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米3月ソフトデータは嵐の前の静けさ?
更新日:2020年04月01日(水)
米各地区連銀製造業PMI 2020年3月4月1日朝時点での感染者数が18万8千人を超えた米国の3月の経済指標のうち、ソフトデータについては意外と控えめな数値が多いようにも見えます。

この日発表されたコンファレンス・ボードの3月消費者信頼感指数は120.0。2月からは12.6ポイント急落し、2017年7月(120.0)以来、2年8カ月ぶりの低水準とはなりましたが、市場予想の110.0ポイント程度は大きく上回る水準にとどまりました。
また、3月のシカゴPMIも47.8。7ヵ月連続の節目50割れも2月の49.0からの低下幅はごくわずかとなり、1月(42.9)を大幅に上回る水準にとどまっています。

各地区連銀の製造業PMIでは、16日発表のNY連銀では-21.5となって11年ぶり低水準、2月からの低下幅は-34.4となって過去最大の急落。
19日発表のフィラデルフィア連銀では、-12.7で7年8ヵ月ぶりの低水準。前月比-49.4は過去最大の急落となっていました。
PMIなのでそれなりの悪化状態を示す数値が見られ、月末にかけて発表される指標はさらなる悪化も予想されました。

24日発表のリッチモンド連銀は+2.0。予想外のプラス圏で2月の-2.0からも上昇。ただし、見通しは過去最低となっていました。
27日に発表されたカンザスシティ連銀の数値は-17。2009年3月(-22)以来11年ぶりの低水準。金融危機以来である意味妥当な水準とも。
30日にはダラス連銀の指標が-70。さすがに過去最低で急落幅も過去最大。ただし、原油価格の暴落が大きく影響しています。

このうち、異常値と言えるほど悪化したのはダラス連銀のみ。3月はISMの指数もそれほど極端な結果とはならないのかもしれません。
しかし4月以降は、ソフトデータのさらなる悪化とハードデータの急落という惨憺たる結果が待ち構えているはずです。

NY金・日足チャート 2020/2/26 - 3/3131日のNY金相場は-46.6ドル、2.84%の大幅続落。18日(-47.9ドル、3.14%)以来2週間ぶり、今年5番めの急落。2.5%超の急落は2月末以降で計5回。ただし2%超の急騰も3月だけで4回を数え、激動の1ヵ月間を示す状況。なお、過去2年では2.5%超の急変は年1回づつ。水準としては3月23日(1567.6)以来、1週間ぶりの1600ドル割れ。時間外は1640ドル付近での小幅保ち合い推移から、欧州時間にはユーロ安ドル高の流れとともに水準を切り下げる展開。節目の1630ドルを割れたことで一段安、短時間で1610ドル割れとなって下値目安1600ドルの大台ライン付近に到達。FRBによる他の中銀に対するドル流動性供給のための暫定レポファシリティー開設と、緩和政策を矢継ぎ早に投入する姿勢を好感した感もあり、NY午前には株高局面でも1630ドルまで反発。しかし、流れは既に戻り売り、NY午後には1600ドル割れへと一段安。引け後には一時1580ドル割れを試す場面もあり、下値模索の勢いもまだ止まらない様子も。20日移動平均線(1596.5)付近に到達したことで落ち着きやすいところながら、行き過ぎの展開となれば3月16日安値1450.9ドルから25日高値1699.3ドルまでの半値戻し(1575.1)が次のサポート候補にも。
月間ベースでは+29.9ドル、1.91%の反発。

NYプラチナ・日足チャート 2020/2/26 - 3/31NYプラチナは+6.1ドル、0.84%の反発。720ドル台を中心に上は730ドル半ばから下は710ドル台半ばまで、20ドル余りの小幅レンジでの揉み合い推移に終始。20日移動平均線(745.9)が抵抗線として意識されつつもワンタッチすらできず、小康状態。目先、720ドルから750ドルまでのレンジで保ち合いを形成しながら方向感模索の展開へ。NY引け後には720ドル割れを試す場面もあり、やや軟調な展開にも。このまま720ドルの下限を回復できないようなら、下値目安は700ドルの大台前後。切り返して20日線と750ドルの節目を超えることができれば反発基調再開で今年高安の半値戻し(804.4)を目指す展開にも。
月間ベースでは-134.8ドル、15.59%の大幅安で3ヵ月続落。2015年11月(-156.2ドル、15.79%)以来、4年4ヵ月ぶりの急落。

ドル円・日足チャート 2020/2/26 - 3/31ドル円は30銭、0.29%のドル安円高となって5日続落。5日続落は1月末以来、2ヵ月ぶり。水準としては3月17日(107.46)以来、2週間ぶりの安値水準。四半期期末と年度末が重なった東京市場では仲値に向けたドル買いが集中し、108円70銭台まで上昇。ただし、その後は軟調推移となった日経平均にも連れる格好で戻り売り、東京午後には一時108円00銭台まで下落。欧州時間にかけてはユーロ安ドル高の流れに牽引される形でドル高の勢いが強まり、再び108円70銭台まで上昇。しかし、FRBのドル流動性供給策などを受けてドル売りの流れが強まると、ユーロドルの流れが反転しドル円も107円40銭台まで下落。今朝の東京市場でも株安の流れとともに上値も重く、107円30銭台へとジリ安の展開。サポート候補の20日移動平均線(107.64)を下回りつつあり、軟調な展開が続くようなら、次の節目は106円前後。ここでサポートされない場合には105円割れを試しに行くような展開にも。
月間ベースでは-54銭、0.5%安となり、小幅に4ヵ月続落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/31終値とチャート

1日の国内金価格は-174円、2.86%の大幅安で5日続落。2.5%超の下落は今年3月以降だけで5回め、3番めの下げ幅。2.5%超の急騰は3月だけで3回。昨年は0回、2018年は1回。5日続落は昨年5月以来、10ヵ月ぶり。水準としては3月23日(5796)以来の6000円割れ。3月17日の今年安値5648円から25日の6356円までの38.2%戻し(6086)では下げ止まらず、NY金の大幅安とドル安円高の流れから一段安となって61.8%戻し(5918)を達成。ゆるやかな上昇軌道を維持する90日移動平均線(5907)も意識され、今度も下げ止まるのには非常に都合の良い水準だが。NY金と円高の同時巻き戻しとなれば50%戻し(6002)で大台回復も。

プラチナ価格は-72円、2.57%の大幅安で3日続落。2850円から2870円台までの小幅保ち合い下放れからの軟調推移が継続し、下値目安2750円近辺に到達してさらに一段安。水準的にはいったん落ち着きやすいところ。いずれ切り返して2870円台の節目を上抜けることができれば、反発基調再開となって3000円の大台を目指す流れにも。
※参考:金プラチナ国内価格4/1とチャート

2020年04月01日(水)時点の相場
国内金:5,912 円 4/1(水) ▼174(2.86%)
国内プラチナ:2,731 円 4/1(水) ▼72(2.57%)
NY金:1,596.6 ドル 3/31(火) ▼46.6(2.84%)
NYプラチナ:729.9 ドル 3/31(火) ▲6.1(0.84%)
ドル円:107.54 円 3/31(火) ▼0.31(0.29%)
→3/31(火)のその他主要マーケット指標

←ユーロ圏3月製造業PMI、オランダ以外全て50割れへと急低下 04/02(木)
→ユーロ圏3月景況感は過去最大の急落、最低はイタリア 03/31(火)
→コロナショックの影響数値化第1週 03/30(月)
→3月後半、消費センチメントもリーマンショック以来の急低下 03/28(土)

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