうちに109円台を回復すると109円をはさんでの揉み合い状態へ。欧州・NY時間も株安連鎖が続くなかでも下値は108円80銭台まで、上値も109円10銭近辺までと値幅も限定的に。ゆるやかな上昇基調を維持する90日移動平均線(108.78)にサポートされ、1月8日安値107円60銭台から17日高値110円20銭台までの61.8%戻し(108.65)付近で下げ止まった形にもなり、今朝の東京時間でも109円台を回復する場面もあり、一服感も。昨年夏以降、下値を切り上げる中期上昇トレンドを維持する形にはなっており、108円近辺までが下方向への当面の重要水準。これを下回ると中期トレンドが崩れることにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/27終値とチャート

28日の国内金価格は+11円、0.18%の続伸。1月8日(6061)以来、20日ぶりの高値水準。コロナ・ショックに押し上げられた格好となり、到達確率はそれほど高くはないと思われる上値目標6100円近辺に向けてじわりと上昇。そして、当分更新することはないだろうと思われた(思われる?)今年高値もチラつく水準にも。チャート形状的には小幅保ち合い上放れの形からもう一段上値を試しそうな状況ながら、勢いには欠ける状態でもあり、NY金には一服感も。それでも、これまでもしばしば見られた予想外の事象で予想外の急騰というパターンも。5980円の下値サポートを割れた場合にはそれなりの調整も見込まれ、12月安値から1月高値までの38.2%戻し(5872)、5870円近辺までが下値目安にも。

プラチナ価格は-31円、0.82%安で3日続落。高値保ち合い崩れとなっての調整局面が継続、1月15日(3766)以来2週間ぶりの安値水準に。上昇軌道が続く21日移動平均線(3731)近辺までが目先の下値目安となるとともに、サポートラインとなるかどうか。
※参考:金プラチナ国内価格1/28とチャート

2020年01月28日(火)時点の相場
国内金:6,032 円 1/28(火) ▲11(0.18%)
国内プラチナ:3,769 円 1/28(火) ▼31(0.82%)
NY金:1,577.4 ドル 1/27(月) ▲5.5(0.35%)
NYプラチナ:991.7 ドル 1/27(月) ▼18.9(1.87%)
ドル円:108.89 円 1/27(月) ▼0.40(0.37%)
→1/27(月)のその他主要マーケット指標

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