IFOドイツ景況感、過去最低の4月から反発の5月は2番めの低水準
更新日:2020年05月26日(火)
IFO発表のドイツ景況感指数は過去最低となった4月の74.2から、5月は79.5へと5ポイント以上の急反発。ドイツ企業の景況感は最悪の4月から、ロックダウン解除が進行中の5月には急回復。
ただし、これまでの最低だった金融危機の時、2009年3月の79.9を下回り、過去2番めの低水準にとどまります。
なお、現況指数が4月の79.4から5月は78.9へとさらに低下、2009年7月(78.2)以来、10年10カ月ぶりの低水準となったのに対し、期待指数は過去最低となった4月の69.4から5月は80.1へと10ポイント以上の急反発。3ヵ月ぶりの水準となって過去4番目の低水準まで戻した状態。
ドイツでの1日あたりの新規感染者数は3月末から4月初旬のピーク時には7千人近くまで増加していたのが5月24日には300人台まで減少。(これでも)第1波がほぼ収束しつつある状態となったことで、今後の見通しも楽観的な見方が急増した様子です。
UV(紫外線)で新型コロナウイルスが死滅するという研究結果を発表したドイツのUV装置開発・製造会社ドクター・ヘンレの株価がこの日急騰したことも、期待感急回復を象徴しているようです。
その反面、運航停止状態が続くドイツ航空大手ルフトハンザに対しては、ドイツ政府が90億ユーロ程度を投じて20%の株式を取得する救済策を発表しています。
感染第2波への警戒感も残り、年後半(と想定する向きが多い)の景気回復に向けて、急速に景況感の回復基調が続くかどうかには、不透明感も残ります。
25日はメモリアルデーの祝日でNY市場は休場。週明け時間外のNY金は1730ドル台半ばから1720ドル台後半へと水準を切り下げての揉み合い推移、一時的に保ち合い下限1720ドルを割れる場面もあったものの、この水準での底堅さを確認する形となって元の水準に。NYプラチナは880ドル半ばから870ドル半ばへと10ドル程下落した後は890ドル台へと反発。
ドル円は10銭弱のドル高円安となって小幅に3営業日続伸。東京朝に107円60銭台から80銭手前まで上昇してこの日の安値と高値をつけた後は動意低下、英国や米国が休場となったこともあり値幅を縮小、107円付近に収束。変動値幅は15銭にとどまり、1月20日(11銭)以来、4ヵ月ぶりで今年2番めの小動き、今年の平均値幅90銭の6分の1。引き続き107円台を主要レンジに108円台半ば辺りまでは上値を伸ばす可能性も。
26日の国内金価格は-10円、0.15%の小幅反落。最高値圏での小さなダブルトップのネックライン(6525)付近で上値を押さえられ、ピークアウト後のゆるやかな短期調整局面が継続。9日移動平均線(6535)を下抜けながら、まだもみ合いの様相でもあり、調整局面が加速しそうな状況でもなさそう。6500円の大台ラインをサポートに6590円までのレンジで保ち合い形成となるかどうか、という状況に。6500円を割れた場合には、21日移動平均(6465)からダブルトップ形成に伴う下値目安6450円近辺までの下押しも。上値再トライに向かえば最高値更新、6660円辺りまでが上値目標に。
プラチナ価格は+29円、0.92%の続伸。3140円が短期下値サポートとなる可能性を残して反発の動きが継続、今朝の時間外ではNYプラチナが900ドルの大台を試す動きにもなっており、堅調推移が続いてサポートされるようなら右肩下がりの90日移動平均線(3231)との攻防へ。攻防ラインを突破できれば3270円程度までの一段高は想定可能。下方向には3140円でサポートされない場合、9日移動平均線(3084)までの下押しも。
※参考:
金プラチナ国内価格5/26とチャート
2020年05月26日(火)時点の相場
国内金:6,518 円 5/26(火)
▼10(
0.15%)
国内プラチナ:3,174 円 5/26(火)
▲29(
0.92%)
NY金:1,735.5 ドル 5/22(金)
▲13.6(
0.79%)
NYプラチナ:886.3 ドル 5/22(金)
▲19.8(
2.29%)
ドル円:107.72 円 5/22(金)
▲0.09(
0.08%)
5/22(金)のその他主要マーケット指標
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