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★金プラチナ短期相場観★

求人件数と失業者数は3月に再逆転ほぼ決定的
更新日:2020年04月09日(木)
米・求人件数と失業者数 2020年3月米労働省が今週発表した2月の求人件数は688.2万件。市場予想の650万件は上回りましたが、1月の701.2万件からは減少。求人件数としては2019年1月に過去最大752万件でピークアウト、この1年余りは減少傾向が続きます。
6ヵ月平均でも1月に700万件を割り込み、2月は693.2万件となって1年8ヵ月ぶり低水準となっています。
いっぽう、失業者数は3月分まで発表されており、714万人。2月の578.7万人からは急増、2017年2月(739.9万人)以来、3年1ヵ月ぶりの高水準へと跳ね上がりました。

求人件数と失業者数との差は、2018年5月に逆転し、求人件数が失業者数を上回りました。それ以降、2020年2月までの1年10ヵ月間は逆転状態が続きます。
その差は最大で140万件台を何度下記録し、概ね100万件前後での推移が続きました。
この2年弱の間、仮に失業者全員が採用された場合でも100万件の求人が満たされない、労働需給ひっ迫状態が続きました。

3月の求人件数が、ピーク水準に近い714万件に届かなかった場合、そうなる確率は極めて高そうですが、2年弱続いた求人件数と失業者数の逆転状態は解消されることになります。
コロナショックによって、労働需給ひっ迫状態も3月に突然解消されることがほぼ決定的となってきました。

NY金・日足チャート 2020/3/5 - 4/88日のNY金相場は+0.6ドル、0.04%の小反発。2日連続70ドル超の大幅変動で7年4ヵ月ぶり高値へ行って来いとなった翌日は一服状態。1680ドル台前半を中心に小幅揉み合いに終始、NY朝につけた高値も目先の抵抗水準1695ドルまで。バーニー・サンダース氏が大統領選・民主党候補指名争いからの撤退を表明し、新型コロナウイルスとの闘いでは状況が来週にも好転し始める可能性との一部専門家のコメントなどもあり、米株高の流れとなったなかではNY金は下げ渋り。コロナ対応での状況が改善しても、収束にはかなりの時間を要することが想定され、その後の経済活動再開、そしてリセッションからの復活をかけた闘いも待ち受けていることも考慮すれば、当面の間、安全資産としての金のポジションは維持され続けることも予想される状況。目先、3月安値から4月高値までの23.6%戻し(1673.8)付近、1670ドル近辺がサポートになりつつある状態にも。調整局面拡大となれば38.2%戻し(1631.2)付近までが意識されやすく、上値再トライで1695ドル超へと抜け出すことになれば上値目標は1710ドル台へ。

NYプラチナ・日足チャート 2020/3/5 - 4/8NYプラチナは-11.4ドル、1.53%の大幅安で3日ぶりの反落。740ドル付近での小幅保ち合い推移が続いた後、金が小幅に買われた流れに追随し、NY朝には一時760ドルまで急騰。短期上値目標770ドル台には少し届かずに反落すると740ドル割れへと元の水準を突き抜け、一時725ドルまで下落。引けにかけては730ドルを回復も、中途半端な形で上値トライに失敗した格好となり、上ヒゲ十字線を形成して形成逆転リスクを抱える状態にも。710ドル台から740ドル台までのレンジで保ち合いを形成する形となり、下限割れの場合には670ドル近辺までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2020/3/5 - 4/8ドル円は+12銭、0.11%のドル高円安で小反発。東京朝の軟調局面では過去2日間の安値を下回るも108円50銭近辺で下げ止まって反発、午後には109円を回復もこの近辺では上値も重く、108円台後半を中心に保ち合い推移の展開に。NY時間にかけては株高の流れにも支えられながらも、円安とドル安の流れで値動きは限定的に。変動値幅は前日の46銭に続いてこの日も60銭にとどまり、今年の平均1.04円の半分程度の小動き。目先、109円から109円30銭台までが抵抗水準となり、これを上抜けできれば110円台後半を上値目標に上値トライの展開へ。下値は200日線(108.33)が当面のサポート候補、下抜けると107円近辺までが次のサポートにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/8終値とチャート

9日の国内金価格は+19円、0.3%の反発。6240円を目先のサポートとして折り返し、6330円までの高値保ち合いレンジを形成し、かなり下方で上から昇順に並ぶ移動平均線もほぼ水平状態となり、上値再トライに向けた勢いは強くない状態。それでも何らかのきっかけで6330円の上限突破となれば高値更新となる6400円台が上値目標に。逆に6240円割れへと向かえば6150円近辺までが下値目安に。

プラチナ価格は-9円、0.32%の続落。2730円から2860円までの大枠での保ち合い推移のなかで、サポートになりうる9日移動平均線(2797)と21日移動平均線(2779)がいずれも軟調推移となって価格水準の下値余地も拡大する展開にも。NYプラチナの上値トライ失敗も下げ渋る状態から、国内価格も大枠での保ち合いレンジ継続の様相にも。
※参考:金プラチナ国内価格4/9とチャート

2020年04月09日(木)時点の相場
国内金:6,263 円 4/9(木) ▲19(0.30%)
国内プラチナ:2,811 円 4/9(木) ▼9(0.32%)
NY金:1,684.3 ドル 4/8(水) ▲0.6(0.04%)
NYプラチナ:733.6 ドル 4/8(水) ▼11.4(1.53%)
ドル円:108.88 円 4/8(水) ▲0.12(0.11%)
→4/8(水)のその他主要マーケット指標

←失業保険継続受給者数も3月末時点で過去最大、700万人超 04/10(金)
→1年以内の失業を警戒する人の割合は3月に過去最大 04/08(水)
→米・独3月自動車販売は前年比4割減、金は前年比3割高 04/07(火)
→国内でも緊急事態宣言へ、コロナ・シーズン入り本格化? 04/06(月)

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