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★金プラチナ短期相場観★

米輸出入減は過去最大、コロナ2ヵ月で金融危機の9ヵ月超え
更新日:2020年06月05日(金)
米貿易収支 2020年4月米商務省が発表した4月の貿易統計で、貿易赤字は494.08億ドルとなり、昨年8月以来8ヵ月ぶりの水準に拡大。
輸入は2006.9億ドルで2010年7月(1983.7億ドル)以来、9年9ヵ月ぶりの低水準。輸出は1512.8億ドルとなり、2010年4月(1500億ドル)以来、10年ぶりの低水準。
前月比では、輸入は-13.7%となり、リーマン・ショック後の2008年11月の前月比-11.6%を超えて過去最大の減少。
輸出は前月比-20.5%。リーマン・ショック後の2008年12月の-7.4%を超えた3月の前月比-10.2%の2倍以上の急減。2ヵ月連続で過去最大の減少率。

なお、リーマン・ショック前の2008年8月から金融危機の2009年4月までの9ヵ月で輸出額は急減、この間の減少率は-24.61%となっていましたが、今年3月から4月までの2ヵ月合計では-28.56%。
輸出額の減少率では、コロナ2ヵ月で、既に金融危機の9ヵ月を超えています。

輸入については、2008-2009年の同じ期間で-33.20%。今年3-4月では-18.56%にとどまっています。
このまま輸入の減少も続き、金融危機時の-33.2%を超えるようなことがあれば、国内消費の冷え込みなども想定され、大変な事態も予想されます。

NY金・日足チャート 2020/4/30 - 6/44日のNY金相場は+22.6ドル、1.33%の大幅高で4日ぶりの反発。主要レンジ下限、1700ドルの大台ライン付近では押し目買い圧力も強く、ユーロ高が牽引するドル安の流れと米雇用指標悪化にもサポートされた格好。ECB理事会ではパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を予想(5000億ユーロ)を上回る6000億ユーロ拡大し、期間も2021年半ばまで延長としたことが好感されてユーロ買いが急進。ユーロドルは8日続伸で3ヵ月ぶり高値、ちなみにユーロ円は9日続伸で1年1ヵ月ぶり高値。欧米株は一服となったものの為替市場でのリスクオンの流れは続き、ドルインデックスは6日続落となって3ヵ月ぶり安値。ECBの緩和政策が間接的なサポートとなり、株価の上昇一服もあり、NY市場にかけてもみ合いながらも1720ドル台まで上昇。ただし、上値は20日移動平均線(1728.8)にきっちり押さえられた形にもなり、下値の堅さを確認した1700ドル近辺までが目先のコアレンジに。5月雇用統計で予想外の回復基調が見られるようだと株高の勢いが再燃する可能性もあり、NY金の下押し圧力にも。あらためて大台割れとなった場合には大幅調整へ、3月の戻り高値圏1660ドル近辺までが下値目安にも。逆の展開で上値トライとなれば1750ドル台が抵抗水準、これも超えるようなら高値再トライの展開へ、今年最高値更新を目指す流れにも。

NYプラチナ・日足チャート 2020/4/30 - 6/4NYプラチナは+4.5ドル、0.52%高で3日ぶりの反発。時間外は860ドルラインが上限となって850ドル台後半での小幅もみ合い推移、NY市場でボラティリティを拡大すると乱高下状態となって一時850ドル割れ。しかし20日移動平均線(846.4)にサポートされて反発すると860ドル台を回復、NY午後には一時870ドル台を試す場面も、ただし上値も限定的に。流れは依然下方向、20日線のサポートが続けば保ち合い回帰へ、割れると下値目安820ドル近辺トライへ。

ドル円・日足チャート 2020/5/1 - 6/4ドル円は20銭余り、0.21%のドル高円安で3日続伸。4月6日(109.22)以来、2ヵ月ぶりの109円台。リスク選好のドル安・円安の流れが継続し、クロス円もドルストレートも堅調推移の展開。綱引き状態のドル円は上下動を繰り返しながらこの日も円安優勢の展開。東京時間午後には109円10銭台まで上昇も、ECB理事会後での緩和期待からユーロ高ドル安の流れに連れてドル安優勢の流れに、米新規失業保険申請件数が予想よりも悪化したことを受けて一時108円60銭台まで下落。しかしリスクオンの流れは続き、米10年債利回りが2ヵ月ぶりに0.8%台へと上昇したことにも連れて円安優勢の展開となって反発、109円20銭付近まで上昇。短期的には上昇一服となりやすい状況で4月高値109円30銭台辺りまでが上値目安にも。ただし雇用統計の結果次第では株高の流れにも連れてもう一段の行き過ぎも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/4終値とチャート

5日の国内金価格は+74円、1.14%の大幅反発。前日の大幅下落分をほぼ取り戻す形の急反発となって過去最高値再トライ圏内に再浮上。ただし、NY金の急反発もいったん頭打ちの様相となり、6580円台は5月後半以降の高値ピークにもなりつつあり、今回もここで折り返す形となれば団子天井を警戒するチャート形状にも。雇用統計では、ADP雇用の結果に近ければ悪いながらも大幅上振れとなってリスク選好の流れが強まる可能性。円安・ドル安でも最近の傾向からはドル安優勢となり、NY金の下げ幅が限定的となれば上値トライへ。失業保険申請件数の結果が示唆したように回復基調の遅れがが示されるようだと株安の流れでリスクオフ。円高・ドル高では円高優勢も、NY金の上げ幅でカバーして上値トライへ。6580円台の節目上抜けの確率は意外と低くはない可能性も?そうなれば高値更新で上値目標は6670円程度まで。株高再開でNY金が大台割れへと向かう展開となれば急反落リスク。6500円に切り上げた下値サポートを割り込むようなら下値目安は2月高値圏6400円近辺まで。
週間ベースでは+95円、1.46%高で3週ぶりの反発。

プラチナ価格は+43円、1.35%の大幅反発。ゆるやかな下落基調が続く90日移動平均線(3173)を上抜けた9日移動平均線(3179)にもサポートされ、下値も上値も徐々に切り上げる形となって5月21日(3227)以来、2週間ぶりの高値。再び上値トライへと向かう可能性は高まり、当面の上値目標は3280円近辺まで。急反落となって90日線を割り込むようだと流れは逆転へ、調整目安は21日移動平均線(3084)が推移する3080円台まで。
週間ベースでは+75円、2.39%高で4週続伸。4週続伸となるのは昨年9月以来、9ヵ月ぶり。
※参考:金プラチナ国内価格6/5とチャート

2020年06月05日(金)時点の相場
国内金:6,580 円 6/5(金) ▲74(1.14%)
国内プラチナ:3,219 円 6/5(金) ▲43(1.35%)
NY金:1,727.4 ドル 6/4(木) ▲22.6(1.33%)
NYプラチナ:865.0 ドル 6/4(木) ▲4.5(0.52%)
ドル円:109.16 円 6/4(木) ▲0.23(0.21%)
→6/4(木)のその他主要マーケット指標

←雇用統計サプライズで予想可能な米労働市場の回復見込み 06/06(土)
→ISM非製造業景況指数も5月は回復の兆しも雇用は低調 06/04(木)
→コロナショックでシャッフル、5月ユーロ圏製造業PMI勢力図 06/03(水)
→ISM製造業景況指数は反発の兆しも輸入は11年ぶり低水準 06/02(火)

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